引き寄せの法則を学ぶと様々なパラドックスに遭遇します。代表的なものとして、「望んでいた結果と逆の結果が引き寄せられてしまう」というものがあります。
そして「願望を思い描いた後はきっぱりと忘れてしまうのがいい」と言われています。そしてもう一方では「目標は意識しつづけるほうがいい」とも言われています。
目標を意識しつづけるということは「執着」にあたるのではないか、と思っている人もいるかと思いますので、今日はそのあたりを検証してみたいと思います。
望む結果だけにフォーカスする
願望を紙に書くといいというのは、以前のブログでお話しました。紙に書くことによって、目標が明確になり、RASが必要な情報だけをフィルターしてくれるからです。
そして紙に書いたものは目に見えるところに貼ったり、毎日見るように習慣づけます。
目から飛び込んできた情報というのは、潜在意識に蓄積されていきます。
顕在意識(意識できる意識)ではなく、潜在意識(無意識)が引き寄せるのでしたね。
だから目で見て情報を潜在意識に入れるということは、非常に効果的なのです。
逆に目標を意識する(顕在意識)と願望が叶いにくくなります。それはなぜか?
顕在意識と潜在意識はつながっているので、顕在意識で考えればその思いが潜在意識に届くから、願望は実現されるのでは?と思うかもしれません。
その理屈は間違っていません。
でも頭で願望を思い描いた時、「実現できなかったらどうしよう」という思いが同時に湧いてきませんか?
これが冒頭で述べたパラドックスの答えです。「できなかったらどうしよう」と考えるから、その現実が引き寄せられてしまうのです。
潜在意識が完全に癒されている状態でないと、頭で考えたこととは逆説的な「ノイズ」が同時に出てきてしまいます。
一方で目で見るだけなら、思考していないので「ノイズ」が発生することなく、潜在意識に願望が到達します。
もし頭の中で願望を思い描くのであれば、「できなかったらどうしよう」ではなく、「こうなったらいいなあ」という感情で考える必要があります。
引き寄せの法則は流れ
引き寄せの法則は流れです。川に流されているような状態です。無理に抵抗するのではなく、流れに身をまかせます。
「できなかったらどうしよう」と考えることは流れに逆らっていることです。自分でなんとかしようと必死でオールを漕いでいる状態です。
僕は大学の時馬術部でした。
初心者は「落ちたくない」と体を硬直させますが、それが逆に反動を生むことになってしまい、落馬しやすくなります。
リラックスして乗ると反動が吸収されるので、体も安定して落馬しにくくなります。
なんかそれに似ているなあと思いました。
理想は「実現してもしなくてもどちらでもいい」ぐらいの感覚でいることです。
冒頭で「願望は思い描いたらさっさと忘れる」というのは、「できなかったらどうしよう」という無駄な思考を持たないためには非常に有効な手法です。
できなかったらどうしよう=結果に執着しているということです。
でも「思い描いたらすぐ忘れる」というのは、願望に対する熱量が少ない可能性があります。熱量(=エネルギー)は多いほうが、願望は実現しやすくなります。
ベストな状態は「かなったときのワクワク」だけを意識することです。もしそこに「かなわなかったらどうしよう」という不安が出てくるのであれば、むしろ願望を意識しないほうがいいです。
他人の成功を祈る理由
他人の成功を祈るということは、他人が成功する情景をイメージしていることになります。だから成功(=願望実現)にフォーカスしていることになりますね。
一方で他人の不幸を喜んだり、失敗することに期待していたら、「不幸」や「失敗」にフォーカスしていることになります。
例え他人にことであったとしても、常に「願望実現」の方向にだけベクトルを向けておくことが大切です。
タイガーウッズもライバルがパッティングをする時、「入る」というイメージしかしないそうです。たとえライバルであったとしても、「失敗する」というイメージを自分の中に入れたくないからだと考えられます。
望む現実だけにフォーカスして、目をそらさない。目がそれそうになったら考えない。
今日は以上です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。