人生の中から一切の悩みが消えるとしたら、こんなに幸せなことはないですね?
人々がお金持ちになりたいと願うのも、
突き詰めていくと「自由」と「安心」が欲しいと思っているからです。
安心安全の欲求は、生理欲求の次に強い欲求だと言われています。
健康も人間関係も不安や恐怖から自由になり、常に安心を感じることができたら、人生から悩みは消えてなくなります。
でも実際問題、そう簡単に安心を感じることは難しいと思います。
今日は人生から悩みを消す方法についてお話します。
なんとかしたいと思うと悩みになる
悩みを抱えるというのは、あなたがその問題のことを大切だと思っているということです。
「なんとかしたい。でもなんとかできない」
だからこそ悩むことになるのです。
自分にとってどうでもいいことは悩みになりません。
逆上がりができなくて悩む大人はいないでしょう。
でも、友達の中で自分だけ逆上がりできない子供にとっては悩みなんです。
僕たちは問題そのものの悩みの原因があると考えていますが、
実際その悩みを作り出しているのは自分自身です。
「10年前の悩みはもう今の悩みではない」と言われることがあります。
あれは時間が問題を解決してくれたというよりは、
自分が成長してその問題がどうでもよくなった、というのが正しい解釈です。
事実ではなく認識が重要
つまり、事実そのものは問題ではなく、自分の認識が全てであると言うことです。
逆に言うと、どんなに恵まれた状況でも考え方次第で悩みに変わるということです。
お金に悩む日本人は多いですが、毎日の食べ物にも困っている貧しい国の人々からしたら、平均的な日本人であっても贅沢すぎる暮らしをしているわけです。
お金持ちではないかもしれないけど、毎日の生活に困窮するほどではないはず。
仮にホームレスであっても、廃棄された弁当など食べ物に困ることはなく、命の危険もそこまで高くありません。
何も不足感を感じるような状況ではないのに、
自分の認識で「お金がない」という悩みを作り出しているのです。
人間はただの素粒子
この宇宙に存在する全てのものは素粒子の固まりです。
人間も動物も車も机も全部素粒子の集合体です。
つまり、我々をどんどん分解していけば、机と何も変わらないということです。
元を正せば同じ存在なのに、人間だけが悩みを持っています。
その理由は人間には自我があるからです。
「自分が自分が」という気持ちがあるから、ストレスや悩みが生まれるのです。
でも僕達は何者でもありません。
山田太郎さんは自分のことを山田太郎だと思っていますが、彼のことを誰も知らない国で鈴木一郎として生きれば、彼は鈴木一郎になります。
つまり、自我なんてものは自分の認識次第であって、簡単にまったく別人になることができるということです。
だから本来自我など存在しないのです。
自分や周囲の人間によるラベリングで、
「自分はこういう人間である」と思っているだけです。
本田晃一さんは、
「人間は白魔術も黒魔術も使える」
と言っています。
良い言葉をかければその人は良い人間になるし、悪い言葉をかければその人は悪い人になるということです。
上司に「お前は仕事ができない奴だな」と言われ、それを真に受けたらあなたは仕事ができない人になってしまいます。
仮にあなたが仕事ができる人であったとしてもです。
他人の評価なんて極めて曖昧なものです。
同じものを見ても、良いという人もいれば悪いという人もいます。
そういう曖昧な評価を真に受けたせいで、
あなたは黒魔術にかかってしまったということです。
自分がなりたい人物ではなく、
上司が思った通りの人間になってしまったことになります。
あなたは他人の思惑通りの人間になりたいですか?
悩みは必ずしも悪いことではない
悩みは悪いことばかりではありません。
悩みを乗り越えた時、それは大きな経験値になります。
同じことが再度起こっても、以前ほど思い悩むことはないでしょう。
それは冒頭でお伝えした「安心」であると言えます。
そして悩みは自分が大切にしている価値観を教えてくれます。
なぜ人間は悩むのでしょうか?
それは「もっとよくなりたい」という思いがあるからです。
まとめ
人生から悩み事を消す方法は以下の2つです。
- 「なんとかしたい」という思いを手放す
- 自我を捨てて自分は何者でもないことに気づく
「なんとかしたい」という思いを手放すことは勇気がいります。
でも、実はその悩みは大して重要でないことも結構あります。
感情の渦に飲み込まれるのではなく、
いったんその感情を客観的に観察してみてください。
僕たちは何者でもないのだから、
自分の認識次第で何にでもなれます。
ならば自分の都合のいいように解釈すればいいだけです。