一般的に感謝と距離は反比例します。
近い物ほど感謝が薄く、遠い物ほど感謝が深くなります。
「○○があったらなあ」という願望は、「まだ手にしていない(遠くの)何かが手に入れば感謝できる」という意味に解釈することもできます。
すでに持っているものに感謝をせず、
足りない部分を見ては不足を感じ、
他人と比較して不満をこぼします。
しかし、本来は自分に近いものほど感謝をしなければなりません。
人生がうまくいかないときは、大切にする順番が逆になっています。
一番近くにいる感謝すべき存在
「すでに持っているものに感謝しましょう」という言葉をよく聞きます。
自分の持っているものというのは当たり前の存在になってしまうため、
意識していないと感謝を忘れてしまいます。
自分の内面を磨くことを始めた人は、自分の身の回りにある存在に感謝をできるようになります。
- ご飯が食べれること
- 家があること
- 家族がいること
もちろん、これらの存在に感謝することはとても大切です。
しかし、もっと感謝すべき大切な存在を忘れています。
それは「自分の体」です。
自分の体は生まれてから死ぬまでずっと一緒にいる存在です。
今までの人生で、友達よりも家族よりも長い時間共に生きてきた存在です。
今までの人生でその大切な存在に感謝をしたことはありますか?
人によっては、一度も感謝したことがない人もいるはずです。
贈り物
あなたの体はあなたの両親からの贈り物です。
もっと言うなら宇宙からの贈り物です。
その贈り物があったから、この物質世界に存在することができるのです。
魂だけでは物質世界を生きることはできません。
僕たちの体は常に働いています。
- 心臓を動かしたり、
- 呼吸をしたり、
- 何かを見たり聞いたり、
- 立ったり座ったり
僕たちが寝ているときですら、体は働き続けています。
人間の体に足りないものは一つもなく、
余分なものも一つもありません。
どんなに優れた機械でも自己修復機能はありませんが、
人間はケガしても自己修復(自然治癒)できる機能が備わっています。
そう考えるとすごいですよね。
心と体はつながっている
心と体はつながっています。
心を整えるためには体も整える必要があります。
体の一部にずっと痛みを感じているのに、心が安定するなんてことはありません。
猫背で下を向いていれば心も暗くなるし、
上を見上げながら悩むことは難しいです。
内面を磨く大切さを学んだ時、ついつい心のことばかりを考えてしまいますが、
それと同時に体のことも意識しなければなりません。
体を友達のように考える
多くの人は、自分の心を責めて傷つけているのと同じように、自分の体を傷つけています。
不摂生な生活をしたり、喫煙をしたり、疲れている体を酷使したり、暴飲暴食をしたり、体を痛めつけるようなことばかりをしています。
そして、自分の体に不平不満をもらします。
- もう少し背が高ければ
- もう少し痩せていれば
- もう少し足が長ければ
- もう少し顔が良ければ
挙げればきりがありません。
体は、自分のために休まず働き続けてくれているのに、
感謝されるどころか文句を言われます。
でも、体は働くのをやめることはしません。
たとえ感謝されなくても、たとえ文句を言われてもあなたのために働き続けます。
自分の体を魂と分離させて少し離れた存在として考えてみてください。
生まれてから死ぬまでずっと一緒にいる、親友のような存在です。
そうやって考えると、すこしだけ体を大切にできるような気がしてきませんか?
体を喜ばせることをする
いつも痛めつけてばかりの体をいたわってあげてください。
体が喜ぶことをしてあげるということです。
体が「休みたい」と言っているのであれば、休ませてあげてください。
たまには体が喜ぶような食事をしてあげてください。
お風呂にしっかりつかるのもいいですし、マッサージなんかもいいと思います。
お金を使うときに、「これは自分の体が喜ぶか」ということを意識して考えるようにしてみてください。
体が喜ぶことにお金を使うと、体が整うので心が安定してきます。
心が安定すると他人にも優しくなれます。
だから、自分のためにお金を使うことは人のためでもあるんです。
自分のためにお金を使うことにブレーキを感じないでください。
そして、いつも自分のために働いてくれているかけがえのない存在に、精一杯の感謝をしてあげてください。
必ず人生の流れが良くなります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。