今日は願望実現のからくりをお伝えします。
この記事を読めば、なぜほとんどの人が願望実現をすることができないのかわかります。
どんな人でも大なり小なり願望はあります。
「願望を実現したくない」という人はいないように、
人間にとって願望実現は人生の大きなテーマのひとつです。
願望実現をできるかどうかは潜在意識が大きく関係しています。
どんなにスキルを磨いても願望実現できない人がいるのは、
潜在意識を上手に活用することができていないからです。
- 多くの人は願望実現に必要なことの逆をやっている
- 願望実現に必要なプロセス
- 「現状を否定する」とは?
- 現実に引っ張られる理由
- 願望にリアリティを持たせる
- 願望を持ったら「やり方」を考えてはいけない
- まとめ
多くの人は願望実現に必要なことの逆をやっている
カナダの先住民族の民芸品「ドリームキャッチャー」
例えば、月収20万円のある人が「月収100万円」という願望をもっていたとします。
願望を持ち始めてしばらくの間はモチベーションも高いので、願望実現のためにいろいろと行動します。
しかし、行動を継続しても一向に収入が増える兆しが見えません。
やがて月収100万円をすでに達成している人と自分を比べるようになり、「自分はなんてダメなやつなんだ」と自己否定をするようになります。
そして、月収20万円という現実に安住するようになり、願望実現に挫折してしまいます。
これが一般的な願望実現に失敗するパターンです。
実はこの一連の流れは、願望実現に必要なプロセスの真逆のことをやっています。
願望実現に必要なプロセス
先ほどお話しした事例の何が問題なのかというと、セルフイメージが低いことが問題です。
「月収100万円達成するぞ」と言っておきながら、心の底では「自分は月収20万円がふさわしい人間である」と思っているということです。
これではどんなに頑張っても願望実現をすることはできません。
人間はセルフイメージ通りの行動をするからです。
年収1億円の人は、年収1億円の思考パターンと行動をするから年収1億円なんです。
それと同じで自分のとる行動によって、もたらされる結果というのは決まります。
先ほどの事例では、「願望実現に必要なプロセスの真逆をやっている」と説明しましたが、もう少し具体的に説明すると次のようになります。
「自分を否定して現状を肯定している」
これが願望実現の妨げになっている原因です。
自分を否定して現状を肯定したら、セルフイメージが上がるわけがありません。
願望実現をしたいのであれば、次のような手順を踏む必要があります。
「自分を(とことん)肯定して現状を否定する」
自分の実現したい願望が大きければ大きいほど、この手順を踏まなければ実現できる可能性は下がります。
「現状を否定する」とは?
「自分を肯定する」については特に説明するまでもないので、ここでは省きます。
「現状を否定する」ということについては、すこし補足説明が必要になります。
「現状を否定する」と言いましたが、これは「現状に不満を感じる」ということとはまったく別の話になります。
正確には「否定する」のではなく、「違和感を感じる」と表現するのが適切です。
多くの人がやっているのは現状否定ではなく、ただ現状に不満を感じているだけです。
「こんな現実は嫌だ」と、ただ不満に感じているけれども、
「自分にはこんな現実はふさわしくない」と思っていないということです。
「こんな給料じゃ生きていけない」と口には出すものの、自分にはそれぐらいの給料が妥当であると潜在意識の中で思っています。
もし、自分のセルフイメージが高ければ、「自分がこんなに安い給料なのはおかしい」と現状に違和感を感じているはずです。
あなたは目の前の現実が当たり前だと思ってませんか?
それこそが現状が否定できていない証拠です。
「月収100万円」と目標を掲げながらも、今目の前にある「月収20万円」という現実に引っ張られて、そっちにリアリティを感じているということです。
現実に引っ張られる理由
なぜ僕たちが現実に引っ張られてしまうのかを説明します。
今回のようなお金のケースで言うならば、お金を「稼ぐもの」ではなく、「貰うもの」だと思っていることが一番の原因です。
会社に雇われて毎月一定の金額の給料をもらっている人は、この思考になりやすいです。
もしあなたが月収20万円で会社に雇われていたとして、「月収100万円」と願望を持ったとしたら、どのように感じると思いますか?
「うちの会社の役員ですら月収100万円ももらっていないのだから、自分が月収100万円を達成できるわけがない」
と思うのではないでしょうか?
これは、お金を「会社から貰う」という方法しか知らないことが原因です。
お金を(会社から)貰うという意識を持っていると、自分の収入は外的要因によって決められてしまいます。
しかし、お金を(自分で)稼ぐという意識を持っていれば、自分の収入は自分で決めることができます。
お金を手に入れる手段はいくらでもあります。
お金=貰うものという意識を持っていると、その手段が見えなくなります。
だから、現状に対するリアリティがより強化されてしまうのです。
願望にリアリティを持たせる
自分のセルフイメージが高ければ、意図しなくても自然と現実よりも願望のほうがリアリティが強くなります。
どんなに目の前の現実が変わらなくても、「自分は月収100万円にふさわしい人間だ」と心の底から信じていれば、現実より願望にリアリティを感じるようになります。
願望にリアリティを感じるようになると、後は脳が自動的に願望実現に必要な情報を引き寄せてくれるようになります。
願望を持ったら「やり方」を考えてはいけない
これも多くの人がはまる落とし穴です。
「月収100万円」という目標をもったときに「どうすればいいか」を考える人がいますが、これは絶対にやってはいけません。
「どうすればいいか」がわかっていれば、すでにその目標は達成されているはずです。
それがわからないから願望実現ができていないわけです。
願望が現状から遠ければ遠いほど、そこにたどり着くまでの方法というのは見つけづらいです。
先ほどお話ししたように、必要な情報は脳が勝手に引き寄せてくれます。
だから、自分のやりたいことを精一杯楽しんでやっていれば、勝手に願望実現の方法が見つかるということです。
「やり方を考えてはいけない」という言葉は、現実に引っ張られる理由の章で述べたことと矛盾しているようにも聞こえます。
誤解なきように説明を補足すると、現実に引っ張られないためには願望実現の手段を具体的に理解している必要はありません。
ただ「手段はいくらでもある」ぐらいの感じで考えておけば充分です。
月収100万円を手に入れる手段が、会社から給料を貰うことぐらい(1つ)しか見えていないということがまずいということがいいたかったんです。
「手段はいくらでもある」ということが腑に落ちていれば、願望にリアリティを感じることは十分可能です。
まとめ
願望実現で絶対にやってはいけないことは、自己否定+現状肯定です。
逆に願望実現に必要なことは、自己肯定+現状否定です。
目の前の現実よりも願望に臨場感を感じるというのは、言葉で聞くよりも難しいです。
僕たちは現実の中に生きていますからね。
でも、それでも現実を否定しつづけて、「自分はこんなもんじゃない」と潜在意識に語り掛け続けていれば、次第に願望のほうが臨場感が強くなってきます。
現実がすぐに変わらなくても焦らないでください。
現実はジワジワと変わっていきます。
最後までよんでいただきありがとうございます。