好きなことを仕事にする人が増えています。
非常に良いことだと思います。
僕たちの世代は「好きなことを仕事にするなんて無理」とか、
「夢ばかり見ていないで現実を見なさい」という教育を受けて育ったので、
好きなことで生きていくことに許可が出せない人がたくさんいます。
今の世の中どんなことでもお金を稼ぐことはできます。
釣りが趣味の人が釣りコンサルタントになったり、
プラモデルの組み立て作業代行でお金を稼いでいる人もいます。
僕からすると、「そんな需要もあるんだ」という印象です。
もし、僕と同じ先入観を彼らが持っていたとしたら、
彼らが自分の好きなことでお金を稼ぐことはできなかったでしょう。
あなたがペットのしつけが得意だったり、
野菜作りが好きでたまらないなら、
そのノウハウを売ることだってできるわけです。
そして、あなたのノウハウを提供することによって、
たくさんの人を救うことができます。
自分の好きなことでお金を貰う喜びは何事にも代えがたいです。
金額の問題ではありません。
「自分の好きなことは世の中から求められていない」
という思い込みを外して、好きなことに熱中してみてください。
好きなことをやるメリット
①健康になる
嫌なことばかりやっていると、免疫力が低下しストレスにも弱くなります。
体だけでなく精神的にも不健康になり、
心のセンサーがどんどん鈍っていきます。
好きなことに没頭しているときは、
幸福物質のセロトニンが分泌されます。
体力的にはハードでも、
ぜんぜん疲れることがありません。
②他人に我慢を強要しなくなる
個人的にはこの②が一番重要であると思っています。
好きなことをやるということは、
自分のためだけではありません。
自分に好きなことをやる許可が出せると、
他人に我慢を強要しなくなります。
日本社会は秩序や道徳、常識など様々なルールがあります。
周囲の人間との調和を乱さないために、
自分を抑制し我慢することがいまだに良しとされています。
でも、我慢ばかりしていると他人にも我慢を強要するようになります。
「自分だって我慢しているんだから、あなたも我慢しなさい」と。
好き勝手振舞っている人にイラっとするのは、
単にマナーの問題だけではありません。
「自分の気持ちに素直で我慢しない」彼らに対して、
少なからず嫉妬心を感じているからです。
つまり、あなたが我慢すればするほど、
他人の幸せ(やりたいこと)を奪うことになるということです。
好きなことをやって自分が満たされるようになると、
他人のことを応援したくなります。
だから、好きなことをやることは自分のためだけではないのです。
③人助けができる
人間には向き不向きがあり、
自分が苦手なことが得意な人は必ずどこかにいます。
あなたが好きなことで困っている人もたくさんいるわけです。
あなたには簡単にできても、
他の人には難しいこともあります。
好きなことをやることは、
彼らの手助けをすることができるということです。
➃成功確率が高くなる
よく言われていることですが、
「失敗とは諦めることである」という言葉があります。
何かに挑戦してうまくいかなくても、
その経験を活かして次につなげれば、それは失敗ではなくプロセスに変わります。
成功と失敗を分けるものは、
スキルや知識、才能などと考えられていますが、
それは本質ではありません。
一番重要なのは「継続力」です。
どんなにスキルや知識や才能があっても、
すぐに諦めてしまう人は成功できません。
常にうまくいくなんてことはありえないからです。
例えば、あなたがカウンセラーとして独立起業したいと考えているとします。
しかし、なかなか満足な収入を得ることができません。
アルバイトをしないと生活できない状態です。
でも、あなたはカウンセラーの仕事が好きで好きでたまりません。
お金は稼げないけど、好きなことをやっているので幸福度は高いです。
「諦める」という発想すらありません。
気が付いたら10年が経過していました。
今あなたは一流のカウンセラーとして働いています。
いかがですか?
普通に考えて、
10年もやってたら成功しないほうがむしろ不自然だと思いませんか?
3回打席に立って1回ホームランを打つのは難しいですが、
100回打席に立てば1回ぐらいならホームラン打てるかもしれませんね。
単純に確率論の問題です。
1回勝負のじゃんけんで勝てる見込みは約30%ですが、
100回じゃんけんして1回勝つ確率は....計算できませんがめちゃくちゃ高いですよね。
好きなことをやっているときは「成功するか失敗するか」ではなく、
「成功が早いか遅いか」だけの問題になります。
遅かれ早かれ成功するわけであって、
後はそれが早いか遅いかだけの問題です。
多くの人が失敗するのは継続できないからです。
ではなぜ継続できないかというと、好きなことをやっていないからです。
英語が好きでたまらない人は、強制されなくても英語を学びます。
多くの人が英語に挫折するのは英語の勉強が「やりたい」ではなく、「やらなければならない」になっているからです。
「じゃあ、お笑い芸人はどうなんだ?
お笑いの世界は長く続けていても成功できない人ばかりじゃないか」
とあなたは思うかもしれませんね。
それは、彼らが「テレビに出てお笑いをやること」だけが成功だと考えているからです。
お笑いでお金を稼ぐのであれば、
公民館やYoutubeだって使えるわけです。
彼らは「お笑い」がやりたいんですよね?
「テレビでお笑いをやっているときしか幸せを感じられない」
というのであれば、それは彼らがお笑いを好きではないということです。
自分が幸福感を感じられるのであれば、
手段は大して重要ではありません。
さきほどのカウンセラーの例も、
「○○社のカウンセラーとして働かないと成功とはいえない」
と成功の定義を限定してしまっていたら、
おそらくあなたは成功することができなかったでしょう。
カウンセラーとして働くなら、
有名な会社に所属せずとも仕事ができるわけです。
本質は「カウンセラーとして働く」ことであって、
「○○社に所属すること」ではないはずです。
⑤毎日が楽しくなる
今まで主に好きなことを仕事に結びつけて話をしてきましたが、
必ずしも好きなことを仕事にする必要はありません。
仕事は仕事として割り切って、
自分の時間に好きなことをやるだけでも問題ありません。
好きなことを考えるとワクワクしますよね。
もし、自分の時間に好きなことをできるのなら、
毎日が楽しくなるはずです。
人生が楽しくないのは、自分に好きなことをやる許可を出していないか、
自分が好きなことが何なのかわかっていないことが原因です。
なぜ自分の好きなことがわからないかというと、
自分自身と対話していないからです。
その答えを外部に探しても絶対に見つけることはできません。
他人が良いと言っているからとか、
世間で流行っているからとか、
そんなものは本当の「好き」ではありません。
僕たちの人生は、自分だけの「好き」を見つけるためにあるのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。