いいことがあったら喜ぶ。
嫌なことがあったら落ち込む。
嬉しいことがあったら幸せ。
ムカつくことがあったら腹が立つ。
これらはすべて出来事によって自分の在り方が変わっています。
すなわち、反応しているということです。
刺激に対する反応を減らしていくと、
ニュートラルな状態に近づいていくことができます。
「心穏やか」とは心がブレないこと。
心の中に波が存在しないことを意味します。
反応する人の特徴
反応して生きている人にはある共通点があります。
それは「何でも人のせいにする人」です。
あなたの周りにはあなたのことをイライラさせる人がいますか?
あなたはその人の態度や言動が気に食わないからイライラすると思っていますよね?
すなわち、自分がイライラするのはその人のせいだと思っているということです。
でもそのイライラは自分自身が作り出しているものです。
あなたがその人をそういう見方で見ているからイライラするだけです。
「その人のせいだ」と思っている限り、
あなたからイライラが消えることはありません。
なぜなら、ものの見方が変わっていないからです。
パラダイム
何を見るかよりもどうやって見るかのほうが大切だとお話したことがあります。
それがすなわちパラダイムと呼ばれるものです。
僕たちは同じものを見ていますが、見え方は人によって異なります。
どんなメガネをかけるかによって映る世界は変わるのです。
このメガネを変える事をパラダイムシフトと呼ぶのでしたね。
今まで自分は外側の出来事に反応して生きていた。
でも実はその反応は自分が選択しているだけで、
反応しないと選択することもできた。
外側の世界に存在する刺激(反応のトリガーとなるもの)も、
実は自分自身のパラダイム(ものの見方)が生み出しているのだ。
こういう気づきこそがパラダイムシフトです。
自分のコントロールできないことは考えない
反応して生きている人のもう一つの特徴として、
自分のコントロールできないことに意識を注ぎすぎているということがあります。
例えば、将来日本がどうなるかということは、
一人の人間の力でコントロールできるものではありませんね。
そういうものに意識を注ぐから不安を感じるのです。
自分でコントロールできることに不安を感じることはありません。
自分でどうにかできるのだから不安を感じるはずがないですよね。
どうにもならないことをどうにかしようとするから苦しくなるんです。
「反応せずに生きなければならない」というパラドックス
この話を聞いて「自分も反応しない生き方をしなければいけないな」と思ったあなた。
その捉え方が反応するあり方そのものです。
人に言われたから「○○しなければならない」というのは、
完全に外側の世界に影響されている証拠です。
反応しない生き方ができている人は、
「すべき」や「ねばならない」が少ない人です。
今日から「すべき」や「ねばならない」を手放してみてはいかがですか?
「でもそんなことしたら○○になってしまう」
と思うかもしれませんね。
それが今のあなたのパラダイムです。
例えば、大して仲良くない友達から誘いがあったとします。
あなたとしては行きたくないけど、行かなかったら何を言われるかわからないので、
「行かなければいけない」と自分で思い込んでいます。
でも、その誘いを断ったとしても相手は何とも思わない可能性だってあるわけです。
仮に嫌われたとしても、嫌な人と付き合わなくて済むというメリットだってあります。
「何を言われるかわからない。だから行かなければならない」
なぜあなたがこういうパラダイム(物の見方)を持っているかというと、
パラダイムは自分の過去の経験によって作られるものだからです。
過去に友達の誘いを断って嫌われてしまい悲しい思いをした。
だから、誘いを断ったら嫌われると考えて、
「行かなければならない」と思ってしまうということです。
でもその物の見方は、過去の自分というフィルターを通した考え方です。
過去の自分が知っている世界など非常に小さなものです。
その考え方が「正しい」とはとても思えませんよね?
「すべき」や「ねばならない」が出てきたら、
過去の自分の考え方に縛られていないかよく考えてみてください。
まとめ
刺激に反応する生き方をしていると、
心は常に乱され安定することはありません。
喜怒哀楽を捨てなさいという意味ではありません。
本来感情というものは心の内側から生まれるものです。
「幸せだなぁ」と幸福感を感じる事を考えていたら嬉しい気持ちになるし、
「腹立つわー」とムカつくことを考えていたら嫌な気分になります。
出来事は関係ないんです。
どちらの感情も自分で作り出すことができます。
しかも、外側の世界に対する反応が作るわけではなく、
自分の心の内側で作ることができるのです。
あなたは幸せになりたいですか?
そうですか。
じゃあ「幸せだなぁ」と思うことを考えてください。
「○○だったら幸せになれる」と考えてはいけません。
それは外側の世界に反応していることになるからです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。