なんでも人のせいにする「せいで君」と、
なんでも人のおかげと考える「おかげちゃん」がいます。
せいで君はいつも不満や文句ばかり言っていて、
おかげちゃんはいつも感謝の言葉を口にしています。
2人は同じ世界に生きています。
ある日2人は電車の遅延によって遅刻しそうになりました。
せいで君は「お前たちのせいで会社に遅刻するじゃないか」と駅員に詰め寄ります。
おかげちゃんは「遅延は嫌だけど、電車に乗れるだけでもありがたい」と考えます。
そして「もう少し早く家を出なかった自分にも責任がある」と他人を責めることをしません。
他人のせいにするのは「感謝の気持ちが足りていない」証拠
感謝と不平不満は対極にある感情です。
そのため、感謝と不満を同時に感じることはできません。
せいで君たちを見ていて思うのは、
彼らは感謝の言葉が極端に少ないということです。
「○○が悪い」、「○○のせいだ」と他人を責めたり裁いたりは得意なのに、
感謝の気持ちを伝えることに関してはまったくと言っていいほどできません。
人間は一人で生きていくことはできず、
たくさんの人々に支えられて生きています。
どんなにすごい人であっても、他の人がいるから生きていくことができるのです。
お金持ちは自分の商品サービスを買ってくれるお客さんがいたから、
お金持ちになることができたわけであって、
自分ひとりでお金持ちになったわけではありません。
僕たちが寝ている間も、常に誰かが僕たちのために働いてくれています。
だからこうやって快適な生活をさせてもらうことができるんです。
電車を運行してくれる人がいるから、僕たちは電車を利用することができるんです。
もし彼らがいなかったら、ものすごい長い時間歩かないといけないかもしれないのです。
そう考えると、ちょっと電車が遅れたぐらい別にいいと思いませんか?
「自分は自分以外のものによって生かされている」
という意識があれば、「会社に遅刻したらどうしよう」という恐れを感じたとしても、他人を責めることなど絶対にできないはずです。
そういうことをしてしまうのは、感謝の気持ちが欠如しているからです。
感謝の気持ちがない人は独りよがりで傲慢な人が多いです。
「やってもらって当たり前」という意識が強いから、
やってもらっても感謝できないし、当たり前を下回る人を裁こうとするわけです。
せいで君は依存心が強い
ひとつだけ間違いなく言えることは、自立心が強い人で人のせいにする人は一人もいないということです。
少なくとも僕は見たことがありません。
逆に依存心が強い人はいつも人のせいばかりしています。
例えば、パートナーに「明日朝6時に起こして」とお願いしたとします。
翌日パートナーはうっかり寝坊してしまい、
あなたのことを起こすのを忘れてしまいました。
あなたは相手を厳しく叱責します。
でも、「パートナーにお願いをする」という決断をしたのは自分自身だし、
「パートナーが寝坊するかもしれない」という危機予測をしなかったのも自分です。
依存心が強いと何が起こると思いますか?
それは、依存の対象に自分の人生をコントロールされてしまうということです。
今回の事例であれば、朝6時に起きれるかどうかはパートナーによってコントロールされていることになります。
さらにいうなら、それが原因でパートナーに対して怒りの感情を感じている場合、
その感情もパートナーによってコントロールされています。
自分の思いどおりにならなかった
↓
それはあいつのせいだ。だからムカつく
こんな感じです。
他人の在り方で自分の感情が決まっているということです。
自立心の強い人は、他人がどうあろうと自分の感情がブレることはありません。
すべては自分の責任なのだから、他人の在り方によって感情が変化することがないからです。
おかげちゃんのほうが圧倒的に幸福度が高い
綺麗事とか抜きに考えても、「おかげさま」という感謝の気持ちを持っている方が、
自分の人生の幸福度は圧倒的に高くなります。
事あるごとに他人を責めている人と、
いつも感謝の気持ちを忘れない人では、
どっちの人生が幸せだと思いますか?
幸せとは何かを手に入れたから得られる感情ではありません。
幸せとは「心の在り方」なのです。
どんなに金持ちになったとしても、心の在り方が整っていない人は、
幸福感を感じることはできません。
逆に恵まれない環境で過ごしている人でも、
心の在り方が磨かれている人は幸せを感じることができています。
他人のせいにしている人はすべて他人が悪いと考えていますが、
実はその心の在り方に問題があるからそう感じるだけです。
あなたはせいで君とおかげちゃんのどちらになりたいですか?
自分の心がけ次第であなたはどちらにもなることができます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。