人間の何気ないしぐさや言動にその人の本当の姿が現れます。
表面的な言葉や態度は嘘をつくことができますが、ふとした時のしぐさや言動は嘘をつけません。
特にその人の発する言葉というのは、文字通りその人の体内(内面)から出てきたものなので、その人が普段どういう言葉を使っているかを聞けば、その人がどういう人で何を考えているのかがだいたいわかります。
口癖もその何気ない言動の一つです。
口癖とは言葉遣いの習慣のことを指します。
自分の内面が磨かれると言葉遣いも変わってきます。
そうすると、今まで気にしていなかった他人の言動が気になることがあります。
「最悪だ」という最悪の口癖
僕自身の経験を振り返ってみたとき、人生がうまくいっていないときの口癖は「最悪だ」でした。
大したことではないのに、ちょっとでも嫌なことがあるとすぐに「最悪だ」と口癖のように言っていました。
人間の脳には認知的不協和という働きがあるので、自分の発した言葉と現実のつじつまを合わせようとします。
つまり、現実を「最悪だ」という言葉につじつまを合わせようとするということです。
自分の人生がうまく行かなったのも納得ができます。
今ではこの言葉を口にすることは全くなくなりました。
代わりに他人がこの言葉を発したときに、妙に気になるようになりました。
僕の知る限り、満たされていて幸福な人生を送っている人からこの言葉を聞いたことがありません。
逆に、この言葉を発している人で幸せな人生を送っている人も見たことがありません。
「誰だ」という口癖
昔の僕はこの「誰だ」というのも口癖でした。
何か問題があったときに、「誰だ(やったのは)!?」と無意識に口にすることがよくありました。
しかし、本来重要視すべきは問題を解決することであって、誰がやったかは重要ではありません。
この口癖は他責的な考えを持っている表れです。
「自分は悪くない」という自己弁護もあるのかもしれません。
言葉は意識をコントロールする
人間に波動があるように、言葉にも波動があります。
ポジティブな言葉を使えばポジティブなエネルギーを浴びるし、
ネガティブな言葉を使えば、ネガティブなエネルギーを浴びるということです。
しかし、ネガティブな言葉を使う恐ろしさはそれだけではありません。
言葉は意識をコントロールする力があるからです。
「ありがとう」という言葉を発しているとき、
僕たちの意識は、言葉を投げかけたその対象に感謝できるものを見つけようとします。
同じように「ついてない」と口にすれば、その出来事の中からついてない根拠を見つけようとします。
つまり、普段からネガティブな言葉遣いが習慣になっている人は、自ら人生の流れを悪化させてしまっているということです。
まずは口癖から変える
口癖というのは習慣的に発する言葉のことですから、何度も何度もその言葉を聞いているということでもあります。
1日に10回ネガティブな発言をすれば、1年で3000回以上ネガティブエネルギーを浴び、3000回以上意識がネガティブにフォーカスされるということです。
もしあなたの身近にいる人が同じような言動をする人ならば、その回数は2倍、3倍と増えていきます。
そう考えると、口癖が人生に及ぼす影響力がどれだけ大きいかわかると思います。
内面が癒されていけば自然とネガティブな言動はしなくなりますが、
内面を癒すことは簡単ではありません。
もし内面を整えることが難しいようであれば、まずは口癖から変えるようにしてみてください。
いきなりポジティブな言葉を口癖にするのは難しいと思うので、
最初はネガティブな口癖をやめることから意識するのがいいと思います。
「たかが言葉」と侮ってはいけません。
言葉の力が信じられない人は、試しに思いつく限りの暴言を口にしてみてください。
嫌な言葉を使っていれば必ず感情まで荒れてくるはずです。
僕たちは毎日おびただしい数の言葉のシャワーを浴びています。
そこからマイナスの言葉を排除するだけでも、人生が大きく好転するだけの力があります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。