「人生はクローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇である」
とはチャップリンの残した名言です。
この言葉に対する解釈は人それぞれ異なりますが、
今日は僕なりの見解を述べてみたいと思います。
つらいことが起こった時に心の支えとなる言葉なので、
ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
人生はバランスを取っている
常に順風満帆な人生というものは存在せず、
良いことと悪いことが交互に起こるものです。
自分の好きなものばかり食べていたら健康を害してしまうように、
人生に良いことばかり起こっていたら人間がダメになってしまいます。
マイナスな出来事というのは印象が強いので記憶に残りやすいですが、
覚えてないだけで実は同じぐらい良いことも経験しているのです。
マイナスの後には必ずプラスがやってきます。
マイナスの状態からゼロに戻るだけでもプラスだからです。
例えば、ずっと体の一部が痛くて悩んでいる時は、
その状態が治っただけでも幸せですよね?
健康な状態に「戻った」だけなのにすごくうれしく感じるものです。
もしその状態にならなかったら、
体が健康であることにうれしさを感じることはなかったかもしれません。
借金を抱えている人は借金がなくなるだけでもうれしいはずです。
資産が増えたわけではなくゼロに戻っただけなのに、です。
チャップリンの言葉から得られる学び
僕は当初チャップリンの言葉の解釈を
過去視点で考えていました。
人生が終わりを迎える時に過去を振り返って、
いろいろ困難があったけど幸せだったなと感じることが、
この言葉の持つ意味だと考えていました。
しかし、この言葉は未来視点で捉えるのが
正しい解釈なのではないかと今は考えています。
人生でつらい出来事に遭遇した時、
僕たちはひどく落ち込んだり、
苦しさに耐えることができなくなることがあります。
しかし、マイナスな出来事の後にプラスが待っているなら、
その悲劇すらも前向きに考えることができるのではないでしょうか。
「この悲劇は将来のプラスへつながっている」
そう考えることで気が楽になるはずです。
現在という短い時間軸で考えるから苦しくなるのであり、
もっと長期的視点で考えれば必ずプラスも見つかるはずです。
人生何が起こるかは誰にもわからないのだから、
未来をどう考えるかは自分次第だからです。
「ツイてる」と言ってみる
斎藤一人さんの天国言葉として有名な言葉に「ツイてる」というものがあります。
つらい出来事に遭遇したときは、
この言葉を口にすることで気持ちが楽になります。
「ツイてる」と口にすると脳はツイてることを探し始めます。
大けがを負ってしまったとしても、「命に別状がなかった。ツイてる」と考えることもできるわけです。
すべては自分が物事をどう解釈するかで決まります。
人間万事塞翁が馬
チャップリンの言葉は中国の故事「人間万事塞翁が馬」に通じるものがあります。
「人間万事塞翁が馬」は良いと思える出来事も悪いことにつながることもあるし、悪いと思う出来事が良いことにつながることもあるという意味です。
チャップリンの言葉は後者についてしか言及していませんが、この両者の言葉には共通する人生の教訓があるように思います。
まとめ
生きていれば必ずマイナスな出来事に遭遇します。
その時に肩を落としてふさぎ込んでしまうのではなく、
明るい未来へつながるきっかけだと考えて、
前向きに解釈してみてください。
マイナスな出来事が起こった時にマイナスに解釈すると、
さらに事態は悪化しより一層マイナスが拡大します。
極論を言うと、マイナスな出来事が起こっているのではなく、
自分がマイナスにしか解釈できないだけです。
つらい出来事をクローズアップで見るとつらくなります。
ロングショットで考えて、
「この経験は未来へのプラスにつながっている」
と前向きに解釈することができれば、
そこから人生の流れが変わるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。