愚痴ばかり言っている人がいる一方で、
愚痴を全く言わない人がいるのはなぜでしょうか?
愚痴を全く言わない人がいるということは、
本人の心がけ次第で、愚痴を言わない人になることができるということです。
これはGoogleトレンドで「愚痴」という単語の検索数をグラフにしたものです。
「愚痴」というキーワードの検索数が年々増加しているのがわかりますね。
それだけ愚痴に悩む人が多いということです。
愚痴を言っている人は原因を自分以外のものに求める傾向がありますが、
実は原因はすべて自分の中にあるのです。
「すべての原因は自分の中にある」ということが理解できれば、
愚痴を言うことは完全になくなります。
愚痴の定義
「愚痴の定義を説明してください」と言われたら、
あなたはどのように説明しますか?
「愚痴=不平不満や文句を言うこと」だと思いますよね?
ブリタニカ国際大百科事典には以下のような記述があります。
仏教用語。
無知によって惑わされ、すべての事象に関してその真理をみない心の状態をいう。
また、デジタル大辞泉には以下のように説明されています。
仏語。三毒の一つ。
心性が愚かで、一切の道理にくらいこと。心の迷い。または、そのさま。
一言も「不平不満」や「文句」という単語が出てきません。
愚痴とは不平不満や文句を言うことではないのです。
愚痴が人生に及ぼす悪影響
愚痴が人生に及ぼす悪影響が理解できれば、
愚痴を言うことがいかに恐ろしいことかがわかると思います。
愚痴とはたばこのようなものです。
そのときはすっきりしますが、
確実に自分の心(体)を蝕んでいきます。
愚痴ばかり言っている人は依存症のような状態にあるという点でも、
この2つは非常に類似性があるように思います。
愚痴は不平・不満・悪口・泣き言とともに五戒と言われています。
これらのことを口にすればするほど人生に悪影響を及ぼすからです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
スピリチュアル的なことを抜きにしても、
愚痴を言うと社会的評価を下げてしまうという悪影響があります。
「あの人は愚痴ばかりだから会いたくない」
と思った経験は誰しも一度はあると思いますが、
愚痴っぽい人は周囲の人々から距離を置かれるというデメリットもあります。
すべては自分が作り出した現実
目の前の現実はすべて自分の内面が投影されて作り出されたものです。
愚痴を言う人の心理は、「自分は悪くない。悪いのは○○のせいだ」というものです。
要するに自分以外のものに原因があると思っているということです。
「自分がすべて作り出した現実だ」ということが理解できていれば、
愚痴など生まれようがありません。
「自分はツイていない」という思考を持っていると、
脳の検索エンジンがツイていない原因を探し始めます。
そうすると、物事のマイナス面ばかりが目に付くようになり、
結果としてさらなる不運が降りかかることになります。
「自分の内面が現実を作り出しているなんて、そんなことあるものか」
非科学的なものが嫌いな人はそう思うかもしれませんね。
そういう人はこのように考えてみてください。
もしあなたが今の会社の給料や人間関係に不満を持っているとして、
その会社で働くことを決めたのは誰ですか?
ある日突然気が付いたらその会社で働いていた、なんてことはありませんよね?
あなたが「この会社で働こう」と決断したからその会社で働いているわけです。
思考することなしに物事が生み出されることはありません。
あなたが「この会社で働こう」と思考したから、それが現実化しただけです。
会社に不満があるなら「辞める」という選択だってできるわけです。
でもそういう人に限って「そんなに嫌なら会社辞めたら?」と言うと、
「会社を辞めたら生活できなくなる」と絶対に言います。
もしそう答えるのであれば、会社にとどまるという決断をしたのも自分自身なわけです。
他にいくらでも仕事はあるんです。
生活できなくなるなんてことは絶対にありません。
「私はスキルも知識もありません。だから再就職は難しいです」
というのであればスキルや知識を磨けばいいだけです。
スキルや知識を磨くことと今の会社で嫌々働くことを天秤にかけて、
「今の会社で嫌々働く」という選択をしたのは自分自身です。
「国が悪い」、「政治家が悪い」と批判するのはいいですが、
外国に出るという選択だってできるし、同じ国で暮らしていても幸せな人はいくらでもいるわけです。
ということは、自分が不運なのは自分のせいではないということです。
「会社を辞めたら生活できなくなる」というのであれば、
会社のおかげで生活することができているわけです。
そう考えると、文句どころかむしろ感謝できませんか?
とはいえ、精神や体調に不調をきたすような会社で働く必要はありません。
そういう会社はさっさと辞めるべきです。
他者への期待を手放す
パートナーシップや上司部下の関係で愚痴を漏らす人も多いです。
相手が悪いと思っているから愚痴をこぼすわけですが、
実際は相手が悪いのではなく、自分が期待をしているのが良くないのです。
「夫婦なんだから以心伝心は当たり前」
という考え自体がそもそも幻想に過ぎません。
夫婦とはいえ赤の他人です。
生まれ育った環境も全く違うから価値観も当然違うわけです。
「パートナーは自分のことをわかってくれない」
と愚痴をこぼす人は多いですが、
それは自分が相手に「自分のことをわかってくれて当たり前」
という期待を持っているから生じる感情です。
その期待を手放せば不満など生まれません。
もう一つの原因は、「自分のことしか見えていない」ことです。
相手が自分の期待通りの行動をしてくれずイラっとすることがありますが、
相手には相手なりの意図が必ずあります。
何の理由もないのに行動する人はいません。
相手の行動にイラっとしたなら、
相手の立場に立ってみて「今なぜこの人はこういう行動をしたのだろう?」と考えてみるのが良いです。
自分目線で判断するから相手の行動にイラっとするのです。
自分が相手の立場だったら、同じ行動をするかもしれません。
(※自分の価値観ではなく、相手の価値観に基づいて行動することを前提にしてください)
「自分はこんなに頑張ってるのに、評価をしてくれない上司は最低だ」
と上司に対して愚痴をこぼすことがあるかもしれません。
でも、あなたが上司の立場に立って考えてみてください。
その人が会社にとってめちゃくちゃ利益をもたらしてくれる存在だったら、
その人を評価しないはずがありませんよね?
そんなことをしたら会社を辞められてしまって、
別の会社に有能な人材を奪われてしまうかもしれません。
ということは、自分が頑張ってると思っているだけで、
実際はそこまで会社にプラスをもたらしてるわけではないということです。
頑張るというのは完全に自分目線だし、
頑張っていても結果が出なければ会社にとって必要な存在とは言えません。
パートナーシップにせよ会社の人間関係にせよ、
「相手には自分のことを理解してほしい」と思っているくせに、
自分は相手のことを理解しようとしていないのです。
愚痴が出てきそうになったら、
抽象度を上げて高い視点から自分を見るようにしてみてください。
まとめ
今日の記事はかなり辛辣なことをたくさん書きました。
でも、愚痴を言わなくなるのはあなたにとってプラスになるから、
それをわかってほしくて強めに言ってしまいました。
愚痴をやめるのは他人のためではありません。
自分自身のためです。
「自分が得するから」という下心があってもいいので、
愚痴は金輪際辞めることをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。