自分の内側の世界で生きることができるようになると、自分の本質とつながることができるようになります。
そのためには人間の意識構造を理解しておく必要があります。
内側の世界というと思考や感情であると考えてしまいがちですが、実は思考や感情は意識構造の中では外側(表層)に属する要素になります。
僕たち人間は思考や感情に基づいて行動します。そして何か出来事が起こった時も思考したり、感情を感じたりします。
これらはすべて我々の外側(表層)の意識で生きている状態です。
そしてこの表層部分だけを使って引き寄せる「引き寄せの法則」ではなく、自分の内層部分を使った引き寄せこと本当の引き寄せの法則であると、リーラ・ラブガーデンはその著書の中で説いています。
readingismylife.hatenablog.com
今日はこちらの本に書いてある情報をベースにブログを書いていきたいと思います。
コンシャスネスマップ
自分の内側の世界で生きるためには、まず最初に人間の意識構造について理解する必要があります。
さきほど紹介した著書の中にコンシャスネスマップと呼ばれる、意識の多重構造マップが登場します。
コンシャスネスマップでは人間の意識を以下の5段階に細分化しています。
- パーソナリティ
- 感情
- 才能と強み
- 本質
- 中心
番号が大きければ大きいほど、より内層に近づいていきます。
思考や行動はパーソナリティの中に含まれ、もっとも表層部分にあたります。
その1つ内側に存在するのが喜怒哀楽などの感情です。
おそらく地球上の人々の大半はこの2層の間を行ったり来たりしながら、日々の生活を過ごしています。
この表層の世界だけで暮らしていると、常にブレた状態で生きていくことになります。
外側の世界は良いことも悪いことも起こる(二元性の原理)ため、思考も感情も安定しません。
安定しない生活というのはつまり不安を抱えながら生きているということです。
もし、すべてのものが安定していたら不安など感じるわけがありません。
安定しないから不安になる。つまり不安の「安」は安定の「安」であると言えるということです。
自分の本質を理解する
本質の層に存在するものは、「信頼」、「愛」、「正直さ」、「勇気」などです。
この内側の世界につながることができれば、平穏な心を持つことができるようになります。
これらの本質は本来誰しもが持っているものです。しかし、大人になるにつれ表層の世界で生きることが多くなり、いつしかこの本質を忘れてしまうようになります。
そして感情と本質をつなげる架け橋の役割を果たすのが、第3の層である「強み・才能」です。
すべての人には必ず「強み・才能」が備わっています。しかし、自分の強みや才能を本当に理解している人というのは、一握りの人たちだけです。
セルフイメージという言葉がありますが、実はそれも表層の部分に属しています。
「私は天才である」というセルフイメージを仮に持っていたとしても、それはそのように思考しているだけで、自分の本質を理解した上で作られた自己イメージではありません。
真のセルフイメージを持つためには、さらに内側奥深くに存在する「強み・才能」の層につながる必要があります。
自分の中心とつながるためには?
自分の中心につながるための唯一の方法は「ハート(心)」を使うことです。
具体的なメソッドについては、冒頭で紹介した著書の中に解説されていますので、興味のある方は見ていただければと思いますが、もっとも代表的なメソッドとして紹介されているのが「瞑想」です。
本質のさらに奥深くにある中心は「無」の世界です。本の中では「空(くう)」という表現で紹介されています。
そしてこの中心とつながることこそ、「悟り」というわけです。
宇宙もビッグバン以前は無の空間でした。そこからすべてが生まれたのと同じように、自分の中心もすべてを生み出すゼロポイントフィールドと呼ばれています。
自分の内層とつながると気づきが増える
本質や中心など、自分の内層部分につながることができると、外側の世界で起こっている出来事から得られる気づきが増えます。
その気づきこそシンクロニシティです。
シンクロニシティは大抵の場合、自分の望む現実にたどり着くために必要な情報やモノや人のことを指します。
つまりシンクロニシティが増えれば増えるほど、人生の変化のスピードが加速していくことになります。
自分の内層とつながることこそ本当の幸せ
外側の世界(意識の表層部分)で生きているとき、そこには比較や葛藤が生まれます。
他者と比較をしている限り、幸せを感じることはできません。なぜなら上には上がいるし、人間の欲望は際限がないので望む現実を手に入れても、さらに上のものを欲しがるようになり、欠乏感が消えることはないからです。
本質の層に存在する「愛」や「信頼」というのは、比較することができませんね。
したがって自分の本質につながることができれば、外側の比較する世界で苦しむことがなくなります。
自分の強みや才能を理解している人というのはブレません。
だからやるべきこともはっきりとわかっていて、甘い話に釣られることも、周りの人間に流されることもありません。
本質の層に信頼や愛が存在していたように、自分の本質を見つけることができれば、自分を信頼し、愛することができるようになります。
そうなったら、外側の世界で何が起ころうとも不安を感じることがありません。
外側の世界で生きていると幸せ=経済的豊かさと思いがちですが、本当の幸せとは自分の内面を知り、中心とつながることではないかと思います。
実は僕たち人間が生きている本当の目的は、自分の中心とつながることなのだと思っています。
自分の内側の世界で生きている人というのは、心が安定しています。
例えるなら、「究極の静けさ」、「波一つ立たない水面」のような状態ではないかと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。