今回のコロナウィルス騒動は、忙しい我々に人生について見つめなおすきっかけを与えてくれたのではないかと思います。
普段人生や夢について考えることがなくても、
生命の危機にさらされることで「自分が生きる意味」について考えるようになるものです。
人々が情報に翻弄されながらも行動し続けるのは、
「生きたい」という欲求があるからです。
ではなぜ生きたいのか?
それはこの人生でやりたいことがあるからです。
その「やりたいこと」は人それぞれ違います。
その答えを知っているのは自分しかいません。
その答えを見つけるヒントになるのが、今日ご紹介する「コアバリュー」です。
落ちこぼれから年収700億円の大富豪にまで登りつめた、マイケル・マスターソンが開発した「マスタープラン」に登場する概念です。
他人の夢を設定していないか?
多くの人は他人の夢に生きています。
「お金持ちになって豪華な家に住みたい」
「高級車を乗り回したい」
「毎日豪華な食事を楽しみたい」
などです。
これらは大抵他人の影響を受けて作り出された「虚像の夢」です。
テレビなどでお金持ちの姿を見て、「これが自分の夢だ」と無意識に錯覚してしまっているのです。
他人の夢を追いかけてもパワーが出ません。
本当に心から「やりたい」と思っていないからです。
そして、もしその夢を手に入れたとしても「なんか違う」と思うことになってしまいます。
それはコアバリューに従ってゴール設定をしなかったからです。
コアバリューとは?
コアバリューとは「人の心の奥底にある善悪を判断する感覚」のことです。
ちょっとわかりにくいですね。
簡単にコアバリューを見つけるためのエクササイズがあるのでご紹介します。
- ステップ①:自分の葬式を想像してみる
- ステップ②:集まった人たちが自分についてどんな話をしているか想像する
- ステップ③:自分のことをどんな風に言ってもらいたいか考える
- ステップ④:言ってもらいたいフレーズを10個考える
このエクササイズをやれば、自分がこの人生で成し遂げたいことが見えてきます。
スティーブン・コヴィーの著書「7つの習慣」に
「終わりを思い描くことから始める」というものがありますが、それと同じです。
コアバリューからゴール設定をする
ほとんどの人は、「年収1億円になりたい」と目標から設定してしまうのでうまくいかないことが多いのです。
そもそも本当に年収1億円が自分にとって必要かどうかもわからないからです。
自分の葬式のときに「○○さんは本当に家族や他人から慕われていたよね」のようなことを言われたいと考えたとしたならば、年収1億円は必ずしも必要でないことになります。
目標設定の順序が逆だからうまくいかないのです。
年収1億は手段であって目的ではないはずなのに、
それを目的にしてしまっているのです。
「あなたは何のために生まれてきたのですか?」と聞かれて、
「年収1億円を稼ぐためです」と答える人はいないでしょう。
目標設定は夢やゴールから逆算して決めるものです。
もし明日が人生最期の日だとしたら?
もし明日が人生最期の日だとしたらあなたは何をしますか?
そして自分の人生に一切悔いはありませんか?
もし悔いの残る人生だったならば、
それはあなたが自分のコアバリューに沿って生きてこなかったということです。
どんなに大成功を収めたとしても、それが自分のコアバリューと合致しないのであれば、幸福感を感じることはできません。
「自分はもう年だから」と思う人もいるかもしれません。
でも、幸せになるのに年齢は関係ありません。
その制限思考こそが自分から幸せを遠ざける元凶であるとまずは知る必要があります。
「家族を大切にする」というコアバリューであれば、今すぐにでも実践できます。
「世の中に貢献する」というコアバリューであれば、人に親切にすることから始めてくださ。
「仕事で成功する」というコアバリューなら、目の前の仕事に心を込めて全力で取り組んでください。
自分のコアバリューがわからないから「何をすべきなのか」が見えないのです。
まとめ
幸福感を感じられない一番の理由は、「他人の価値観に従って生きている」からです。
「自由になりたい」という願望があるのに「安定した収入がないと生きていけない」という世間の常識に従ってしまうから、自ら不自由な環境に飛び込んでしまうのです。
自由になりたいのであれば会社を辞めればいいだけです。
会社で働かなくても生きていく術はいくらでもあるのに、
常識に縛られているからそれが見えなくなっているのです。
コロナ以前は社会全体の幸福が尊重されていた時代ですが、
これからは個人の幸福が尊重される時代に変貌していくでしょう。
そのきっかけとなるのがこの一連の騒動だと思うのです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。