お金や時間というのは数値化できるので、
比較的管理をすることが簡単です。
お金や時間が重要であるということは、
小学生でもわかるぐらい当たり前のことです。
しかし、とても重要であるにもかかわらず、
ほとんど意識されていない(というか認知すらされていない)概念があります。
それがエネルギーです。
人間含めすべての生物はエネルギーの塊であり、
常にエネルギーを発しています。
言葉遣いに気を付けないといけないのは、
言葉にもエネルギーが宿っているからです。
エネルギー切れを起こすと行動できなくなったり、
判断力が低下したりします。
その結果人生が停滞してしまいます。
どんなに才能あふれる人物であったとしても、
エネルギーを上手に使うことができなければ、
その才能を存分に発揮することはできません。
エネルギーには上限がある
1日に使えるエネルギーには上限があります。
例えば1日のエネルギーの最大値が100あるとします。
朝起きたときはエネルギーが100の状態です。
そしてストレスやネガティブ思考によって、
エネルギーはどんどん減っていきます。
満員電車に揺られてマイナス20、
会社で上司に怒鳴られマイナス50、
居酒屋で上司の悪口を言ってマイナス10、
老後の不安を想像してマイナス20。
みたいな感じです。
家に帰ったときにはエネルギー切れを起こして、
何も行動できなくなってしまいます。
行動しなければ結果(現実)は変わりません。
つまり、エネルギー切れを起こすことで、
人生が現状のまま停滞してしまうということです。
誰だって、本を読んだり勉強したりといった「自分磨き」が重要であることは理解しています。
でも毎日エネルギー切れを起こしているので、
自分磨きのための行動を起こすことができないんです。
クリエイティブな仕事は朝に行う
できる人ほど朝起きるのが早いです。
読書をしたり散歩をしたり、
有意義な時間の使い方をする人もいますが、
朝起きてすぐに仕事を始める人もいます。
もしあなたが早朝から仕事をするタイプの人であれば、
注意しておいたほうがいいことがあります。
それは「クリエイティブな仕事は朝一で行う」ということです。
その理由は、朝起きてすぐの状態が一番エネルギーが高いからです。
このエネルギーが高い状態のときに、
メールチェックなど雑務をしてしまうと、
せっかくの高いエネルギー状態が無駄になってしまいます。
朝一のエネルギーが高い状態のときは、
商品開発や戦略を練るなどのクリエイティブな仕事をするのがいいです。
メール対応をすればするほどエネルギーは消耗します。
ビジネス書に「午前中はメール対応するな」と書かれているのは、それと同じことです。
仕事だけでなく勉強に関しても同じことが言えます。
英語学習者によくあるのが、
「時間がない」とか「モチベーションがあがらない」といった悩みです。
でもそれは1日の終わりに英語を勉強するようなスケジューリングをしているからです。
さきほどもお伝えした通り、
僕たちは朝起きてからエネルギーの消耗を繰り返し、
家に帰るころにはエネルギー切れを起こしているような状態です。
「意志」というのはめちゃくちゃエネルギーを使いますから、
こんな状態で「勉強する」という行動を起こせるわけがありません。
朝早く起きてエネルギーの高い状態のときに勉強をすれば、
時間やモチベーションがないといった悩みはなくなるはずです。
エネルギーが高い状態で学ぶことは吸収率も高くなるのでおすすめです。
自分を喜ばせる
我慢やストレスはエネルギーを消耗します。
好きなことをやっているときは、
どんなにやってもエネルギーは減りません。
だから延々と作業に没頭することができるのです。
エネルギー切れを起こさないためにはどうすればいいかと言うと、
「自分自身を喜ばせる」ことです。
ほとんどの人は、自分に我慢をさせてばかりで自分を喜ばせることをしていません。
ムチばかりでアメはいっさい与えないのです。
その原因は自分よりも他人を優先していることにあります。
他人軸には我慢とストレスしかありません。
みんな他人よりも自分を喜ばせることに罪悪感を感じていますが、
自分が幸福になるからこそ他人にも優しくなれるのです。
幸福感に満ち溢れているのにネット上で誹謗中傷ばかりしている人はいませんよね?
そういうことをしてしまうのは、
自分のことを満たしてあげる事ができていないからです。
つまり、世間で常識とされている「自分よりも他人」というのは間違いで、
万人が幸せに暮らすのであれば「他人よりも自分」が正しい価値観なのです。
自分のことを喜ばせている人ほど周りの人を大切にしているし、
自分にムチばかりを与えている人ほど公害をまき散らします。
昨日のことは忘れ、明日のことは明日考える
僕自身もそうですが、「今」というこの瞬間を生きていない人は多いです。
ご飯を食べているときも、
家族とのんびり過ごしているときも、
友達と遊んでいるときも、
常に意識は過去や未来にタイムスリップしています。
過去の後悔を嘆いたり、
明日の仕事の憂鬱や将来に対する不安など、
そんなことばかりを考えているのです。
そんなことを考えてご飯がおいしいわけがないし、
遊んでいて楽しいわけがありません。
過去を悔いたり将来に不安を感じることは、
僕たちからエネルギーを奪っていきます。
過去の事実を変えることはできないし、
明日何が起こるかなんて誰にもわかりません。
そんなことは考えたところでどうしようもないのです。
明日のことは明日考えればいいんです。
今から老後のことを不安に思うのではなく、
実際に老後になってから考えればいいだけです。
「老後が不安だ」と言っている人に限って、
何の行動も準備もしていないことが多いです。
そんなことよりも今この瞬間を全力で生きれば、
老後を迎えるころには不安を感じなくてもいい状態になっているはずです。
モノや情報もエネルギー
人生がうまくいっている人ほどエネルギー管理に気を配っています。
モノや情報もエネルギーを奪う原因になるので、
彼らは断捨離が非常に上手です。
お金持ちの家にモノが少ないのに対し、
ゴミ屋敷の人はお金に縁がないのは、
モノを持つことによってエネルギーが消耗しているからです。
成功者と呼ばれる人々は、
自分を喜ばせてくれるものにはお金を使いますが、
そうでないものには一切お金を使いません。
着る服も他人によく見られるためではなく、
自分の気分をアゲるために着ています。
モノにもエネルギーが宿っているので、
良いものにはよいエネルギーが流れているし、
良くないエネルギーを帯びているものも存在します。
良くないエネルギーを持ったものを身に着けたり、
いつまでも家に置いていたりしたら、
どんどんエネルギーを奪われてしまいます。
情報にもエネルギーが宿っているので注意が必要です。
テレビから飛び込んできたネガティブなニュースを見ることで、
どんどんエネルギーが下がっていきます。
だから、むやみやたらにテレビを見ることは得策ではありません。
どんな情報が流れてくるかは自分でコントロールできないからです。
まとめ
エネルギーは目に見えないので管理が難しいですが、
人生において非常に重要な役割をもっているので、
常に意識しておくことが大切です。
今日ご紹介した内容を意識してもらうだけでも、
日々のエネルギー消耗は抑えられるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。