自分に起こるすべての出来事は、自分が作り出しています。
現実は自分の内面を鏡として映し出したものです。
外側の世界を変えたいと思うのであれば、
自分の内面を変えなければなりません。
どんなに環境を変えても、内面が変わっていないのであれば、
同じことが形を変えて起こるだけです。
自分は自分の人生の創造主です。
思考の枠(フレーム)
会社の上司に不満を感じて転職した人が、転職先の上司に対して同じような不満を感じることはよく聞く話です。
非道な男にひどい仕打ちを受けた女性は、その人と別れてもまた同じような男性と付き合うことがあります。
「私は不幸なんです」と言っている人は、いつも不幸な出来事に見舞われています。
これらはすべて偶然の出来事でしょうか?
人間には「器」というものがあります。
「器が大きい」、「器が小さい」という言葉はよく使われますが、
「器」というのは大きさだけでなく形も重要です。
丸い器に水を流し込めば、水の形は丸くなります。
四角い器に砂を入れれば、砂の形は四角くなります。
中身をどんなものに入れ替えたとしても、器の形が変わらなければ中身の形は同じです。
僕たちは自分の現実に不満を感じたとき、中身だけを入れ替えようとします。
四角い形の水を丸い形にしたいと思っているのに、
器を変えることはせず、中身を入れ替えようとします。
中身をジュースにしようがお茶にしようが、器が変わらなければ形は変わりません。
この「器」とは思考の枠のことを意味します。
僕たちは自分の思考のフレーム内で物事を解釈します。
「自分は不幸だ」と思っている人は、どんな出来事が起こっても不幸というフレームを通して世界を見るため、何でも不幸に感じてしまいます。
普通に考えれば、1人の人物だけに不幸な出来事が起こり続けるということはあり得ません。
不幸という形のフレームを通して世界を見ると、どんなものも不幸の形になってしまいます。
器を入れ替える
同じ出来事が連続して起こるのは、お菓子作りで型抜きをしているようなものです。
星形の型で生地をくりぬけば、何度やっても必ず星の形になります。
つまり、自分の器を変えない限り、どこへ行っても同じ問題が起こるということです。
今の現実に不満を感じるならば、外側の世界を無理やり変えようとするのではなく、自分の器を変える必要があります。
自分の器を変えるとは、自分の在り方を変えるということです。
別の言葉に置き換えて言うなら、「物事の解釈の仕方とそれに対する反応」を変えるということです。
自分が人生を創造している自覚を持つ
今の自分の器を変えるためには、自分が人生の創造主であるという自覚を持たなければなりません。
外側の世界の出来事に原因があると思っているからこそ、
自分の内面を変えようとは思わないからです。
自分の内面に原因があることがわかれば、
内面を変えざるを得ません。
Aという出来事が起こった時、Bという反応をすることもできれば、Cという反応をすることもできます。
どのような反応をするかは無限に選択肢があるし、その選択肢も自分で選ぶことができます。
自分が得する選択肢を選ぶ
「私は不幸なんです」といつも言っている人が、「私は幸せです」と口癖を変えるだけで、その人の生きる世界は一気に幸せな世界に変化します。
財布を落とそうが、恋人に振られようが、会社をクビになろうが、
本人が「私は幸せです」と言っているのなら、それらの出来事は幸せな出来事にならざるを得ません。
どんなにひどい上司であっても、「あの人は素晴らしい人なんだよ」と言っていれば、その上司は素晴らしい人になってしまいます。
人生は自分が作っているのだから、自分が得をするようにコントロールすればいいだけです。
不幸フレームを幸せフレームに入れ替えてしまえば、すべての出来事は幸せに変わります。
どんな出来事であっても、フレームの形になることしかできないからです。
いつも怒っている人は、怒りフレームを装着しています。
そうすると、どうでもいいような小さなことにまで怒りを感じるようになります。
同じ出来事が別の人に起こっても、その別の人は何とも思いません。
それは出来事に原因があるからではなく、受け取り方に原因があるからに他なりません。
今自分がどんなフレームをつけているかは、自分に降りかかる出来事と自分の感情を観察していればわかります。
器の形が変わるだけで、中身はどんな形にでも変化させることができます。
だったら、自分が得するフレームを付けたほうが絶対にいいですよね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。