豊かさを手にすることは人生の永遠のテーマでありますが、豊かさを明確に定義できる人は少ないです。
豊かさという言葉はぼんやりとした言葉で、はっきりとした概念がありません。
もちろん辞書などを引けば豊かさを言語化することはできますが、豊かさというのは感じるものなので、適切な言葉で表現することが難しいです。
一般的に「豊かさ=幸せ」だと考えられています。
そして多くの人は、「自分が幸せを感じることができないのは、豊かさを手に入れることができていないからだ」と考えています。
豊かさの2つの定義
ソースは忘れてしまいましたが、「豊かさ」とは以下の2つのことを表すと言われています。
- 経済的基盤をすべて失って自分に残っているもの
- 「自分は豊かである」と思うことができる能力
一般的に豊かさというと「経済的に満たされているかどうか」が判断基準とされていますが、成功者の考える豊かさとは経済的富裕とは一切関係がありません。
そして本質的に豊かでない人間は存在しません。
世界中のどんな人であっても、豊かな状態でこの世に生まれてきます。
「自分は豊かではない」と思っているのであれば、それは経済的豊かさという断片だけを尺度に考えているからです。
経済的基盤をすべて失って自分に残っているもの
例えばあなたが全財産を失ったとします。
普通に考えたら、「自分は豊かである」とはとても言えない状況です。
でも、こういう事態に陥ったときこそ、真の豊かさに気づくことができます。
たとえ、お金がまったくなかったとしても、お金を得るための知識や人脈、スキルなどを持っていれば、お金などいくらでも稼ぐことができます。
その知識やスキルや人脈のことをビジネス用語でリソースと呼びます。
このリソースこそがあなたが持っている豊かさです。
それは必ずしも直接お金と交換できるものばかりではありません。
知識やスキル、人脈がまったくなかったとしても、
たとえば人の悩みを真剣に聞いてあげる能力があれば、
それはリソース(=豊かさ)であると言えます。
あなたに話を聞いてもらった人は、あなたのことを信頼してくれるでしょう。
仮にあなたがお金に困っていたら、きっと助けてくれるはずです。
「元気にあいさつできる」ということも立派なリソースです。
あなたに挨拶してもらった人は気分がよくなって、よい影響を周囲に与えていきます。
その場合、あなたの世の中にもたらした価値というのは、とても大きなものになります。
元気に挨拶できる人やいつも笑顔の人というのは、
他人から愛されます。
愛され力とは他人が真似したくても真似できない最強の武器です。
どんな人間であっても必ず豊かさを持っています。
「自分には何のリソースもない」と思っているのであれば、それは気づいていないだけです。
「自分は豊かである」と思うことができる能力
どんなにお金持ちになったとしても、「自分は豊かである」と思うことができる能力をもっていなければ、充足感や幸せを感じることができません。
ここが多くの人が誤解しているところです。
世の中の大半の人は「お金さえあれば幸せになれる」と思っていますが、
そういう思考の人は実際に大金を手にすることができても、
幸せを感じることができません。
なぜなら、思考パターンが「不足」や「欠乏」ばかりにフォーカスする癖があるからです。
そういう人が仮に年収1億円になったとしても、
自分よりもさらに年収の高い人と自分を比較して、
「自分は全然豊かじゃない」と不足感を感じるでしょう。
冒頭にもお伝えしましたが、豊かさとは経済的富裕とは関係がありません。
豊かな人というのは、日々の小さな出来事にも幸せを感じることができる人のことです。
豊かさを感じないことは罪である
どんな人でも必ず豊かさを持っています。
言い換えると、その人の個性や才能のことです。
才能というのは、必ずしも「頭が良い」とか「絵がうまい」とか「足が速い」といった目に見える結果だけではありません。
そして、あなたの才能は、外側の世界に出て自分を表現したがっています。
その才能は必ず誰かの助けになります。
規模は関係ありません。
自分の身の回りの家族や友人だけかもしれませんが、あなたの存在によって救われる人は必ずいます。
その豊かさを発揮せず、「自分は豊かでない」とその義務を放棄することは罪です。
そういう人には見返りがやってこないというのが宇宙の真理です。
豊かになる方法
豊かになる方法は簡単で誰でもできます。
「今この瞬間に豊かさを感じる」
ただそれだけです。
もし、心の中で「そんなことはない」という声が聞こえたら、
それはあなたが経済的基盤で豊かさを測っているということです。
「お金さえあれば」
「恋人さえいれば」
といった考え方は豊かさを遠ざける思考です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。