日本人は世界的に見ても「受け取り下手」の人が多い印象があります。
それは幼少の頃に周囲から受けてきた教育が原因にあります。
「お金=汚いもの」、「お金を稼ぐ=悪いこと」のような観念を持っている日本人は非常に多いです。
そして、この観念こそがお金を引き寄せる妨げになってしまっています。
どんなに頑張ってもお金が増えないという人は、自分の潜在意識の中にこの観念を持っている可能性が非常に高いです。
この観念がお金を引き寄せる上でブレーキとなり、潜在意識レベルでお金の受け取りを拒否します。
これが受け取り下手の人の特徴です。
言葉の持つ力
人生が上手く行っている人ほど、言葉遣いに気を配っています。
それは、「言葉もエネルギーであり、自分が発した言葉を一番浴びる(影響を受ける)ことになるのは自分自身である」ということを理解しているからにほかなりません。
言葉遣いの癖というのはその人の思考パターンの表れでもあります。
例えば、ネガティブな発言ばかりする人は思考もネガティブである傾向が強いです。
普段の生活で言葉遣いや口癖に気を配る人は少ないですが、僕たちが発する「何気ない一言(口癖)」のせいで、自らを「上手く行かない人生」へ誘導してしまっていることがあります。
例えば「どうせ自分なんか上手く行かない」と言っている人は、目の前に大きなチャンスがやってきたとしても、「自分はうまくいかない」と思っているからそのチャンスを活かすことができません。
そして言葉の持つ力というのは、言葉が発するエネルギーの及ぼす影響だけではありません。
自分の発した言葉によって、その人の行動パターンが決まってしまうという影響もあります。
言行一致しない場合、つまり言っていることとやっていることに矛盾が生じるとき、脳は言葉(思考)に合わせて行動のつじつまを合わせようとします。
これを認知的不協和といいます。
「自分はモテない」と口癖で言っている人がモテるような行動をとろうとすると、言葉と行動に矛盾が生じます。
その場合、脳は無意識のうちにモテない行動(選択)をとるようになってしまいます。
このことからもわかるように、「何気ない口癖はあなたの行動を形作っている」ということが言えます。
受け取り下手の口癖
あなたは誰かから何かをもらった時にどのように返事をしますか?
これはもらうものによって反応が変わってくるでしょう。
もらったものが安価なものである場合は、ほとんどの人が素直に「ありがとう」と言って受け取るはずです。
そこにはメンタルブロックがないからです。
しかし、高価な贈り物をもらった時にはおそらく「ありがとう」ではなく、「すいません」というのではないでしょうか?
実はこの「すいません」こそが受け取り下手の口癖なんです。
「すいません」というのは謝罪の言葉ですよね。謝罪をするということは何か謝るようなこと(=悪いこと)をしたというわけです。
つまり、「すいません」と言葉を発したことによって、あなたの脳は「ものをもらうことは悪いことである」と認識してしまうようになります。
ものをもらうことは悪いことであるという風に脳が認識してしまうと、そういう状況が引き寄せられなくなります。
なぜなら、誰だって悪いことはしたくないと思っているし、罪悪感だって感じたくないと思っているからです。
「悪いことをするぐらいなら、罪悪感にさいなまれるぐらいなら受け取らないほうがマシ」
と無意識で感じているということです。
しかも、この「すいません」はもらう側の自分だけでなく与えた側の人に対しても、ネガティブな影響を与えてしまいます。
もちろん、表面上は「すいません」ということによって、良い印象を与えていると思います。
ですが、与えた側の潜在意識には「与えること」に対するメンタルブロックができてしまいます。
例えば、あなたが誰かにプレゼントをしたとして、その人が必要以上に恐縮していたらどう思いますか?
何度も「すいません」とか「申し訳ありません」と言われたら、おそらく「何かそこまで言わせてわるいことしちゃったな」と感じるのではないでしょうか?
自分がプレゼントをしたことによって、相手に申し訳ない気持ちにさせてしまっているのであれば、与えることに対して無意識に引け目を感じるかもしれません。
相手が謝罪しているということは、相手が謝るようなことをしたということです。
そして、その「謝るようなこと」をさせているのは、与えた側である自分です。
表面上はそのように感じることはなくても、潜在意識の中でそういうメンタルブロックができあがってしまいます。
つまり、受け取るときに「すいません」とか「申し訳ありません」ということによって、自分だけでなく相手に対しても悪い影響を与えてしまっていることになります。
受け取り上手になるには
受け取り上手になるにはこれと真逆のことをすればいいんです。
何かをもらったらありったけの感情を表現して喜ぶ。
そうすると与えた側も嬉しい気持ちになります。
「何かをもらって喜ぶ」ということは「いいことをした」ということです。悪いことをして喜ぶというのは少数派ですよね。
「もらうこと=いいこと」であると脳が認識するようになると、メンタルブロックが外れ、受け取り上手になります。
そして、自分が喜ぶことによって、与えた側の人を嬉しい気持ちにすることができるのであれば、自分だけでなく相手も幸せな気分になることができるということです。
そう考えると「もらうこと」に対して引け目を感じなくなりますよね。
お金も同じです。
何かのきっかけで大きなお金がやってきたとき、「どうしよう」とか「何かこんなにもらって申し訳ない」とか考えるのではなく、精一杯そのお金に感謝し喜ぶことが大切です。
お金だって喜んでもらったら嬉しいに違いありません。
それなのに、自分が来たことによってその人に罪悪感を感じさせてしまうのであれば、次からその人のところには行かないようにしようと思うはずです。
とにかく受け取り上手になって心のブレーキを外しましょう。
そのためには、何かをもらったときに「すいません」や「申し訳ありません」と言うのを今すぐやめることです。
ただ、受け取り上手とクレクレマインドはまったく別物です。
クレクレマインドにならないようにだけ気を付けてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。