現実に対する不満は不足感から生まれます。
では不足感は何から生じるかというと、
「欲しい」という欲求です。
すでに満たされているにもかかわらず、
「欲しい」と思った瞬間に不足感を感じます。
欲しいという欲求は人生をより良くしたいという人間の本能。
それ自体は決して悪いものではありませんが、
その欲求に支配されてしまうと不幸になります。
誰もがタワーマンションに住みたいわけではないし、
高級外車を乗り回したいわけではない。
でもメディアでそういう映像を目にすることで、
あたかもそれが自分の夢であるかのように錯覚させられます。
そうして購買欲求を刺激することがCMしてる側の狙いなんですけどね。
自分にとって大切なものは身近にあるのに、
遠くを見ることによってそれが見えなくなってしまう。
当たり前の日常の中にも幸せはたくさんあるのに、
不足感を感じることによってその幸せに気づけなくなってしまいます。
人生のゴールとはいったい何か?
めちゃくちゃシンプルに言うならば、
「良い人生だった」と思って旅立つことではないでしょうか。
ならば日々の生活を目いっぱい楽しむこと。
足りないものばかりにフォーカスするのではなく、
すでにあるものに幸せを感じることが大切です。
人生の難しいところは、
最期の瞬間がどのタイミングでやってくるか
誰にもわからないことです。
人それぞれタイミングが違うし、
30年後の人もいれば明日突然という人もいます。
もし明日突然人生が終わりを迎えるとしたら、
ないものねだりばかりしていた人生に後悔するのではないでしょうか?
特にこれといった夢もなく、
ただ生きるために我慢だらけの人生を送る。
そんな状態である日突然ポックリ行ってしまったら、
後悔してもしきれないと思います。
他人の夢を自分の夢だと錯覚し、
本当は欲しくないもののために貴重な時間を犠牲にする。
「月収100万円欲しい」という人のほとんどがそれを実現できないのは、
心の底から本当に欲しいと思っていないからです。
他人の夢を自分の夢だと錯覚してしまっている典型的な事例です。
お金の奴隷になっている、
もしくはなりかけている可能性もあります。
過去を振り返ってみると、
何気ない日常が幸せだったことに気づくことがあります。
派手で豪華で贅沢な暮らしは、
瞬間的な刺激は強いですがすぐに慣れてしまいます。
そういう刺激を求めて幸せな日常を台無しにしてしまうのは、
もったいないことだと思います。
「人間は必ずいつか死ぬ」
これだけは絶対普遍のこの世の真理です。
絶対に避けることはできません。
そのことがわかっているのだから、
後悔のない人生を送らなければ損です。
やりたいことはやってしまえばいい。
「いつかやろう」と我慢ばかりしていたら、
その瞬間が来る前に人生が終わりを迎えるかもしれません。
心がけ一つで小さなことに幸せを感じることもできます。
「私は不幸です」という人は、
現実うんぬんよりもその人の心構えに問題がある気がします。
意識が変われば見える世界が変わります。
いわゆる「パラダイムシフト」というやつです。
同じ景色を見ていたとしても、
人によって見える現実は異なります。
そのことに気づくことができれば、
幸せは存在していなかったわけではなく、
ただ見えなかっただけということがわかります。
遠くにピントを合わせていれば、
近くのものがぼやけて見えなくなります。
そして大抵の場合、
自分にとって大切なものは近くにあることが多いです。
「足りない」という気持ちを原動力に変えれるならいいですが、
ただ不満を感じるだけなら自分を不幸にするだけです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。