今でこそあまり劣等感を感じることはなくなりましたが、僕は昔コンプレックスの固まりでした。
劣等感を感じている時は、自分に自信を持つことができず、何か行動をするときも常に周囲の反応を気にしているような状態でした。
劣等感を持っていると「人からバカにされるのではないか?」という恐怖におびえながら生きていくことになります。そしてその劣等感が足かせとなり、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。
劣等感を感じることなく過ごすことができたら、気分がいいですよね。
今日は劣等感を克服する方法について考えてみたいと思います。
劣等感が生まれる原因
「克服」という表現が正しいかどうかわかりませんが、劣等感をなくすためにはそれが生まれる原因を知ることが重要です。
劣等感というのは他人よりも劣っている(と思う)ことによって感じる感情です。
つまりそこには「他者との比較」があるわけです。
例えばあなたがスポーツが苦手だったとします。
そこに他人との比較がなければ「スポーツが苦手」というアイデンティティを持っているだけです。
完璧な人間など存在しませんから苦手なものがあるは当たり前だし、それはその人の個性でもあります。
でもそこに他者との比較が存在するとどうでしょうか?
自分は他人よりもスポーツが下手であると思い込むことによって、自分が他人よりも価値の低い存在であると考えるようになります。それが劣等感です。
つまり他人と比較することを止めれば「劣等感」というものは生まれようがないのです。
物差しの数と図る方向
とはいっても他人との比較というのは、そう簡単にやめることができないのも事実です。
我々人間は赤ちゃんの時から自分と他人を比較していたわけではありません。
多分最初のきっかけは周囲の大人から自分と他人を比較されたことだと思います。
親や先生によって、兄弟や学校の友達と比較されることにより、自分の価値を図るようになり、いつしか自分から他人と比較をするようになります。
他人と比較するのは「承認欲求」からくるものです。誰かと比較して優越感を感じることで、自分は価値のある存在であるということを認識しようとします。
他者と比較する癖がついてしまうと劣等感を感じやすくなります。仮に自分よりも劣っている人間と比較して優越感を感じたとしても、劣等感を避けることはできません。
なぜなら他人と比較する限り「上には上がいる」からです。
その劣等感をバネにして頑張れるのならそれでもいいと思いますが、もしそれが自分にとってマイナスな感情を生むのであれば、他人との比較癖をなくすことです。
でもどうしても他人と比較してしまうのであれば、「物差しの数を増やす」ことと「物差しの図る向きを変える」ことです。
スポーツが苦手というのは数ある分野の中の一つでしかありません。そこに絶対的な価値を置くから劣等感を感じるわけです。
勉強の良し悪しも同じです。世間的には「勉強ができるかどうか」ということが重要視されていますが、それは生きていく上で必ずしも必要なものではありません。
勉強が苦手でも社会的に大きな成功を収めている人はたくさんいます。
多くの人はお金というものに価値を置きすぎているから、お金にコントロールされています。でもどんなにお金があっても、健康を害していたり、人間関係がボロボロだったり、自由な時間がまったくないのであれば、必ずしもお金があることだけが幸せであるとは言えないはずです。
それと他人と比較する「物差しの向きを縦から横に」変えてみてください。
上下で比較するから劣等感を感じるのであって、横向きに比較すればそれはただの「違い」です。
犬だってたくさん種類がいますが、大きいから価値があるわけでもないし、足が速いから偉いわけでもないですよね。大きいのも足が速いのもただの個性の違いなだけです。
自分の本質に気づく
他人と比較する癖がある人は「自分の内面と対話」を心掛けてみてください。
パーソナリティというのはコンシャスネスマップと呼ばれる意識構造と最も外側に位置する表層的なものです。
表層部分だけで生きているから、外側の世界の出来事や他人との比較に感情を振り回されてしまいます。
でももっと自分の内面の深い部分と対話し、自分の本質を知ることができたら、他人と比較することなど無意味であると感じるようになります。
自分の本質を知ることができるようになると、行動するときも「自分がやりたいから行動する」ようになり、他人からの評価は気にならなくなるためです。
一流のスポーツ選手や社会的に成功している人は、自分の本質をよくわかっています。だから何かで他人より劣ることがあっても、自分自身に劣等感を感じることはありません。
そして自分のハート(内層)に従って生きていくようになると、物質世界における出来事に感情を乱されることが少なくなります。
本質というのは自分が小さいころ(若いころ)何が好きだったのか、どんなことにワクワクしたか、とかを考えると見えるようになってきます。
他人との比較、他者からの評価というのは相対的なものです。そこに大きな意味はないと思います。
今日は以上です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
↓自分の本質を知るのにおすすめの本です。興味があれば読んでみてください。
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