人生がうまくいっている人や成功者の発言を観察していて気付くのは、
とにかく他人を否定しないということです。
以前にどこかの記事で彼らの口癖を紹介しましたが、
「良いも悪いもない」という言葉を彼らは頻繁に口にします。
物事の善悪をジャッジしないし、裁かない。
だから他人の発言を否定することもありません。
相槌を打つときも、「そうそう、そうだよねー」と相手に同意を示すような言葉をよく使います。
よく話の腰を折って否定してくる人っていますよね。
A「○○って・・・だと思う」
B「いや、それは違う。○○は△△だと思う」
みたいな感じの人です。
そういった相手を否定するような発言が一切見られないのは、
相手のことを「そのままでいい」と受け入れる姿勢があるからではないかと考えています。
相手を褒める・認める・受け入れる
人生がうまくいっている人は本当に他人を褒めるのが上手です。
ここでいう「褒める」とは、いわゆる社交辞令的なお世辞とはまったく違います。
一般的な褒めるとは相手の良いところだけをクローズアップしますが、
ここでいう「褒める」は、相手の短所もひっくるめて受け入れるということを意味します。
つまり、相手のことを尊重して、ありのままの姿を認めて「いいね!」とダメな部分も否定せず受け入れるということです。
褒められて嫌な気持ちになる人は少ないでしょう。
きっと褒められた人は、心を開いて自分の話を聞いてくれるようになるはずです。
相手を褒めるベネフィット
ベネフィットとは恩恵を意味します。
僕たちはついつい自分の価値観を他人に押し付けて、他人を否定して喧嘩や争いに発展したりさせてしまいます。
誰だって否定されたら嫌な気分になることぐらいわかっているはずなのですが、
ついつい自分の考えを押し通そうとして人間関係を壊してしまいます。
相手のことを認めて受け入れる人ばかりになったら、
きっとこの世の中は、平和で幸せな世界になるはずです。
実は他人を褒める(くどいですがお世辞とは違います)ことには、様々なベネフィットがあるんです。
この話を聞けば、普段からそういう言動をしているからこそ、人生がうまくいくのだということがわかるはずです。
①相手が味方になってくれる
先ほども軽く触れましたが、相手を褒めるとかなりの高確率で相手が心を開いてくれます。
心を開いてくれるということは、味方になってくれるということです。
味方が多くて損することはありませんよね。
自分を信頼してくれる人の数が増えるということは、
自分が困っているときに助けてくれる人の数が増えるということです。
②気分がいい
他人を褒めると大抵の場合、相手は笑顔になります。
笑顔を見るとこっちまでいい気分になりますよね。
ささいな一言かもしれませんが、それが相手の人生に大きな影響を与えることだってあります。
そう考えると、あなたが他人の存在をありのまま認めてあげることは、
一人の人間の人生を変えるぐらい大きな力を持っているということです。
「自分もいい気分になるし、他人の人生も明るくなる」
そしてその人の笑顔は伝染していきます。
ものすごい社会貢献ですね。
③ポジティブなエネルギーを受け取れる
誰かを褒めるときはプラスの言葉を使っています。
そして、その言葉のエネルギーを一番浴びているのは、言葉を発している自分自身です。
言葉の持つエネルギーは絶大です。
どういう言葉を使うか=どういうエネルギーを浴びるかによって、
人生はまったく別のものになってしまいます。
意識するしないにかかわらず、他人を褒めることは自分の波動やエネルギーを高めることになります。
このベネフィットはめちゃくちゃ大きいです。
逆に、他人に対して否定的な言葉を使えば使うほど、
そのマイナスのエネルギーがブーメランのごとく返ってくるということです。
➃視野が広くなる
褒めるというよりは受け入れる・認めることによるベネフィットですが、
物事の善悪をジャッジしない(不要な観念をもっていない)ということは、
視野が広がるということを意味します。
多くの人は、よく吟味もせずに善悪を判断してしまいます。
だから、チャンスがあっても見えないのです。
例えば、「アフィリエイト」という単語を聞いた瞬間に「詐欺」というイメージを持って(決めつけて)しまう人がいます。
確かに詐欺を働く人もいますが、アフィリエイト自体はまっとうな代理店サービスです。
こういう決めつけは、人生の可能性を大きく制限してしまうことになります。
「私は自分が好きです」と公の場で発言すると、
ほとんどの人から反感を買いますが、それって自分を大切にしている素晴らしい行為です。
こういう世間一般の(暗黙の)通念に支配され物事をジャッジしてしまうのは、本当にもったいないです。
相手を褒めることができるのは自信がある証拠
僕自身そうでしたが、自信がない人ほど他人を否定する傾向が強いです。
他人を否定することによって、自分の存在意義を認めようとする一種の本能なのでしょう。
仕事の進め方などについて、「あいつのやり方は全然ダメだ。俺ならこうする」みたいな発言する人っていますよね(過去の僕自身ですが)。
これって、頑張ってるのに誰も認めてくれないから、他人を否定することで自己肯定をしているのだと思います。
そういう人と一緒に仕事をしたこともありますが、
とにかく頑固で人の話を聞かない(これも過去の僕自身)ので、
自分の親ぐらいの年齢でしたが、若いころから人としてまったく成長していないことが手に取るようにわかりました。
とにかく自分の価値観にないものをすべて否定するうえに、
自分のコンフォートゾーンの中でしか行動しないので、
世界は広がらないし、挑戦もしないから成長もしません。
別にそれがだめだというわけではありません。
ただ、もったいないなとは思います。
自信のある人はすでに満たされているので、他人を褒めることができます。
彼らは大抵の場合、多くの人から承認されているので、「認めてほしい」という欲求も一般の人よりは少ないのだと思います。
他人を褒める人は、器が大きい人だと世間から思われます。
他人を否定する人は、器の小さい人間だと世間から思われます。
他人を褒める・認めるとブレーキが外れる
実は、他人を認めることができないということは、自分を認めることができないということでもあります。
人にあげることができないのに、自分だけ受け取ろうとすると罪悪感を感じますよね。
その罪悪感は心理的ブレーキになります。
例えばあなたが管理職だったとして、部下の休暇申請をすべて却下したとします。
でも、自分だけ休みをとろうとしたら、さすがに罪悪感を感じますよね(管理職じゃなかったとしてもです)。
人にあげることのできないものは、自分も受け取ることができません。
だから、他人を褒めたり認めたりできない人は、自分を褒めたり認めたりできないということです。
それってとても苦しいと思いませんか?
逆に言うと、普段から人にあげまくっていたら、「自分ももらっていいよね」と自分自身に許可をだすことができるということです。
自分を受け入れて、自分を好きになることが人生を好転させる一番の秘訣です。
その第一歩は、自分に受け取る許可を与えることです。
そのために必要な行動は他人に与えることです。
他人のいいところもわるいところもすべて受け入れ、「いいね!」と認めることで、自分の幸せを阻害していたブレーキが少しずつ外れていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。