自分という存在は、生まれてから死ぬまで常に一緒にいる存在です。
そして、地球上に存在するどんな人間よりも自分に近いところにいます。
誰よりも自分のことを理解し、どんなことがあっても一緒にいてくれる存在です。
でも、自分のことを大切にしているという人は本当に少ないです。
特に日本では利他主義の風潮が強いので、自分を大切にすることに対するブレーキを感じている人も少なくありません。
あなたは、今までの人生で何回ぐらい「自分のことを好き」と思ったことがありますか?
自分を大切にするのは当たり前
「私は自分のことが大好きです」と人前でいうと、かなりの高確率で変な奴扱いされるか、ナルシストと言われて非難されるでしょう。
それは、「自己犠牲と他者貢献こそ美しい」という価値観が根底にあるからです。
「自分を大切にする人間は、わがままで自己中心的である」という思い込みも関係しているかもしれません。
他者貢献が美しいということに関して異論はありませんが、
だからといって自己犠牲をする必要はないと思います。
考えてみて欲しいのですが、あなたの心が荒んでいて自分の周囲の人に優しく接することができますか?
他人に優しくできるのは、自分の心が満たされているからです。
あなたがいなくなれば、あなたの大切な人を守ることもできなくなります。
そう言われてもなお、「自分を大切にすることは良くないこと」だと思いますか?
自分の人生なんだから自分を大切にするのは当たり前です。
「私は自分のことが大好きです」と言われて、「それは素晴らしいですね」と言える社会こそが、利他主義よりもよっぽど美しい気がするのは僕だけでしょうか。
「自分が大好き」と言って批判される世の中って、間違っているとしか思えません。
やりたいことをやらせず、やりたくないことをやらせる
僕たちの心にゴミが溜まっていくのは、たくさん我慢をしているからです。
自分がやりたいことよりも、やるべきことを優先して我慢している人もたくさんいます。
やりたくないのに、我慢して嫌々やっている人もたくさんいます。
人間社会で生きていく上で、まったく我慢をしないで生きていくのは不可能だし、
我慢をしなさすぎるというのもそれはそれで問題です。
でも、自分にとって必要のない我慢まですることはないと思います。
- 欲しいものがあるのに金額が高いから我慢する
- やりたくない仕事なのにお金のために仕方なく働いている
- 嫌われるのが怖くて、好きでもない人の誘いを断れない
これらって自分の人生にとって必要な我慢ですか?
「仕事しなかったら生きていけないだろーが」というかもしれませんが、
世の中仕事で溢れかえってるのに、どうしてもその仕事でないとダメな理由はあるんですか?
目先のお金のことだけ考えると、
欲しいものを我慢したり嫌々仕事をするということは、
メリットがあるように思えますが、
人生トータルで考えるとそれらはすべてマイナスです。
別に嫌われてもいいじゃないですか。
嫌いな人と関わらなくて済むんだから、むしろプラスですよ。
それであなたの悪口を言われたとしても、
損をするのはあなたではなく、悪口を言っている本人です。
スピリチュアル的な話を抜きにしても、
悪口を言っている人って美しくないし、他人からも信用されません。
なぜなら、「どうせこの人は私のいないところでは、私の悪口を言っているのだろう」と人は思うからです。
あなたはそんな人を自分よりも大切にしたいですか?
僕たちが自分のことを好きになれないのは、
たくさん我慢をさせているから、自分に厳しいからです。
人間は、他人と自分を比較して、自分のダメなところを見つける天才です。
自分のことを褒めてあげる人なんてほんのわずかしかいません。
ダメだしばかりで全然褒めてくれない人を好きだという人は、ほとんどいませんよね。
ちなみに「我慢をすると意志力が減る」という研究結果が出ています。
意志力が減ると行動することができなくなります。
そして、ネガティブな感情でいると思考のクリエイティブさがなくなります。
自分を愛する許可を与える
世間の人が何と言おうと、そんなことは気にせず「自分を愛する」許可を与えてください。
今までの説明で、「自分を大切にすることは他人を大切にすることである」ということもわかったはずです。
自分を愛することができれば、あなたは常にいい気分でいることができます。
そして、周りの人にも豊かな気持ちで接することができます。
良いことしかないじゃないですか。
あなたがクリエイティブな思考で行動することこそが、本当の他者貢献です。
自分を押し殺したせいで心が荒んで、仕方なく他人のために行動している人が本当の他者貢献だと思いますか?
その人は別の場所でモンスター化して、他の人を傷つけているかもしれませんよ。
自分を愛することはあなたのためであり、世の中のためです。
「自分を大切にする」ことへのブレーキを外してください。
自分の短所も受け入れる
「自分の短所が嫌い」
という人もいるかもしれませんが、短所もひっくるめてあなた自身です。
短所というのはマイナス面しか見てないから短所に見えるだけで、
必ずメリットも存在しています。
その短所はあなたにとって必要だったから持っているんです。
自分の短所もあなたの一部です。
それもひっくるめて自分を愛してあげてください。
その短所のことで思い悩んだところで嫌な気分になるだけです。
それで解決できるならまだいいですが、解決できないのならそんなことを考えるのは時間の無駄です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。