誰しも批判されるのは怖いと感じることがあると思いますが、この恐怖がメンタルブロックとなり、僕たちの願望実現にブレーキをかけてしまいます。
何かに挑戦しようとするとき、他者の目線が気になり行動することができない、といったことはよくあることです。挑戦して欲しい結果を手にしたいという思いよりも、批判されて傷つきたくないという気持ちが勝ってしまい、結果的に挑戦することを諦めてしまいます。
ホメオスタシスとは?
人間は変化することに激しいストレスを感じて、現状維持をしようとする生き物です。
これはホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いているため、至極当たり前のことです。
ホメオスタシスとは簡単にいうと「現状維持をしようとする」機能のことです。
ですがいつまでも現状維持ばかりしていては、成長することもできず、成長しないということは今までと同じ結果しか出せないという結末になってしまいますね。
大きなことに挑戦しようとすればするほど、「批判されるのが怖い」というブレーキが強くなります。
ここから先は「批判されるのが怖いと感じる理由」についてお話していきたいと思います。
批判されるのが怖いと感じる原因
1:セルフイメージが低い
一つはセルフイメージが低いことが原因です。
セルフイメージとは「自分とはこういう人間である」という思い込みのことです。
自分の理想の姿とセルフイメージがかけ離れている場合、「自分にはふさわしくない」とか「自分には無理だ」と自ら成功することを拒否してしまいます。
要するに自分自身が理想の姿になることを許していないということです。
セルフイメージの高め方については以前のブログで説明していますので、
そちらの記事をご確認ください。
thepowerofsubconsciousmind.hatenablog.com
2: 過去のトラウマ経験
批判されることに対するメンタルブロックのもう一つの理由についてお話します。
それは「過去に批判されたという経験」、一種のトラウマのようなものです。
過去に批判されたときのダメージが大きければ大きいほど、潜在意識レベルで感じているブレーキが大きくなってしまいます。
過去批判された経験がトラウマになった僕自身の体験談をお話したいと思います。
僕はもともと目立つのが好きなタイプでした。
高校1年の時、文化祭ので各クラス1組ずつステージにあがり出し物をすることになりました。皆が嫌がる役割だったこともあり、僕が出し物をすることになりました。
結果は大爆笑でした。
出し物が終わった後はヒーローのようにいろんな人にちやほやされました。
それから数日後、音楽室で授業があった時、僕が座った机に名指しで「調子に乗るな」と落書きがしてありました。
たまたまその席に座ったということもある意味凄い偶然ですが、ひどく傷ついたのを覚えています。
翌年またステージに上がることになったのですが、出し物の途中で少しミスがあった際に僕のことをよく思っていなかった先輩たちに「帰れ」コールをされました。
これもひどくショックだった記憶があります。
こういう経験がトラウマとなり、潜在意識に「目立つと批判される」という観念(思い込み)を作ってしまいました。
もう一つは社会人になってからです。
僕は日本にいたとき添乗員(ツアーコンダクター)として働いていました。
ツアーコンダクターは現場では1人で働くことになるので、クレームの矛先になってしまいます。もちろん自分自身の落ち度もある場合もありますが、不可抗力(渋滞や天候不良)で行程の変更を余儀なくされた場合などは、感情的になったお客さんの怒りはすべて僕たち添乗員にぶつけられました。
何よりつらかったのが旅行終了時に配られるアンケートです。
そこには添乗員に対する恨みつらみがかかれていたり、人格を否定するようなことを書かれることもたまにありました。
これが原因で精神的に疲弊してしまい離職してしまう人も多いです
僕もご多分に漏れず批判され、人格を否定されるようなことを書かれたこともあったので、傷つき人間不信になったことを覚えています。
自分の落ち度の時は反省もできますが、いわれのない批判があったときはやっぱりつらかったです。
こういう経験が僕の潜在意識に蓄積され、批判されることの恐怖がどんどん根付いていきました。
批判されることが怖いと感じるときの対処法
では批判されることに対するメンタルブロックはどうやって取り除くのか?
ここでは批判される恐怖の取り除き方について解説していきます。
1:自分の短所を受け入れ、決して否定しない
多くの人は自分で自分を責めてしまっています。自分が他人よりも劣っている部分について劣等感を感じ、それを「ダメなもの」として否定します。
しかし、自分を否定してしまう癖がつくと自分に自信が持てなくなります。
短所というのは単なる個性です。ただ他人と違うだけで優劣は重要ではありません。
自分の短所を否定しないためには、社会一般の物差しに影響されないように注意する必要があります。
世間があなたの短所を否定してきても、それを自分が受け入れなければ自身を失うことはありません。その指摘を真に受けて、自分で自分を攻撃するから自信を失い、批判されることに対して恐怖を感じるようになってしまうのです。
どんなに馬鹿にされようが、それを自分が受け入れさえしなければ傷つくことはありません。
2:過去の自分と向き合い、ねぎらう
時間のある時に自分の過去と向き合ってみてください。
何度も言いますが、どんな出来事にもプラスとマイナスの両面があります。
批判されたという悲しい出来事にもギフトは必ずあります。
そのギフトに感謝し、自分を傷つけた人たちを許すことで、心理的ブレーキは弱くなっていきます。
もし許すのが難しければ、感情がなくてもいいので「許します」と口に出して言うことです。
thepowerofsubconsciousmind.hatenablog.com
何度でも何度でも、潜在意識が書き換わるまで続けることが大事です。
過去に批判されて傷ついた経験は誰でもあると思います。
でもいつまでもそれを引きずっていては先に進むことはできません。
現状維持がダメだとはいいませんが、幸せになるために生まれてきたのだから、
一度きりの人生、後悔のないものにしてほしいです。
寝る前に目を閉じて過去の批判されている時の自分をねぎらってあげてください。
たとえあなたに落ち度があったとしても絶対に否定しないこと。
そして過去の自分に「ありがとう」と感謝してあげてください。
今のあなたは過去の自分からバトンを受け取って走っている途中です。
過去の自分の苦しい経験を無駄にしないためにも、成功に向けて走り続け、未来の理想の自分へとバトンをつないでください。
走るのを諦めたらきっと過去のあなたも悲しむと思います。
どんなに批判を受けても、未来の自分があなたに寄り添ってくれています。
今のあなたが過去の自分にそうしているように。
今日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。