今日はちょっとしたクイズから始めたいと思います。
子供の頃学校や大人から「ダメなこと」として教えられたのに、
自分が大人になったときに、「大事なこと」だったことに気付くものは何でしょうか?
ヒントは、その教えによって多くの日本人が自己実現を諦めています。
この洗脳から目覚めることができれば、人生はもっと楽しくなり、人々はもっと自分のことを好きになることができます。
転ばなくなると転ぶことが怖くなる
では正解発表をしたいと思います。
正解は「失敗(体験)」です。
僕たちは子供のころから失敗はダメなことだと教えられ、
転ばないよう、転ばないように育てられてきました。
その結果、転ぶことを極度に恐れる大人が量産されてしまいました。
かくいう僕自身も、いまだに失敗が怖くて行動できないことがあります。
自己実現だけがすべてではありませんが、
1度きりの人生なのだから、後悔のないように生きたいと思うものです。
転び方がわからなくなると、転ぶことが怖くなります。
そうすると、傷つくことを避けるために「行動しない」という選択肢を選ぶようになります。
転ばないことより立ち上がり方を教える
失敗から学ぶことは多いです。
人間は失敗をするから成長します。
失敗は成功のプロセスです。
もし、子供の頃に「失敗することはいいことなんだよ」と大人たちが教えてくれたとしたら、その子供は失敗を恐れずに行動できる人間に成長することでしょう。
大人たちが本当に伝えるべきことは、
「失敗しない方法」ではなく、「失敗した後に立ち上がる方法」です。
いや、本当のことを言うなら立ち上がり方すら教える必要はありません。
そんなこと教えなくても自分で立ち上がり方を学ぶようになるからです。
大切なことはそこで否定せずに、その体験がもつ重要性を教えてあげることです。
失敗のない人生は退屈
多くの人が悶々とした人生を過ごしているのは、変化のない日々を過ごしているからです。
確かに変化のない日々は楽ですが、ずっと変化がない日々が続くと人生に退屈感を感じるようになります。
自分のやりたいことが見つかっても失敗が怖くて行動できない。
行動できない自分に嫌悪感を感じ、自信を失う。
多分これを繰り返している人が多いのではないでしょうか。
たくさん失敗しても自分の夢に向かって挑戦し続ける人と、
傷つくのを恐れ行動しない人生を選択した人とでは、どちらが幸せと呼べるでしょうか?
失敗は悪いことではない。むしろいいことである
僕たちが行動できなくなる理由は、「失敗=ダメなこと」だと教えられてきたからです。
子供は誰だって「親に認められたい」と思っています。
頑張ったのにうまくいかなくて親から否定されたら、
次からは親に否定されないように、失敗しない方法を選択するようになります。
テレビを見ていて、失敗した人が攻撃されたり馬鹿にされている姿を見ると、
自分も失敗したら攻撃される(馬鹿にされる)と思うようになります。
ほとんどの人は「失敗=悪」が間違っていると気づいていません。
本人がそのことを自覚していないのだから、子供にもその真実を教えられるわけがありません。
さきほども言いましたが、失敗は成功のプロセスです。
何度も失敗を繰り返すから、少しずつできるようになるんです。
自転車だって、何度も転んだから乗れるようになったはずです。
今大成功をしている人たちは、たくさん失敗をしてきた人たちです。
たくさん失敗したから、たくさん学んで大きく成長したんです。
何度失敗しても、あきらめずに挑戦しつづけてきたから成功できたんです。
彼らは1度挑戦しただけでうまくいったわけではありません。
1回やっただけでうまくいくことは、大したことではありません。
本当の失敗とは
「本当の失敗とは、転んだときに立ち上がるのを諦めることである」
という言葉があります。
僕もその通りだと思います。
でも僕が考える失敗の定義は少し違います。
僕が考える本当の失敗とは、
「転ぶことを恐れて行動しないこと」
です。
「転んだ時に立ち上がるのを諦める」ということは、行動したから言えることです。
結果的に諦めることになっただけで、挑戦したというその経験は大きな財産となります。
そうすると挑戦しただけですでに成功したということも言えます。
人間には向き不向きがあります。
自分の進むべきでない道は、さっさと見切りをつけ立ち去る必要があります。
一度挑戦した転んだことで、「これは自分の進むべき道でない」と悟って立ち上がるのを諦めたのであれば、それは失敗ではなくむしろ成功です。
なぜなら、人生の中から無駄な選択肢が一つ減ったということだからです。
だから、失敗したときに諦めたからそれが必ずしも悪いことではないということです。
(ただ、大半の人は諦めたことにより失敗しているケースがほとんどです)
失敗するのが怖くて行動できない人は、行動しない理由を正当化し言い訳をするようになります。
人間は自分の思考と行動のつじつまを合わせようとします。
頭ではやりたいと思っているのに行動ができないのであれば、
その理由をこじつける必要があります。
だから、「できない理由」を見つけようと脳が働くのです。
行動しないというのは何も大きな目標に対してだけではありません。
- 会議で発言できない
- 好きな人に声をかけれない
- 完璧主義でいつまでたっても終わらない
こういう小さなことですら行動できなくなってしまうのです。
洗脳から目を覚ます
「失敗は悪である」という洗脳は、僕たちの世代で断ち切らなければなりません。
その思考は人間の可能性を大きく制限してしまいます。
その結果、本来の力を発揮できなくなり自分を過小評価してしまいます。
自分の子供に後悔のない人生を送ってほしいのならば、
失敗することの大切さ、そこから得られる学びの重要性を教えてあげる必要があります。
そのためには僕たち自身が洗脳から目覚める必要があります。
失敗は成長をもたらしてくれるギフトです。
失敗してもまたやり直せばいいんです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。