自信という字は「自分を信じる」と書きます。
「自信がない」という人は、
「自分はできる」と信じることができない人です。
不安を感じるのも自信の無さの裏返しです。
「将来に不安を感じる」というのは、
未来に訪れるであろう困難を乗り越える自信がないという意味だからです。
したがって、人生から不安を消したいのであれば、
不安をどうにかしようとするのではなく、
自信をつけることが一番効果的なのです。
「自分に自信がない」という悩みを抱えている人は多いですが、
今日は「自信とは何か」について考えてみたいと思います。
自信とは何か?
一般的に自信とは「自分はできる」と信じることだと考えられています。
確かにその考え方は間違いではありませんが、
「自分はできる」と考えるだけでは本当の自信はつきません。
自信とは自分を信頼することですよね?
人間関係における信頼について少し考えてみましょう。
理想的な人間関係はお互いに信頼し合っていることです。
これは家族や友達だけでなく、
すべての人間関係について同じことが言えます。
どちらか一方だけが信頼していても、
相手が信頼していなければ良好な人間関係とはいえません。
その状態で良い結果を期待することはできませんね。
つまり、信頼というのは相互に持ち合うことによって、
はじめてその効力を発揮するということです。
自分というのは一人ではありません。
外側の自分と内側の自分が存在します。
詳しい説明は割愛しますが、
一般的に我々が自分と認識しているのは外側の自分です。
内側の自分とは潜在意識とお考え下さい。
外側の自分が内側の自分に対して、
どんなに「自分はできる」と信じていたとしても、
内側の自分が外側の自分を信用していなければ、
信頼関係は成立しません。
外側の自分→内側の自分
日本人は謙遜の文化が浸透しているため、
自分のことを卑下することを美化する傾向があります。
そして、肯定して伸ばす教育ではなく、
否定して強制する教育で育てられます。
そのため自己否定の強い大人が大量に生み出されてしまいます。
他人と自分を比較して、
「自分はダメな人間だ」と、
もう一人の自分を責めたり否定したりします。
他人のことを「すごい」と称賛するのはいいですが、
だからといって自分を卑下する必要はありません。
他人のことをうらやましく思うのは、
その人の良い部分だけを断片的に見ているからです。
その人だって僕らが知らない闇を抱えていたりするわけです。
あなたは自分に否定的なことを言ってくる人を、
好意的に見ることができますか?
おそらく「嫌いになる」という人が大多数のはずです。
もう一人の自分を責めたり否定すれば、
もう一人の自分から嫌われます。
当然信頼なんかしてもらえないわけです。
間違えたり失敗したからといって、
必ずしも自分を責める必要などありません。
「次頑張ろう」と考えればいいだけであって、
「自分はダメな人間」などと考えなくてもいいのです。
自己否定をしていたら「自分はできる」と考えることはできません。
内側の自分→外側の自分
もう一人の自分に信頼してもらうためには、
自分との約束を守ることです。
例えば、「毎日30分ウォーキングをする」と決めたら、
その約束を守ることです。
約束を守らない人は信用を失いますが、
それは自分関係においても同じことが言えます。
毎回毎回自分で決めたことを果たさないのであれば、
もう一人の自分に「どうせ今回も約束守らないんだろ」と、
思われても仕方ありません。
逆に、自分との約束をきっちり守っていれば、
もう一人の自分から信用してもらうことができます。
「いつも約束を果たしているのだから今回もできるはず」
無意識にそう思えるようになるのです。
自信というのは意識的に感じるものではなく、
心の底からふつふつと湧き上がってくるものです。
何事に挑戦してもすぐ挫折する人ほど、
「できる気がしない」
という発言をよくしますが、
あれは自分との約束を破りまくっているからです。
まとめ
信頼関係というのは相互に信頼しあうことで初めて成立します。
外側の自分だけが「自分はできる」と一方的に考えても、
内側の自分が信頼してくれなければ本当の自信は得られません。
人間関係と自分関係は同じです。
他人に対して否定的なことを言ったり、
約束を破ってばかりいたら信頼されなくなります。
もう一人の自分も大切に扱ってあげなければなりません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。