個人的な予想ですが、これからの時代は各個人が自分の長所を活かせる仕事につくのが当たり前の時代がやってくると思います。
企業側の人材採用も費用対効果がより求められるようになるので、適材適所の重要性がますます高くなってくると思います。
いい大学を出ていてもコミュニケーション能力が高いとは限りません。
そういう人を営業職として採用しても結果は出せないわけです。であれば企業としてもコストパフォーマンスが悪いので、そういう採用の仕方は徐々にしなくなってくると思います。
自分の「好き」と「強み」を見つける重要性
僕も含め、自分の時代は特に自分の長所や適性を考えずに就職活動をしている人が多かったです。
でもそれだと仮に大企業に就職したとしても、自分の向いていない分野の仕事に配属されてしまったら、働くのがとてもつらくなると思います。
ブラック企業を擁護するわけではありませんが、もしその仕事が自分の好きなこと、得意なことだったら、仮に労働時間が長くても、人間関係が良好じゃなくてもそこまで苦痛ではないはずです。
得意でないこと・やりたくないことを仕事にしてしまうと、人生の大半の時間を嫌な気持ちで過ごしてしまうことになります。
自分に向いていない仕事ですから、結果も思うように出せない可能性が高いでしょう。
短期的視点で見ると「給料が良い」とか「家から近い」などの要素は、企業を選ぶポイントして重視すべきだと思いますが、人生という長いスパンで見た時に必ずしもそれらは幸せであるとは言えないかもしれません。
僕自身のコレジャナイ体験
僕は自分の向いていない仕事をはっきりと理解しています。
例えば僕は「飲食業」はまったく向いていません。
「コレジャナイ」は業種だけでなく、会社に対しても応用できます。
どんなに好きな仕事でも、その職場で働いている人が不平・不満ばかりだったり、人の揚げ足ばかりをとるような会社であれば、「コレジャナイ」可能性が高いです。
その仕事はその会社以外でもできるはずなので、その場合は早急に転職したほうがいいでしょう。
海外では試用期間(Probation period)という制度があり、雇用されて3か月は雇用主も労働者も自由にクビにしたり、会社を辞めたりできます。
僕が働いていた会社でも新しく採用された現地スタッフが、初日のランチタイムの後に戻ってこなかったことがあります。
会社が人を選ぶように、人が会社を選ぶのが当たり前だからです。
それぐらい決断がはっきりしています。
僕自身も中国系の会社で働いていたことがありますが、その会社は「コレジャナイ」感が凄かったです。
結局採用されて2か月で人生初のクビを体験することになってしまいましたが、今考えると2か月でクビになって本当に良かったと思います。
そして無職になって自分の会社を始めるのですが、まったくうまくいきませんでした。
15年以上働いていた業界の仕事で起業して、経験も適正もあるので自信があったのですが、結果は泣かず飛ばすでした。
僕が起業に失敗したのは、「自分が何をやりたいか」で仕事を決めたのではなく、ただ単純に自分の経験で業種を決めてしまったからです。
やっていてもプレッシャーやストレスばかりで、楽しかった思い出はありませんでした。
今は自分の好きなこと・得意なことを完全に理解しているので、それ以外の選択肢は選ばなくなりました。
結果としてそういったストレスやプレッシャーはなくなりました。
「コレジャナイ」を見つけるためには
「コレジャナイ」を見つけるためには、自分の才能や強みをしっかりと理解しておく必要があります。
ただ、僕は自分を見つめなおすだけでは完璧でないと思います。
「強み」だけではなく、「弱み」も見つけておく必要があるからです。
プロ野球選手がもしサッカーをやっていたとしても、おそらく結果は残せないでしょう。
でもそのことを理解するためには、サッカーを経験する必要があります。
そうでないと「自分はサッカーのほうが向いているんじゃないか」という思いが、少なからず心の中にできてしまいます。
一度サッカーを経験することで「ああ、自分はコレジャナイわ」ということが腑に落ちれば、その選択をすることは二度となくなります。
逆にサッカーを始めたことによって、野球に対して「コレジャナイ」と思うことがあるかもしれません。
僕自身が起業してうまくいかなかったのも、飲食業に対して「コレジャナイ」と思ったのもそれらを経験して失敗したからです。
だからいろんなことに挑戦して、たくさん失敗することが結果として最善の道を選ぶ方法につながると思います。
失敗経験はただ絞り込みをしているだけです。
成功者は自分の勝ちパターンを知っている
成功者というのはすべからく自分の勝ちパターンを知っています。
どんな優秀な人であっても万能ではありませんから、苦手な分野は必ずあります。
しかし彼らは決してそういった分野に手を出しません。
それは自分の勝ちパターンと負けパターンをはっきりと理解しているからです。
どんなに儲かる仕事であっても、それが自分の勝ちパターンにないのであれば手を出さない。だからこそ、彼らは成功するのです。
仮に一時的にお金を手にすることができても、自分の「好きなこと・得意なこと」でないものは苦痛だからです。そして自分の負けパターンの中にいると、いずれ失敗します。
それってトータルでみると成幸ではありません。
彼らが自分の勝ちパターン・負けパターンを理解しているのも、たくさんの失敗経験をしたからです。
仕事がつらい人へ伝えたいこと
もしあなたにとって仕事がつらいものであるならば、それは「コレジャナイ」可能性が高いです。
一つの会社で定年まで働く必要はありません。その仕事でなかったとしても生きていくことは十分可能です。
それよりもたった一度の人生の大切な時間の大半を、苦痛を感じながら過ごすことのほうが重大な問題だと思います。
今からでも遅くないので自分の勝ちパターン・負けパターンを分析してみることをおすすめします。
それで人生は大きく変貌することは間違いありません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。