「成功するためには何をすればいいですか?」
こういう質問をする人は多いです。
答えを知ろうとするタイプの人です。
注意しないといけないことは、
学校のテストと違って答えは1つじゃないということです。
そして、何が正解かは人によって異なります。
他人がうまくいった方法だからといって、
自分にもその方法が最適であるとは限りません。
「何をやるか?」は本質ではないので万人に当てはまるわけではありませんが、
「どうやってやるか?」は本質に近いので多くの人に当てはまる場合が多いです。
何が正解なのかは自分の性格や適性を加味したうえで考えないとわかりません。
自分の頭で考える力を身に着ける
「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教える」
という有名な言葉があります。
この場合の魚は「答え」にあたるもので、
魚の釣り方が「解き方」に該当します。
魚を与えることは本人のためになりません。
魚がなくなってしまったら終わりだからです。
魚の釣り方を習得すれば、
魚がなくなっても困ることはありません。
「何をすればいいですか?」
と聞くのは家庭教師に問題の答えを聞くようなものです。
その問題の答えは分かったとしても解き方がわからないので、
問題が変わればとたんに答えがわからなくなってしまいます。
正解ばかり聞いていても問題を解く能力は磨かれません。
解き方を学び自分の頭で考えるからこそ、
問題を解く能力が磨かれていくわけです。
人によって正解は違う
同じことを試しているにもかかわらず、
うまくいく人とうまくいかない人がいるのはなぜでしょうか?
その理由は、人によって正解が違うからです。
例えば、僕はYoutubeをやっています。
他の人がエンターテインメント系の動画で結果を出しているからといって、
僕が同じ方法を試したとしてもうまくいかないはずです。
なぜなら、自分の性格にあっていないからです。
自分に合っていないことをやることは苦痛が大きいので、
行動を継続するのが困難になります。
僕は今のところ毎日動画を配信していますが、
それは自分の適性に合った方法で取り組んでいるからです。
本質を見抜く癖をつける
答えというのは表面的なもので、
解き方というのは深い部分にある本質的なものです。
本質というのは抽象度が高いので、
万人に当てはまる法則である場合がほとんどです。
表面的なものばかりを見ていると本質が見抜けなくなります。
本質を知ることが重要なのは仕事の面だけにおいてではありません。
人生全般に関して重要なことです。
例えば人間関係に悩んでいる人がいたとして、
「○○をやればいい」とアドバイスをしたとします。
自分が同じ問題で悩んでいた時に「○○」という方法でうまくいったからです。
しかし、同じ方法がその人にも通用するとは限りません。
その人や相手の人の性格なども関わってくるからです。
抽象度を上げれば上げるほど高い視点で物事を見れるようになります。
そうすると、相手の立場に立って考えることができるようになるのです。
人間関係のいざこざはお互いの考え方の食い違いが原因である場合がほとんどなので、
相手の考え方を理解し尊重することで解決することも多いです。
相手のことを理解せず、自分視点で一方的に「○○」をしてもうまくいきません。
まとめ
答えばかりを追い求めてしまうと、
選ぶべき選択肢を間違ってしまう可能性があります。
解き方を知っていれば、
同じような問題が発生したとしても、
答えを間違えることがなくなります。
答えばかりに固執すると手段が目的化してしまいます。
「幸せになるためにはお金持ちになること」
といった感じで答えを固定してしまうと、
柔軟性のある思考ができなくなるのです。
幸せになる方法はいくらでもあるのだから、
必ずしもお金持ちになる必要はないわけです。
しかし、「幸せ=お金持ち」と答えを限定してしまうことで、
自らその他のチャンスを逃してしまっていることになります。
大切なことは目的を達成することであり、
手段はなんだっていいわけです。
答えではなく解き方を知る。
最後まで読んでいただきありがとうございます。