あなたは見ず知らずの他人のことを応援することはできますか?
基本的に人間は自分のことにしか興味がありません。
それは「自分のことで精いっぱい」であるとも言えます。
自分とまったく利害関係のない他人を応援することは、
そう簡単にできることではありません。
しかし、経済的豊かさを手に入れたいのであれば、
「他人の人生を応援する」というスタンスを常に持っておかなければなりません。
その範囲が広ければ広いほど、
あなたの「お財布のサイズ」は大きくなっていきます。
抽象度と収入は比例する
抽象度と収入は比例します。
自分のことしか考えていない人よりも、
自分と家族のことを考えている人の方が収入が上です。
自分と家族のことだけを考えている人よりも、
地域の人々のことを考えている人のほうが収入は高いです。
地域の人々のことだけ考えている人よりも、
国のことを考えている人のほうが収入は高いです。
他人の人生を応援できる人は抽象度が高い人です。
その応援する対象が自分と関係のない赤の他人であればなおさらです。
収入=与えた価値の質×量
収入というのは与えた価値の質と量によって決まります。
詳しい説明はこちらの記事を読んでみてください。
スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)の収入が高いのは、
彼らの世の中に与えた価値の質と量が大きいからです。
芸能人やYoutuberの収入が高いのも、
価値を受け取る側の絶対数が大きいからです。
そして、「人を喜ばせる」という行為は非常に価値のある行為だからです。
つまり、収入を増やしたいのであれば、
「与える価値の質と量を増やせばいい」ということです。
「お金を稼ぐこと」に対する誤解
会社に雇われて毎月給料をもらっていると、
「お金=もらうもの」という意識がどうしても根付いてしまいます。
実際はお金をもらっているのではなく、
価値と引き換えにお金を稼いでいるのです。
会社に雇われている場合であれば、
「時間」と「労働」を提供する代わりに、
お金を稼いでいるということです。
人によっては「知識」や「スキル」の対価として、
お金を受け取っている場合もあります。
「お金はもらうもの」という意識を持っていると、
自分が与えている価値がわからなくなります。
この世界にはトレードオフの法則が働いているので、
与える価値と受け取る価値の大きさは正比例します。
「時間」と「労働」だけ提供している人よりも、
「時間」と「労働」と「知識」と「スキル」を
提供している人のほうが当然収入は高くなるわけです。
「給料が上がらない」と嘆く人は多いですが、
自分の与える価値を高めようと考える人は少ないです。
むしろ、「どうやったら楽できるか」ばかり考えているから、
収入は右肩下がりになってしまうのです。
「楽をしたい=労働という価値を提供したくない」ということです。
お金を稼ぐことに対する誤解②
さきほどと矛盾する話に聞こえるかもしれませんが、
「収入額=苦労の大きさ」ではありません。
「お金=苦労の対価」だと思っている人は、
今すぐその観念を書き換えたほうがいいです。
「お金=苦労の対価」という観念を持っている人は、
潜在意識がお金が入ってくるのをブロックします。
なぜなら、収入が増えれば増えるほど苦労も増えるからです。
収入は苦労の大きさとはいっさい関係ありません。
例えば、大企業のビジネスオーナーの人々は、
毎日ゴルフ三昧ですが収入は一般の人々の何十倍~何百倍もあります。
苦労の大きさが本質なのではなく、
「どれだけの価値を与えたかが重要である」ということです。
まったく働かなかったとしても、
世の中に大きな価値をもたらしているのであれば、
その人の収入額は大きいのです。
逆にどれだけ苦労をしていたとしても、
与えている価値が小さければ収入は低いままです。
「私は毎日15時間勉強しています」という人がいたとしても、
その人が学んだことを活かして価値を提供できなければ、
その努力は1円の価値も生み出さないのと同じことです。
お金を奪おうとする人ほど稼げない理由
多くの人はお金を稼ごうとするとき、
他人からお金を奪おうとします。
もちろん、強奪とかそういう意味ではありません。
どうやったら価値を与えられるかを考えずに、
どうやったら商品を買わせることができるか
といったようなことばかり考えるみたいな感じです。
「お金を稼ごう」と思い立ったときに、
「価値を与えよう」と考えれる人はまれです。
多くの場合はGiverではなくTakerになり、
他人のお金を奪うことしか考えていません。
現実レベルで考えてみても、
与える人は信用されるし奪う人は信用を失います。
どんなに良い商品だったとしても、
信用のない人から買う人はいないように、
お金というのは信用のある人のところに集まるのです。
お金持ちとそうでない人は、
お金に対するそもそもの発想が違います。
大多数の人はこの世の原理原則と真逆のことをやっています。
だから、経済的に豊かになることができないのです。
他人の人生を応援する
他人の人生を応援する習慣を身に着けると、
「自分がその人のために何ができるか」
を考えるようになります。
そうすると、おのずと与える価値の質と量が高まっていきます。
綺麗ごとではなく「お客様目線で考える」ことは重要なのです。
いきなり見ず知らずの他人の幸福を願うのは難しいでしょうから、
まずは自分の身近にいる人から初めて見てください。
まとめ
目先の損得勘定だけで物事を考えると、
「与える」という発想を持つことは難しいです。
どう考えても与えるほうが損をする感じがしますからね。
そういう人はこの記事を読んでみてください。
「与える」というのは必ずしも物品を提供することだけではありません。
気持ちを送ることも与える行為の一部なのです。
「他人の人生を応援する」ということは、
それだけですでに与えていることになるわけです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。