最近思わず先延ばししそうになったことがあったので、
今日は先延ばし癖を治す方法についてお話ししたいと思います。
と、偉そうなことを言っていますが、
僕はかなりの先延ばし人間です。
少しずつ解消はしてきていますが、
今でも先延ばしにしてしまいそうになることがよくあります。
先延ばし癖は人生の発展を阻害する断ち切るべき悪習慣です。
先延ばし癖がもたらす悪影響
①セルフイメージが下がる
先延ばし癖は人生に様々な悪影響をもたらします。
先延ばしをすればするほどセルフイメージが下がります。
先延ばしをするということは、自分との約束を破るということです。
約束を守らない人は信用されませんが、
それは自分自身に対しても同じです。
自信を無くすというのは、自分からの信用を無くすということです。
「この人はいつも約束を破るから、今回も約束は守らないだろうな」
と自分自身に対して無意識に思っているということです。
そして、それが自分のセルフイメージになってしまいます。
②クリエイティブな思考ができず、行動力が落ちる
先延ばしをしたところで問題が解消されたわけではないので、
思考の片隅で常にそのことを考えなければならなくなります。
実感はないかもしれませんが、実はこの思考の片隅にあるゴミが我々からエネルギーを奪っているのです。
デスクが散らかっていると、デスクの上にあるモノたちにエネルギーを吸い取られるのと似たような感じです。
先延ばし期間が長ければ長いほど、エネルギーを吸い取られ続けることになります。
朝起きてせっかくエネルギーが回復したのに、
そのことを考えるだけで憂鬱になる=エネルギーを奪われるということです。
エネルギーを奪われると、クリエイティブな思考ができず行動力も下がります。
そういう事情抜きにしても、せっかくの貴重な時間を憂鬱な気分で過ごすのはもったいないですよね?
先延ばししてしまう原因
先延ばししてしまう原因の一つとして完璧主義が挙げられます。
「完璧にやらなければならない」という思考は人間を行動できなくさせてしまいます。
セルフイメージが低い人ほど「できる」という確信が持てないため、
完璧主義が邪魔して行動できなくなります。
もちろん完璧主義も先延ばし癖の原因の一つとして考えられますが、
本質はもっと深いところにあります。
先延ばししてしまう一番の原因は、行動しない痛みよりも行動する痛みのほうが大きいことです。
「面倒くさい」という理由で先延ばししてしまうのもこれが原因です。
人間は痛みを避け快楽を求めるという習性があります。
面倒くさいことをやるという痛みと行動しないという痛みを天秤にかけて、
「面倒くさい」が勝ってしまうから行動できなくなるということです。
もし「行動しなかったら腕を1本切り落とす」と言われたら、
おそらくすべての人が行動するでしょう。
それは、行動しない痛みのほうが大きくなったからです。
「行動しないことで失うものは少ないし、行動しないほうが楽」
だから、嫌なことを先延ばしにしてしまうということです。
先延ばし癖を治す方法
①完璧主義をやめる
先延ばし癖を治すには、まず完璧主義をやめることです。
完璧主義の人はえてして自分に対して厳しい人が多いです。
自分のダメな部分を受け入れることができない、だから完璧を追い求めるわけです。
人間誰しも良いところもあれば悪いところもあります。
完璧な人間などこの世に一人もいません。
だから、自分のダメなところを受け入れて、完璧じゃない自分でいることに許可を出すことです。
人間は存在しているだけで素晴らしいんです。
赤ちゃんは物質的な価値は何も与えてくれませんが、
存在しているだけでたくさんの人を笑顔にしてくれます。
「できる」ことだけが人間の価値ではありません。
できなくても一生懸命頑張る姿は、人々に勇気や感動を与えます。
それだけでとてつもない価値をもたらしているのです。
だから、「できない自分」に許可を出して完璧主義とお別れしてください。
②期限を切る
世界的な名著「7つの習慣」に登場する時間管理マトリックスというものがあります。
先延ばししてしまうことは「重要だが緊急でない」ことである場合がほとんどです。
「緊急かつ重要」もしくは「緊急だが重要でない」は、放っておいても勝手に行動します。
「緊急でも重要でもない」ものは別にやらなくてもいいことなので、
先延ばししても大して気になりません。
「重要=やらなければならないこと」を先延ばしにするから憂鬱になるわけです。
先ほどの痛みと快楽の話に戻りますが、
緊急になると行動できるようになる理由は、
期限を過ぎてしまうとそっちの痛みのほうが大きくなるからです。
子供が夏休みの宿題を先延ばしにして夏休み終盤になると追い込まれて行動できるのは、期限が決まっているからです。
期限が決まっていないといつまでたっても緊急になることはありません。
期限とそれができなかった時のペナルティをあらかじめ決めておけば、
緊急度が高まるので行動せざるを得なくなります。
とはいえ自分で管理しているものなので、いくらでもその取り決めを反故にすることができてしまうという問題もあります。
③自分のワクワクと結びつける
先延ばしにしている嫌なことが、自分のワクワクにつながっていると理解できたら、
人は行動できるようになります。
英語の勉強にモチベーションが上がらず挫折してしまうのは、
英語ができるようなった後のワクワクを感じることができていないからです。
要するにゴール設定を明確にしていないということです。
ワクワクの気分が強ければ強いほど、やりたくて仕方なくなります。
自分が先延ばしにしていることを処理することによって得られるメリットを考えてみてください。
それがどんなことであっても、少なくとも「嫌なことを今後考えなくて済む」というメリットは必ずあるはずです。
まとめ
今日はずいぶんと現実的な話になってしまいました。
先延ばし癖は内面との自分の対話が不十分だから起こる現象だと思っています。
「なぜ行動したくないのか」
「何にそこまでおびえているのか」
そういうことが理解できると一歩踏み出す勇気が持てるのではないかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。