人生がうまくいっている人とうまくいっていない人は、
決定的に違うことがあります。
それは言葉遣いや口癖です。
うまくいっていない人は本当に否定的な発言が多いです。
かつての僕自身もそうでした。
以前はことあるごとに「最悪」とか「うっとうしい」とか頻繁に口にしていましたが、
今ではほとんどこれらの言葉を口にすることはなくなりました。
例えばうっかり水をこぼしてしまったときなど、
反射的に「最悪」という言葉が出てきたものですが、
今は反射的にその言葉が出てきそうになっても、
実際に声に出して言うことはなくなりました。
今では、「最悪」という言葉を耳にするだけでも気分が悪くなるくらい、
言葉遣いに敏感になりました。
「なんで」という口癖は切れ味抜群の刃物
「なんで」という言葉が口癖の人っていますよね?
「なんで○○ないの!」
この場合の「なんで」は理由を知りたくて聞いているわけではありません。
相手を責めて否定したいからこう言っているだけです。
うちは長男がこの言葉を頻繁に口にするようになったので、
「人のせいにするとき」と「この言葉を使うとき」は厳しくしつけています。
「なんでやらないの!」
こういう風に言われたら言われたほうも気分が悪くなります。
誰も幸せになりません。
この言葉には語尾に「信じられない」という言葉が隠されています。
人間は理解されたい生き物です。
この言葉を使うことは、「私はあなたのことが理解できません」と言っているようなものです。
「なんでやらないの!」
ではなく、
「○○やって」
とお願いをすればいいだけの話です。
言葉遣いの重要性を理解していないと、
こういう否定的な言葉を無意識で使ってしまうようになります。
「なんでうまくいかないんだろう」という質問の恐ろしさ
「なんで」という口癖は自分自身に対しても使ってしまうことがあります。
物事がうまくいかないとき、「なんでうまくいかないんだろう?」と思ったことが、
誰しも一度はあるのではないかと思います。
「質問の質が人生の質を決める」
という有名な言葉があります。
僕もその通りだと思います。
それを踏まえたうえでお考え下さい。
この「なんでうまくいかないんだろう」という質問は、
いったい何が問題なのでしょうか?
脳には検索エンジンのような働きがあります。
脳に質問を投げかけると脳はその答えを探すようになります。
質問によってRASが作動し始め、思考の焦点が変わってしまうのです。
思考の焦点が定まると、その焦点以外の部分がスコトーマ(盲点)となって見えなくなってしまいます。
「なんでうまくいかないんだろう」という質問を脳の検索エンジンに入力すると、
脳はうまくいかない理由を探し始めてしまいます。
そして、うまくいかない部分以外がスコトーマになって見えなくなります。
その結果、自分にとってマイナスな(うまくいかない)理由だけが見つかります。
他人に対して、「なんであいつは○○なんだ」と思ってしまうと、
その人の悪い部分しか見えなくなってしまいます。
自ら自分にとって都合の悪い答えを見つけるような行為をしてしまっているということです。
人生がうまくいく人の質問
人生がうまくいく人は「なんでうまくいかないんだろう」ではなく、
「どうやったらうまくいくんだろう」と考えます。
この質問を投げかけると、うまくいくために必要な情報を脳が見つけてくれます。
人生の達人は質問の使い方が非常に上手です。
質問によって思考の焦点が決まることを理解しているからです。
「なんでうまくいかないんだろう」という言葉が口癖の人は、
その言動そのものがうまくいかない原因であることに早く気付くべきです。
マイルドに言うと「墓穴を掘っている」と言えるし、
きつい言い方をすると「自業自得」です。
まとめ
「言葉が人間を作る」というのは本当です。
愚痴を言うから愚痴を言いたくなるような出来事が起こるんです。
思考の焦点がネガティブにフォーカスしているから、
物事をマイナスにしか解釈できなくなるからです。
他人の言葉遣いを聞いていれば、その人がどういう思考で生きているかがわかります。
被害者意識満載で生きていれば「なんで!なんで!」とマイナス探しの達人になります。
それを繰り返しているとそういう人間になってしまうから本当に恐ろしいです。
そういう大人にならないように、息子に言葉遣いの重要性を教えていくつもりです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。