人生にはいいこともあればよくないこともあります。
どちらかに偏るということはなく、
必ずバランスをとるようになっています。
不運な出来事が起こったとき、
僕たちは激しく落ち込みマイナスな感情に支配されてしまいます。
マイナスな感情に支配されている時間が長ければ長いほど、
よくない出来事が次から次へと起こります。
これはマイナスの波動がよくない出来事を引き寄せているというのもありますが、
思考の焦点がマイナスにフォーカスしているので、
カラーバス効果でマイナスしか見えなくなっているということも原因の一つです。
豊かな人生を過ごすためには、
いかにマイナスな感情に支配される時間を短くするか。
ネガティブな気分になりそうになったら、
1秒でも早くその気持ちを断ち切らないと状況はどんどん悪化してしまいます。
短期的視点ではなく、長期的視点で物事を考える
不運な出来事に見舞われて、ネガティブな感情が湧きあがってきた時、
僕たちは短期的視点で物事を解釈してしまっています。
例えば、あなたが詐欺の被害にあって10万円失ってしまったとします。
普通なら激しく落ち込み怒りや悲しみを感じるような出来事ですね。
でもそれは「今」という点でしか見ていないからそう感じるのです。
もし、その10万円を失った経験のおかげで、将来的に詐欺被害にあうことがなくなったのであれば、むしろ10万円で済んでラッキーと思えるはずです。
もし今100万円儲けていたら、調子に乗って1000万円騙し取られていたかもしれません。
多額の借金を抱えたことによってお尻に火が付き、大成功した人もたくさんいます。
ということは、その多額の借金という出来事はその人にとってギフトだったわけです。
短期的視点で物事を見ていると、何かが起こるたびに一喜一憂することになり、
常に心がブレることになってしまいます。
心がブレると表現しましたが、ポジティブに偏りすぎるのもよくありません。
慢心すると成長が止まるし、油断して足元をすくわれることもあるからです。
心は常にニュートラルを心がけましょう。
よくない出来事が起こっても、「これはきっと良い出来事につながるギフトに違いない」と思うことができたならば、そのマイナスの出来事も感謝して受け取れるはずです。
世の中の常識に惑わされない
出来事をプラスとマイナスでジャッジするのは、
その基準となる価値観があるからです。
出来事はただ起こっているだけです。
それを自分の価値観フィルターを通して、良いものと悪いものに振り分けているのです。
僕たちの価値観は、世の中の常識に非常に強い影響を受けています。
特に日本人はマスメディアの影響を受けやすいので、
テレビや新聞などで「○○は最悪だ」みたいな報道がされると、
それがあたかも真実であるかのように錯覚してしまいます。
善悪のジャッジが多い人は、こういう価値観をたくさん持っていてそれを手放すことができない人たちです。
それがいいか悪いかという話ではありませんが、
一般的にジャッジが多い人ほど人生損することが多いです。
不運な出来事が起こって、ネガティブな感情が出てきそうになったら、
その価値観は常識に支配されていないかチェックしてみてください。
何度も言いますが、常識=真理ではありません。
大学受験に失敗して学歴が高卒になってしまうことは、
常識的に見るとよくないことです。
でも、高卒で早く社会に出るきっかけになったり、
日本の横並び教育から早めに抜け出すことができたと思えば、
むしろ大学に受からなくてラッキーだったわけです。
高卒で経営者になって大成功している人は世の中にたくさんいます。
エリートの人は堅実な道を進む傾向が強いので、
リスクを冒す能力が磨かれません。
だからこそ、一流大学を出ている人数の割には起業して大成功している人の割合は少ないのです。
何に幸せを感じるかは人それぞれだし、
どっちがいいとか悪いとかはありません。
すべては本人がどう解釈するかだけです。
だから、ネガティブな気持ちが出てきそうになったら、
「本当にその出来事は自分にとって良くないことなのか?」
「その考えは常識に支配されていないか?」
といったことをチェックしてみてください。
分け隔てなく受け取る
体にいい栄養素もそればかり取っていたら体がおかしくなります。
健康とはよい栄養素を大量にとることではなく、
バランスよく栄養をとることです。
健康な人生を送るためにもバランスは必要です。
甘いものばかり食べていたら体を壊すのと同じように、
プラスの出来事ばかり起こっていたら、それはそれで人生がおかしくなります。
中には「とても耐えられない」と思うような出来事が起こることもあります。
でも、高く飛ぶためには一度しゃがまないといけないんです。
しゃがんだときにそのまま倒れてしまうからマイナスのまま終わってしまうんです。
ゴムを強く引っ張れば引っ張るほど、その反作用も大きくなります。
耐えがたい出来事ほど、そのあとに待っている反動が大きいということです。
虹がかかるためには雨が降らなければいけません。
自然の摂理は僕たちに、プラスマイナス分け隔てなく受け取ることの大切さを教えてくれています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。