自己実現に関心のある人は、
自分のミッションやゴールについて考えることがあるがと思います。
「自分がこの人生で成し遂げたいことは何だろう?」
そのように考えたとき、大体の場合は「世の中に貢献する」というゴールが出てきます。
そしてそのゴールへ向かって走り始めます。
これは一見正しいプロセスのように思えますが、
実はこの方法ではうまくいかない可能性が高いです。
それは世界を救う前に自分を救うことをしていないからです。
もし今の自分が借金まみれなのであれば、
世の中の貢献を考える前に目先の借金を返すことを考えなければなりません。
自分を救えない人が世界を救えるはずなどないからです。
自分を救うことに対するブレーキと豊かさマインド
「まずは自分を救いなさい」という言葉を聞くと、
精神的ブレーキを感じる人がいます。
それは「他人よりも自分を優先することはよくないこと」という観念を持っているからです。
特に日本人は「自己犠牲をして他人に奉仕することは美しい」と教えられて育つので、他人より自分を優先することに対するブレーキが強い傾向があります。
他人に奉仕し世の中に貢献することは大切です。
でもなぜ自分を犠牲にする必要があるのでしょうか?
自分を大切にして他人も大切にすればいいだけの話です。
この2つは両立できるものであるはずなのに、
なぜか自分を大切にすると批判されてしまいます。
その理由は「豊かさマインド」を理解していないからです。
この世界にはすべての人に行き渡っても余るぐらいの富があります。
自分が豊かになったから誰かが貧しくなるということはありません。
この考え方のことを「豊かさマインド」と呼びます。
今のはお金の例えでしたが、これはすべてにおいて同じことが言えます。
自分が幸せになったからといって
誰かが不幸になるというわけではありません。
だから自分が幸せになることにうしろめたさを感じる理由などないのです。
なぜか僕たちは物事をゼロサムゲームで考えてしまいます。
でもこの世はそんな風にできていないのです。
人生にはステージがある
人生にはステージがあります。
ステージに合った正しいプロセスを踏まないと、
人生は良い方向へ進むことはありません。
成功者の真似をしてもうまくいかないことがあるのは、
彼らと僕たちのステージが違うからです。
著書「7つの法則」でも社会的成功を収めるためには、
まずは個人的成功を勝ち取らなければならないと言っています。
自立的に行動できない人が世の中を救うことなどできないからです。
Give and Takeという考え方があります。
お金持ち・・・Giver
普通の人・・・Taker
貧しい人・・・Giver
です。
お金持ちはリターンがあることに惜しみなくGiveするのに対し、
貧しい人はリターンがないものにGiveしてお金をむしりとられます。
「与える」という行為はとても素晴らしいことですが、
自分のステージを理解せずに与えてしまうと、
奪われるだけのGiverになってしまう可能性があります。
もちろん、与える行為をやめる必要はありませんが、
まずは「本当に与えるべきなのか」を見極める力を磨くことからはじめなければなりません。
あなたには成功する義務がある
あなたには成功する義務があります。
なぜなら、あなたが成功することが救われる人がたくさんいるからです。
人間は世の中に価値を与え喜ばれる存在になるために生まれてきました。
にもかかわらず自分のことを過小評価し、
「自分は大したことない人間だ」
と世の中に価値提供をすることを放棄している人が非常に多いです。
当たり前ですが、そういう人のところに富はやってきません。
成功して世の中に貢献することは人間の義務です。
あなたが成功してその知恵を人々と分かち合うことができれば、
多くの人が救われることになるでしょう。
だから、まずは自分が成功することだけにフォーカスしていいんです。
世の中に貢献するのはそれからでも遅くはありません。
この順番を間違えてしまうからおかしなことになってしまうのです。
まとめ
マザーテレサは、
「世界平和のために私ができることはなんですか?」
という質問に対し
「まずは家に帰って家族を大切にしてあげてください」
と答えたそうです。
僕の勝手な解釈ですが、これは「世界を救う前にまずは身近な人から救う必要がある」という意味も含んでいるような気がします。
今はコロナウィルスで全世界の人が苦しんでいます。
もしあなたがこの世界を救うために行動して感染してしまい、
命を落とすことになったら、救えるはずだった人も救えなくなります。
自分を大切にして他人も大切にする。
でも最初に救うのは他人ではなく自分です。
自分を大切にすることは他人のためでもあるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。