Time is money.という言葉は誰でも一度は聞いたことがあると思います。
日本語では「時は金なり」という同じ意味の言葉が存在します。
この言葉は「時間はお金と同じように大切なものである」という意味です。
調べてみると、この言葉を考えたのはアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンのようです。
偉人は「時間の持つ重要性」をすでに理解していたということでしょう。
Time is moneyは正確ではない
この言葉が本当に意味する「時間はお金と同じように大切な物である」という考え方に関して異議はありません。
この言葉は、要するに「時間を大切にしましょう」ということを伝えたいのだと思います。
しかし、Time is money.という言葉をそのまま理解してしまうと、いつまでたってもお金の呪縛から自由になることはできません。
なぜなら、この言葉は時間とお金を同じ価値で考えているからです。
つまりお金に絶対的な価値を置いているということです。
しかし、実際にはお金よりも時間や健康のほうが価値があります。
だから正確に表すのであれば以下のようになります。
Time is as important as money but it's not money.
(時間はお金と同様大切なものだが、時間はお金ではない)
お金は無くなっても死なないし、増やすことができる
お金に価値を置きすぎている人ほど、お金に困っている傾向があります。
お金によって感情を乱され、お金に執着しています。
このブログのお金の記事でも解説していますが、お金に価値を置きすぎたり、お金に執着すると、お金を引き寄せることができなくなります(お金のメンタルブロック参照)。
経済的に豊かな人ほど、お金(特に現金)に価値を置いていません。
それは彼らがお金をたくさん持っているからではありません。
彼らはお金よりも時間に価値があることを知っていたからこそ、成功して豊かになることができたのです。
考えてみて欲しいのですが、仮にお金が0になったとしても死ぬわけじゃありません。
それどころかマイナスになっても元気に暮らしている人はたくさんいます。
お金は減ったらまた増やせばいいだけです。
でも時間は一度なくなったら、絶対に取り戻すことができません。
貯めることもできないし、増やすこともできません。
そして時間が無くなったら死にます。
そう考えると、お金よりも圧倒的に時間のほうが貴重であるということが理解できると思います。
毎日「命を削っている」意識を持つ
「時間」という言葉だけで考えると、「無限に持っている」と無意識に思ってしまいがちです。
だからこそ、時間を大切にしない人がほとんどです。
「時間=命」です。
なぜなら、時間がなくなったら死ぬからです。
だから、時間を使うということは命を削るということです。
例えば、今あなたは自分の命を削ってこのブログを読んでいます。
その行為はあなたにとって、自分の命を削るだけの価値がありますか?
僕たちは、毎日人生の残り時間が減っています。
時間を使うことが自分の命を削ることだということがわかると、有意義な時間の使い方ができるようになります。
時間に重きを置く人は、自分の命を削るだけの価値のあるものに時間を投資するから成功するんです。
時間を大切にすることはお金を大切にすることでもある
多くの人は自分の時間を提供することによってお金をもらっています。
会社に雇われて毎月決まった金額の給料をもらっている人は、すべてこのタイプに該当します。
仮にあなたの給料が月30万円だった場合、30万円分のお金を使うということは、人生の1か月分の命を削っているということになります。
お金を使うとき、「それは自分の命を削るだけの価値があるものなのか」を考えると、結果としてお金を大切に使うことができるようになります。
人生という映画が終わりを迎えるとき
人生とは映画のようなものです。
そして、その映画の主人公は自分です。
いいこともわるいこともあるから映画は面白いんです。
試練も何もない映画はつまらないですよね。
人生で訪れる試練は、あなたの人生という映画に深みを持たせてくれます。
そして、たくさんの登場人物がいるから映画は面白くなります。
今日あなたが街ですれ違った人も、エキストラとしてあなたの映画に参加してくれた人です。
あなたが今まで出会ったすべての人は、「あなたの人生」という映画に参加してくれたキャストです。
その中の一人でも欠けていたら、ひょっとしたら全然別の人生になっていたかもしれません。
あなたの人生が素晴らしいのは、彼らの存在があったからです。
だから、彼らすべてにスペシャルサンクスを送りましょう。
この世に別れを告げるとき、「あなたの人生」という映画は幕を下ろします。
人生が映画と違うのは、「やり直しがきかないこと」、そして「いつ終わるかわからないこと」です。
時間という名の命を大切に使いましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。