どのコミュニティにも怒りっぽい人というのはいるものです。そして僕自身もその怒りっぽい人でした。
怒りっぽい人は気分屋であることも多く、怒りと喜びの感情の起伏が激しい時があり、周囲の人はその感情に振り回されるので一緒にいて疲れます。
でも、実は怒りっぽい人というのは、実は非常に扱いやすい人でもあるのです。
今日は彼らを怒らせる地雷(怒りスイッチ)について考えてみたいと思います。
怒りのパターン
対人関係で生まれる怒りにはいくつかのパターンがあります。
1.価値観を侵害されたとき
これはいつも話をしている「観念」のことです。時間に厳しい人は時間にルーズな人に怒りを感じます。電車で電話をしてはいけないと思っている人は、電車で電話をしている人に対して腹を立てます。
人それぞれ育ってきた環境が違うので、価値観というのは多種多様です。
自分の正義こそが絶対的に正しいと思っていて観念の数が多い人ほど、怒りの感情が生まれやすくなります。
2.自分の身に危害がおよぶとき
これは反射的な怒りで、人間の防衛本能とも言えます。
車で走っている時に、急に別の車が前に割り込んできたときに怒りが湧いてくるのは、(自分の身に危険がおよぶ)恐怖から生まれる怒りです。
身体的な危害だけでなく、社会的立場を脅かす危険に対しても怒りが生まれます。
例えば、同僚のミスで上司から怒られているときなど、「自分の評価が下がる」という恐怖から同僚もしくは上司に対して、怒りの感情を抱いてしまうことがあります。
また、電車が止まってしまい遅刻しそうな場合に感じる怒りは、「遅刻したら怒られる(という危険)」がトリガーとなって生まれる怒りです。
3.コンプレックスを刺激されたとき
人には他人に触れられたくないコンプレックスというものが必ずあるものです。
コンプレックスを感じている時、僕たちはもう一人の自分(内面・潜在意識)を責めて傷つけてしまっています。
自分が気にしていることを他人にバカにされると腹がたちますよね。
逆に気にしていないことは何を言われてもなんともおもいません。
足が長い人に「短足」とバカにしたとしても、おそらく1ミリも傷つかないでしょう。本人が自分を短足だと思っていたら別ですが。
4.自分の尊厳を脅かされたとき
例えばレストランに行って、店員の態度がものすごくわるかったとします。その時「この人は自分を客として扱っていない。馬鹿にされた」と思うかもしれません。
この場合、大切に扱ってもらえなかった=自分を尊重してもらえなかったことに対して怒りを感じています。
ちなみにこのレストランの場合だと「店員はお客に丁寧に接客すべき」という観念をもっている1のケースの怒りが生まれている場合もあります。
長時間待たされてイライラするのも、「自分は大切に扱われていない」という思いから怒りを感じている場合があります。
喜びスイッチ
怒りのいくつかのパターンを紹介しましたが、そこにはある共通点があります。
それは「理解が欠如している」ということです。
価値観を侵害されて怒る人というのは、その価値観を大切にしている人です。
それをわかってもらえずに怒っています。
だからそういう人には「あなたはいつも時間を守って素晴らしいですね」と、その人の価値観を尊重してあげれば大丈夫です。
大切にしている価値観だからこそ、そこを認めてもらえるとうれしいものです。
他人のことを気遣い理解してあげることができれば、その人に危害が及ぶような振る舞いをすることはありませんよね。
コンプレックスを刺激してしまうのも、その人のことを理解しようとしていないから地雷を踏んでしまうのです。
自分のことを理解してくれる人というのは、自分を大切に思ってくれている人です。だから他人を理解し配慮できる人というのは、人の尊厳を傷つけるようなことはしません。
理解は愛です。
怒りスイッチの多い人は、その怒りスイッチになっている部分を理解してあげることで、それが喜びスイッチに変わります。
今日は以上です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。