ここ2日間潜在意識の概要についての記事を書きました。
今日は僕自身が実際に経験した潜在意識にまつわるお話をしてみたいと思います。
潜在意識は上手に活用することができれば、大きな力を発揮することができますが、
使い方を間違えるとマイナスに作用してしまい、メンタルブロックができてしまいます。その結果本来の自分よりも低いレベルのパフォーマンスしかできなくなります。
僕はカナダに来てから3年間務めた日系の会社を辞めた後、現地企業に就職しました。
カナダ人や世界中から来ている人が同僚です。人間関係は非常に良好でストレスは何一つない最高の職場環境でした。引っ越しが決まっていたので半年間の契約になります。
仕事も楽しく、人間関係も申し分ない。サービス業ではあったのですが日本のようにお客様上位ではなく、あくまで対等。今まで自分がカスタマーサービスで抱えていたストレスはいっさいない理想的な職場だったのですが、ここで僕は半年以上苦しむことになるスランプのきっかけとなるメンタルブロックができてしまったのです。
僕がメンタルブロックを作ってしまったもの、それは「英語力」です。
英語を話すことが好きなので、今でもそうですが当時も英語は毎日欠かさず勉強していました。
ベトナム、シンガポール、カナダと3か国に渡り、英語を活かして仕事をしてきて、
ビジネスをする上で英語に不自由したことはありませんでした。
そんな僕がメンタルブロックによって「英語がまったくしゃべれない」状態にまでおちてしまいました。
潜在意識の中に「自分は英語が下手である」という刻印をしてしまったのです。
僕自身の感覚ですが、調子がいい時は無意識状態ですらすらしゃべれます。
調子が悪い時は頭の中で文章を考えてしゃべってしまう。
今になって思えば、調子がいい時は潜在意識が優位、調子が悪い時は顕在意識が優位だったということだと思います。
現地企業で働いていた時、カナダ人の同僚やお客様に対しては全く問題なかったのですが、イギリス、オーストラリアの同僚やお客様の言っていることが理解できないことがよくあったのです。
僕が普段接しているのはアメリカ英語で、イギリス英語は発音が異なるため僕には聞き取るのが難しかったのです(今だにハリーポッターは字幕がないと無理です)。特に同僚の一人はマンチェスター出身でかなり独特なアクセントだったので、話している内容がほぼわからないような状態でした。
そんな状態でなんとか毎日をこなし、半年の契約を終えた後、僕の潜在意識には「英語が理解できない」という恐怖心が根付いていました。
その後別の都市に引っ越しをするのですが、気が付いたらカナダ人の英語も徐々に聞き取りができなくなってしまったのです。常に「聞き取れなかったらどうしよう」という焦りを感じながら会話をしていました。
「自分は英語がわからない」というセルフイメージを潜在意識の中に持ってしまったために、その現実を引き寄せてしまったのだと思います。
そしてついには英語を話すことができなくなりました。
簡単な文をしゃべるだけでも舌が回らない。今でも鮮明に覚えていますが、脳みそに大きな蓋をされているような感覚がありました。
英語を話すのが好きだった僕が、英語を話すのを避けるようになりました。
勉強して知識が増えても、英語力は一向に戻らない。そんな状態が半年以上続きました。
ちょうどその頃引き寄せの法則や潜在意識のことを勉強していたので、
これはひょっとしたら潜在意識が原因ではないかと思いました。
そして「英語は簡単」と潜在意識に語り掛けるようになったら、
不思議と英語力が戻ってきました。
潜在意識のもたらす心理的ブレーキの力は絶大です。
だからこそ「自分にはできない」というセルフイメージは絶対に持ってはいけません。
もしあなたが自分の実力を思ったように発揮できないのであれば、
それは能力がないからではなく、マイナスなセルフイメージを持っているからです。
逆に言えば「自分にはできる」というポジティブなセルフイメージを持てば、
実力以上の力を発揮することも可能だと思います。
できる自分を潜在意識が引き寄せてくれますので、潜在意識に暗示をかけるためにも
「できる自分」を演じるように普段から心がけてみてください。
今日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。