抽象化思考というものをご存知でしょうか?読んで字のごとく、物事を抽象化して考える思考法のことです。
簡単に説明するならば、「木を見ず森を見る」思考法のようなものです。
我々は日常生活で物事を抽象化して見る習慣はありません。しかし抽象化思考というのは、人生に非常に役に立つ考え方です。
今日はその抽象化と日常生活でできる簡単なトレーニング方法をご紹介します。
抽象化思考とは
抽象化して物事を見るということについて具体例を挙げて解説します。
僕自身を抽象化してみると以下のようになります。
アポロ→男→人間→日本人→動物→生物→地球→宇宙エネルギー
このように物質世界に存在するものはどんどん抽象化していくことが可能です。慣れるまでは意識していないと、物事を抽象化して見るのは難しいです。
この「抽象化思考に何の意味があるのだ」と疑問に思った方もいらっしゃると思うので、抽象化思考を身に着けるメリットについて説明したいと思います。
抽象化思考のメリット
1.視野が広がる
抽象化思考ができるようになると視野が広くなります。今までは自分という個人の範囲ないでしか見ることのできなかったものが、広い範囲まで見渡せるようになります。
イメージとしては、高い場所から俯瞰しているような状態です。
今までは自分に起こった出来事を自分目線でしか解釈できなかった人が、高い視点から全体を見ることにより、その出来事に対して一喜一憂しなくなります。
2.財布が大きくなる
以前にお金の引き寄せのどこかの記事で、「自分の収入は自分の財布の大きさに比例する」という話をしました。
自分のことしか考えていない人は、自分一人分の収入しか得ることはできません。家族のことも考えるようになると、家族サイズの財布になります。
地域社会を良くしていきたいと考えると財布のサイズは地域の大きさまで広がります。
国を良くしていきたいと思えば、国サイズの財布になります。
先ほどの章で僕自身を抽象化していった際に「日本人」というカテゴリが出てきました。ここまで抽象化をすることができれば、僕もあなたも同じ存在です。
つまり抽象化思考により、日本人全体のことを考えることができるようになるということになります。
3.人の好き嫌いがなくなる
例えばあなたに嫌いな人がいたとして、その人を抽象化してみてください。「○○さん」という特定の個人として見るから、腹立たしく感じるのです。その人を男(女)もしくは人間として見るようにしてみてください。
まるで動物を見るかのように、そこには好き嫌いの感情はないはずです。
○○さんはただの人間です。自分も、その辺を歩いている人もみんな人間です。
○○さんではなく、人間として考えればそこに特別な感情は生まれません。
4.心を乱されることが少なくなる
抽象思考が身に着くと感情の乱れも少なくなります。お金に感情を振り回されていた人も、お金をただの紙切れだと思うようになれば、お金そのものに感情を乱されることはないはずです。お金に価値を置きすぎることがなくなり、もっと本質的なものが見えるようになります。
5.他人に優しくできる
3と似ていますが、自分と目の前にいる人たちが同じ「人間」という存在であるということが見えると、その人を大切にすることができます。なぜなら自分=人間だからです。自分を大切にするということは、人間(他人)を大切にするということになります。
抽象化思考のトレーニング
日常生活でできる簡単なトレーニング方法をご紹介します。トレーニングと呼ぶほどのものではありませんが、この方法を習慣化すると意識しなくても物事を抽象化して見ることができるようになります。
その方法は「目の前にあるものを抽象化する」ことです。
例えば目の前にコップがあれば、それを抽象化します。コップを抽象化するならば「液体を入れる入れ物」とでも抽象化できます。さらに抽象化できればしたほうがいいですが、それ以上思いつかないのであればそこまでで大丈夫です。
車なら「乗り物」とか、水なら「液体」のような形です。
こうやって何事も抽象化して見る癖をつけると、自然と物事が抽象化されて見えるようになります。
成功者も抽象化思考を身に着けている人が多いです。
今日は以上です。
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