人生の結果を生むものは行動です。
では行動を生むものは何でしょうか?
そう、「思考」ですね。
思考によって行動がコントロールされています。
例えるなら、行動が乗り物で思考がハンドルのような感じでしょうか。
目的地(ゴール)にたどり着くためには、
適切な乗り物で正しい方向へ進む必要があります。
方向(思考)が正しくても乗り物(行動)に馬力がなければ、
時間内に目的地にたどり着くことはできません。
「学ぶことが重要である」という正しいマインドセットを持っていても、
学びの量や質が低ければ、人生が終わるまでに願望実現はできません。
逆に乗り物(行動)に馬力があっても方向(思考)が間違っていたら、
間違った目的地に到着してしまいます。
お金を稼ぐために詐欺を働いているような状態です。
正しくハンドルを操作するためにはドライバーの存在が不可欠ですよね?
今日は、そんなドライバーの役割を果たす「○○」についてのお話です。
ドライバーの役割を果たす「○○」の正体とは?
思考をコントロールするものとはいったいなんでしょうか?
僕たちは「あること」を行うことによって、
意識的・無意識的に思考をコントロールしています。
この「あること」の重要性を理解している人は少数です。
そして、その重要性を理解している人だけが意識的に「あること」を行っています。
それ以外の大多数の人は、
思考が「あること」によってコントロールされていることすら自覚がありません。
この「あること」は使い方を間違えると大変なことになります。
しかし、正しく使うことができれば人生はとても素晴らしいものになります。
勘の良い人はもうお判りでしょう。
その「あること」とは「質問」のことです。
どういう質問をするかによって思考がコントロールされるのです。
何を見ているかではなくどうやって見ているか?
人生に違いをもたらすのは、「何を見るか」ではなく「どうやって見るか」です。
同じものを見ていても人によって見え方は全然違います。
物事の見方が違うから、同じ状況でもうまくいく人とうまくいかない人がいるのです。
「どうやって見るか」というのは言い換えると、
「思考の焦点をどこに当てているか」ということです。
その思考の焦点は質問によって決まります。
質問といっても自分に対する質問です。
不運な出来事に見舞われたときに、
「なんで自分はついていないんだろう」という質問をすると、
脳はついていない理由を探そうとします。
人生がうまくいっている人というのは、不運な出来事にあったときに、
「この程度で済んでラッキーだった」と考えます。
もしくは上級者だと「この体験から得られるものは何だろう?」と、
自分自身に対して質問をします。
そうするとその出来事のプラスの面が見えてきます。
このような質問を毎日していたら、
前者と後者の人生はたった1年後であっても
全く違うものになることは容易に想像できますね。
それが何十年と同じような質問を繰り返していたら、
その差はとてつもなく大きなものになります。
最も取り扱い注意である「なぜ?」
質問というと5W1Hが基本的なパターンです。
その中でも最も重要なのがWHY(なぜ?)です。
「なぜ?」という質問は本質を深堀りするときに使える、
非常に有効な質問です。
その一方で使い方を間違えると大変なことになる恐ろしい質問でもあります。
先ほど質問とは自分自身に対する質問だと言いましたが、
実際に口にする質問も思考の焦点をコントロールします。
否定的な人の口癖に「なんで○○なんだ!?」とか、
「なんで○○でないんだ!?」という言葉があります。
例えば、「なんでそんなことするんだ!?」とか、
「なんでそんなこともできないんだ!?」といった質問です。
この質問の意図は理由を知りたいのではなく、
ただ「相手を責めたい」だけです。
相手を傷つけ人間関係にもヒビが入ってしまいます。
そして、この質問を口にすることによって、
相手の悪いところしか見えなくなってしまうのです。
「なんでこんなこともできないんだ!?」
という質問をすると、「こんなこともできない理由」を
脳が探し始めるからです。
思考の焦点が絞られるということは、
焦点以外の部分が見えなくなる(盲点ができる)ということです。
つまり、その人の良いところが見えなくなってしまうのです。
それによってますます相手のことが腹立たしくなり、
より一層人間関係が悪化するという負のスパイラルに陥ります。
「なんで」が口癖の人は気を付けたほうがいいですね。
まとめ
行動をつかさどるものは思考で、
思考をつかさどるものは質問です。
どういう質問を投げかけるかによって、
物事の見え方が決まります。
ただしい使い方をすれば強力な武器になりますが、
使い方を間違えるとただの凶器になります。
とくに「なぜ?」の使い方には気を付けてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。