「私には才能がない」と言う人がよくいます。謙遜で言っている可能性もありますが、本心からそう思っているのなら、その考えは今すぐに捨てるべきです(謙遜でも言わないほうがいいと個人的には思いますが)。
僕は才能がない人は、この世の中にいないと思っています。
おそらく才能がないと言っている人の多くが「才能=天才的な能力」という誤解があるのだと思います。
そして才能がある人とは例えば歌手だったり、プロ野球選手だったり、そういう特別な人たちだけを指すと思い込んでいます。
確かに多くの人たちは歌手やプロ野球選手にはなれないでしょう。でもそのことが才能がないということを意味するわけではありません。
にもかかわらずなぜか僕たちは「自分には才能がない」と思い込んでしまっています。その原因は、「才能とは何か」ということを子供の頃に明確に説明している親や先生が少ないことだと思われます。
ですが「自分には才能がない」と思い込んでいる限り、才能を見つけることができません。なぜなら脳は「才能がない」理由を探してくるからです。
そして以前にもお話しましたが、脳はサボろうとする習性があります。自分に才能があると気づいてしまうと、人生が変化してしまう。だから「才能がない」ということにしておくほうが楽なのです。
才能を見つけるためには、「自分には才能がある」と確信し、「自分の才能は何か?」という思考にフォーカスし、意識しつづけることです。
そうすると脳のGoogle検索機能が自分の才能を探し始めます。
自分の才能が何かわからないという方は次の3つのポイントを考えてみてください。
①自分がワクワクすること
②他の人よりも圧倒的に簡単にできること
③自分のネガティブな感情が動くもの
③については説明が必要になりますので後述します。
①だけだとライフワーク、①と②の両方があれば天職(+ライフワーク)、②だけだと適職であると個人的には思っています。
例えば部屋の模様替えが好きな人がいたとします。
部屋の模様替えをするのが得意で、ワクワクするのであれば、それはその人の才能です。僕は部屋の模様替えは苦手だし、興味もないからワクワクしません。つまり僕にはその才能がないということです。
エクセルの表作成が得意で、その作業にワクワクするのであれば、それがその人の才能です。大半の人はエクセルは苦手で、ワクワクどころか苦痛に感じていることが多いです。
何かをしている時、僕たちは感情に無自覚になっています。簡単にできるがゆえに、それができて当たり前という意識があるため、それが自分の才能であると気づきません。
ですから才能を見つけるためには、自分の才能は何かということを意識して、自分の感情の動きを観察する必要があります。
才能の大小は個人差がありますが、みんな必ず才能は持っています。しかも1つだけとは限りません。
自分は何が好きなのか、何が得意なのかリストアップしてみると才能が見つかるかもしれません。
歌手やプロ野球選手になることだけが才能ではありません。
次に「③自分のネガティブな感情が動くもの」について説明します。
僕の妻は綺麗好きです。掃除も上手だし、洗濯した後の服も綺麗にたたみます。
僕も掃除や洗濯をしますが、妻のように上手にできません。どんなに意識しても、彼女の求めるレベルに到達することができないのです。
そして、その「雑さ」に妻はイライラします。妻にしたらそれぐらいできて当たり前だからです。
でも僕からしたらそれは当たり前ではなく、かなりの努力や苦痛が伴います。
ワクワクしているかどうかはわかりませんが、掃除や洗濯は妻の才能なのだと思います。
僕自身も以前働いていた会社で部下にイライラすることがありました。僕は効率的に仕事を捌くことが得意だったので、仕事の遅い部下に怒りを感じたことがあります。
「こんな仕事10分で終わるのに、なぜこんなにも時間がかかるのか」と部下を傷つけてしまったこともあります。
でも今考えれば、僕は効率的に作業をこなすのが得意で、それが才能だったのだと思います。でも普通の人はそれができない、ということを理解していませんでした。
僕は「効率的に仕事を捌く」ことに才能があるのだと思いますが、別にワクワクするわけではありません。
ちなみに読書や文章を書くこと、成長したり知識が増えることにワクワクします。
上記の妻のイライラ、僕の部下に対する怒りというネガティブな感情は「才能のありか」を教えてくれるサインです。
別のケースで「才能のありかを教えてくれるネガティブな感情」の例を解説します。
例えばあなたが英語を勉強していたとします。
ある日あなたはブログ(もしくは動画)で、見知らぬ誰かが英語について語っているのを見ました。
その時に「ムカつく」ような感情が湧いてきました。
この「ムカつく」という感情もあなたの才能を教えてくれるサインです。嫉妬というよりは悔しいというほうが近いといえばわかりやすいでしょうか?
嫉妬は自分より少し上の人に対して抱く感情ですが、この時に感じた「ムカつく」という感情は「自分のほうが英語が上手なのに」という悔しさに近い感情です。
身近な人が英語について語っているのに腹が立つのであれば、それは英語ではなく、その人個人に対して向けられた感情である可能性があります。
しかしまったく見ず知らずの誰かに個人的な感情を持つことはありませんので、その「ムカつく」感情は英語に対して向けられたものであるということが言えます。
同じように英語を勉強していて、同じブログ(動画)を見ても何も感じない人もたくさんいます。
だから感情がネガティブに動くということは、そこに才能が隠されているということが言えます。
次の段階で、才能は見つかったけどそれをどう活かしていけばいいかわからない、という悩みにぶつかると思います。
僕たちは「好きなことをやって、生きていくなんて無理に決まっている」という根拠のない思い込みを周囲の人間に植え付けられて、子供の頃の夢を諦めていきます。
確かに自分の周囲には「好きなことをやって生きている人」はいないかもしれませんが、それは自分の周囲だけに限った話で、世の中には「好きなことだけやって大成功している人」がたくさんいます。
才能を活かす第一歩は、そういう人たちの話を聞いたり、本を読んだりすることで「好きなことをやって、生きていくなんて不可能だ」という思い込みを手放していくことです。
昔は確かに好きなことをやるのは難しかったかもしれません。しかしインターネットがある現代では、好きなことをやることは凄く簡単なことです。
例えばあなたが整理整頓の才能があるなら、それをブログに書くなり、動画で配信なりすればいいのです。
少し調べればわかりますが、ブログを書くだけでも収益化することは可能なのです(動画を収益化するのは難易度が高いですが)。
そしてあなたの知識や経験を必要としている人は必ずいます。
それが食っていけるだけの収入になるかどうかは本人次第ですが、好きなことをやっていればそれだけでストレス発散になりますよね。
たとえ収益が少なくても、好きなことをやって多少でもお金がもらえて、他人から感謝されるのであれば、才能を活かさない手はないと思います。
そしてそういう行動を続けていれば、やがてそれがライフワークになっていくと個人的には確信しています。
自分が苦手なこと、苦痛に感じることで結果を出すのは相当な努力が必要になります。であれば自分の才能を活かすほうが、圧倒的に願望達成は早くなることはご理解いただけると思います。
今日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
自分の才能を見つけるのにおすすめの本はこちらです。
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