「お金とは何か」考えたことはありますか?
お金の概念
まずはお金の概念から考えてみます。
お金そのものはただの紙切れです。そこに「信用」が発生することによって、「価値と交換できるもの」になります。
もし明日、日本政府が「もう今のお金は使えません」と発表したら、どんなにお金を持っていてもただの紙切れに変貌します。
「10000円なら10000円の価値のものと交換できる」という(日本政府の)信用があるから、お金そのものに価値が生まれます。
またお金の価値は相対的で常に一定ではありません。
例えば100円で売っていたものが150円に値上がりしたとします。
物価が上がったと解釈することもできますが、商品そのものは「まったく同じもの」ですから、お金の価値が下がったと言うこともできると思います。その商品自体の価値は変わっていないわけですので。
お金で得られるもの
お金を支払うことで僕たちが得ているものは、「感情」と「時間」です。
欲しかったものを買うと嬉しい気分になる。物そのものの価値だけでなく、「嬉しい」という感情が欲しくて、お金を支払います。寄付をしたら誰かの役に立った気がして、気持ちが豊かになりますよね。お金を支払うことで豊かな感情を得ることができます。
またお金を払うことによって、実は多くの手間と時間を減らすことができています。
数百円あれば、野菜や魚や肉は大体買えますよね。
魚を捕まえてくれる人がいて、それを運んでくれる人がいて、それが腐らないように保管してくれる人(店)があるから、少しのお金で魚を手に入れることができます。
もしそれらをすべて自分でやらないといけないとすると、生きていくだけでもものすごく大変になることは簡単に想像できます。
そう思うとたかが数百円で魚が手に入るって、実は奇跡なんだと思いませんか。
お金がどれだけ大切な存在であるかも理解いただけると思います。
お金とはどういうものか?
ちなみに「お金とはどういうものですか?」という質問をした時、一般の人と経済的に豊かな人では答えが全然違うそうです。
普通の人はお金を「道具」としか考えていません。一方で経済的に豊かな人はお金とは「感謝」だと思っています。
自分が世の中に対して価値を提供した。その結果たくさんの人から感謝をしてもらい、感謝の形としてお金を受け取る。
だからお金を受け取りたければ、感謝されることすなわち「人が喜ぶこと」をするといいと言えます。
お金持ちが自分の持っている価値を世の中に提供しなさい、と言っているのはつまりそういうことです。
お金のメンタルブロック
人に何かをしてあげたら、感謝されるのは普通のことですよね。でも大半の人は「感謝の形」であるはずのお金を受け取ることを自分自身に許可していません。
例えばあなたが近所の人に何か親切をしてあげたとして、その人からお返しをもらうとします。
その時、3000円のギフトであれば受け取るのに、現金3000円をあげると言われたら、たぶんほとんどの人は受け取らないと思います。
3000円分の感謝を受け取るという行為自体は同じであるはずなのに、「お金」という形になると、とたんに受け取りができなくなる。
それがお金に対するメンタルブロックです。
お金を受け取ることを自分自身に許可していないということです。
言い換えるとすると「お金を受け取ることは悪いこと」だという観念を持っているということです。
「お金を受け取ることが悪いこと」だと思っていると、例えばビジネスを始めたとしてもお客さんからお金をもらうことに罪悪感を感じてしまいますよね。
「こんなにもらったら申し訳ない」という気持ちがあると、お金を受け取ることができなくなってしまいます。
自分がその金額に見合った価値を提供しているにも関わらずです。
これではどんなに頑張っても経済的に豊かになることはできません。
お金を受け取るのは悪いことという観念は「罪悪感」からきています。
なぜ罪悪感を感じるかと言えば「他人から奪っている」という意識があるからです。
お金を俯瞰で見る
このブログの「お金の引き寄せ」に関する他の記事にも書いてますが、「お金というものは循環している」のです。
あなたがAさんから「奪った」と思い込んでいるお金は、誰かからAさんに流れてきて、そしてあなたからBさんへと流れていきます。やがて回りまわったお金はAさんにもどってきます。
だからお金を奪っているのではなく、ただ流しているだけです。
所有しているのではなく、管理しているだけです。
そう思うことができると、お金を受け取ることに対する抵抗がなくなりませんか?
自分のところに入ったり出たりしているところだけ見ていると、この視点が持てませんが、もっと広い視野で見ると「お金が流れているだけ」だと理解できます。
余談
僕個人の見解ですから、合っているかどうかわかりませんので、参考程度に聞いてください。
英語で「感謝」は「Gratitude」と言います。
そしてチップは「Gratuity」と言います。略して「Grat」。Tipでも通じますが。
何か似てませんか?
レストランでサーバーに親切に対応してもらったから、「感謝」の気持ちとしてチップ(Gratuity)を払う。空港でポーターに親切にしてもらったからチップを払う。
チップ文化のあるアメリカやヨーロッパの人はお金=感謝であるということが、我々日本人よりも自覚があるのかもしれません。
ちなみにそれらの国でレストランで食事をした時は必ずチップを払ってあげてくださいね。
サーバーの人たちは最低賃金で働き、チップで生計を立てています。
会計の際にチップが含まれているかどうか確認して、含まれていなければ、最低でも10%は払ってあげてほしいです(相場は15%)。
今日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。