僕たちの持っている願望は、外部情報によって作られた偽りの願望です。
- 大きな家に住みたい
- 高級車に乗りたい
- 世界中を旅したい
- 異性にモテたい
「あなたの願望は何ですか?」と聞くと、だいたいの人がこれらのどれかを応えます。
人それぞれ興味関心や価値観は違うのに、願望は共通しています。
ちょっと変ですよね。
しかし、よくよく考えてみるとそんなに大きな家は必要がなかったり、車にそこまで興味がなかったことに気づきます。
これらの願望は大抵の場合、TVや映画によって僕たちの意識の中に刷り込まれます。
そしてこれらの願望こそが自分の幸せであるという錯覚に陥ります。
TVCMなんかがわかりやすい例です。
人間の理想をCMの中で具現化させることによって、ワクワクの感情を想起させ「欲しい」と思わせることが広告の狙いだからです。
幸せの定義
ポジティブ心理学の生みの親マーティン・セリグマンは、幸せという概念を以下のように定義しています。
幸福=快楽×意味×没頭
僕たちは快楽だけを幸せだと勘違いしていますが、意味や没頭のない快楽は本当の幸せとは呼べません。
仮にあなたが大金持ちになって、毎日遊んで暮らしていたとしたら、
どこかのタイミングで「自分は何をやっているんだろう」と感じるようになるはずです。
それは快楽ばかりの偽りの幸せで、意味や没頭が存在しないからです。
何かに没頭しているときというのは、時間を忘れるぐらい無我夢中になりますよね。
その状態は一種の幸福と呼べると思います。
答えは内側にあり
ほとんどの人は自分と向き合うことをしません。
そのため、人生の意味について深く考えることもありません。
幸せになるための答えは外側の世界には存在しません。
先ほどのお金持ちの例がわかりやすいと思います。
どんなに経済的に満たされてもそこに意味や没頭が不在なのであれば、幸福感を感じることがないことはお判りいただけたと思います。
幸せになるための答えは自分の内側にあります。
「自分はなんのために生きているのか?」
「自分は何に喜びを感じるのか?」
「自分がやりたいことは何なのか?」
こういうことを内面の自分に聞かないから、外側の世界に存在する願望こそ自分の幸せであると錯覚してしまうのです。
お金がなくても自由な時間があれば幸せに感じる人もいるし、
家族がいれば幸せに感じる人もいます。
そこをはっきりさせておかないと、いつまでたってもないものねだりをするだけで一生幸福になることはできません。
偽りの願望を追い求めるのをやめる
幸せというのは意外に自分の身の回りに存在していたりします。
でも「(偽りの)願望こそ自分の幸せである」と錯覚していることにより、
その身近にある幸せが見えなくなってしまいます。
10人いれば10通りの幸せの形があるはずです。
「物質的に満たされれば幸せになれる」と思っている人は、物質的に満たされても空虚感を感じるだけです。
僕たちは一刻も早くその幻想から目を覚まさなければなりません。
すべての答えは内面の自分が知っています。
あなただけの答えを見つけたとき、人生の意味を悟り、自分が本当に没頭できるものが見つかります。
外側の世界に幸せを探すのをやめて、内面の自分に聞いてみてください。
「自分がこの人生でやりたいことは何なのか?」と。
最後まで読んでいただきありがとうございます。