インターネットを見ていると鼻息を荒くして「楽して稼げます!」みたいなこと言っている人をよく見かけますよね。
今日は楽して稼げる仕事なんてこの世に存在するのか考えてみたいと思います。
仕事を楽にすることはできる
世の中には楽にお金を稼いでいる人はたくさんいます。
投資の配当だったり、ビジネスオーナーで他人に会社を任せて権利収入を得たりしている人たちなどです。
でもその人たちはそこにたどり着くまでに、大変な思いをしたであろうことは想像に難くありませんし、今日はそういう話をしたいのではありません。
世の中の多くの人は「仕事とはつらいもの」と考えています。生きていくためにお金が必要だから、仕方なく働いているという人がほとんどではないでしょうか?
そういう人達にとって仕事とは苦痛でしかありません。
苦痛に感じるからこそ「楽をしたい」と考えるのは至極当然のことです。
でも「楽をしよう」とすればするほど、しんどい思いをしてしまうというパラドックスも同時に存在します。
でも考え方を変えることによって仕事を楽にすることはできます。
能動的に働く
仕事がつらいと考える理由は「やりたくもないことをやらされている」と感じているからです。
例えばあなたは音楽が好きで、作曲家になったとします。
自分の好きなことを仕事にしているから、仕事は楽しいと感じるはずです。
でも、ある時作曲の依頼を受け、自分の作りたくない曲を無理やりつくらされたとします。そしてその仕事は断れない状況です。
どんなに音楽が好きなあなたでも、自分の作りたくない曲を作っている時は苦痛に感じるはずです。それは自発的にやっているのではなく、やらされているからです。
今の仕事が自分のやりたいことでないのだとしたら、それは間違いなく「やらされている」仕事です。なぜなら、やりたくないことを自発的にやるわけがないからです。
でも、よほどの奇跡でも起きない限り、仕事というのは何十年もしないといけないものです。
「何十年も苦痛を感じないといけない」と想像するとゾッとしますよね。
だから少しでも苦痛を減らしたほうがいいと思うのです。
そのためにはまず「やらされている」環境を抜け出る必要があります。
やらされているというのは他人にコントロールされている状況です。
この環境を抜け出るためには能動的に働くことです。
技を磨く
能動的に働くと言っても、与えられた業務内容は変わりません。でもその仕事に前向きに取り組み、パフォーマンスを上げるために工夫をすることで、つまらないと思っていた仕事も楽しくすることができます。
仕事が楽しいと感じるようになれば、体感時間も短くなり1日があっという間に終わります。
時計を眺めて「早く帰りたい」と思うこともなくなります。
例えばあなたの仕事が事務作業だとします。
作業自体は単純でつまらないかもしれません。
でも、休みの日にパフォーマンス向上のためタイピングの練習だったり、パソコンスキルを高める訓練をしていたら、仕事も楽しくなるのではないでしょうか?
仕事そのものに喜びを感じることはできなくても、自分の成長に喜びを感じることができるはずです。
人間関係が複雑な職場環境にいるのであれば、人間関係を改善するための本を読むとか、セミナーに参加するなどします。そして学んだことを実践してみると、何かしらの結果が出ると思います。
必ずしもうまくいくとは限りませんが、そこには学びがありそれが財産になります。
最終的にそのスキルを活かし、人間関係に悩む人を助ける仕事につくことができるかもしれません。
もし自分の仕事がコンビニのバイトだったとしても、接客を学んだり、商品の配置や売れ行きを研究することで、将来的にコンサルタントとしてビジネスを始めることができるかもしれません。
そして能動的に働く人というのは、会社からの評価も上がりやすいです。その結果、より仕事がしやすくなり、仕事に対するストレスも減るはずです。
アスリートは本番(仕事)のためにトレーニングをしますよね。でもビジネスアスリートであるはずの僕たちは、自分の時間を鍛錬に使うことはあまりありません。
「仕事のために自分の時間を使うのはもったいない」と思うかもしれません。
でもその思考が仕事をつらいものにさせているという事実も忘れてはいけません。
仕事が楽しいと感じることができたら、時間を使うのはもったいないとは思わないはずです。
自分の時間すべて使う必要はありません。1時間でも30分でもいいのです。
会社のためではなく、自分のためにやればいいんです。この先何十年もつらい思いをしないためにやるんです。
職人と作業員の違い
職人と呼ばれる人たちも、やっていること自体はただの「作業」です。毎日同じことの繰り返しです。人によっては「なんてつまらないことをしているんだろう」と感じるかもしれませんね。
でも彼らはそこに情熱を注ぎ、技を極めるために試行錯誤を繰り返すことで、いつしか「職人」と呼ばれるようになったのです。
もし嫌々仕事をしていたら、ただの「作業員」です。
料理人だって、毎日同じ作業を繰り返しています。でもそこで自発的に研究をしたり、技を磨くことで「巨匠」と呼ばれるような人物になるわけです。
もし料理を「やらされている」感覚だったとしたら、ただの苦痛な作業になってしまいます。
どんな単純作業も極めることで神格化することはできます。
どうしても仕事が好きになれないのなら
それでもどうしても仕事が苦痛で仕方ない、というのであればその仕事は自分に合っていないということだと思います。
仕事を辞めると生活ができなくなる、と思うかもしれませんが、そこで辞める決断をしないほうが、その先の人生が苦痛になるだけです。
世の中には仕事というものは無数にあります。絶対にその仕事でないとダメなどという理由はないのです。
仕事に不満や苦痛を感じるときは思い出してください。
「その仕事をやると決めたのは自分自身である」と。
その仕事をやらない決断もできたのに、自分の意志でその仕事を選んだわけです。
例え家業を継いでいたとしても、継がないという選択もできたはずです。
もしやりたくない仕事をやっていたとしても、それが自らの意思でそうなっていると考えることができれば、多少は苦痛もやわらぐのではないでしょうか?
今日は以上です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。