今日ご紹介する内容を実践すると、不要な人間関係がきれいさっぱり整理されます。
そして人生からありとあらゆる悩みや不安が消えます。
ただし、場合によって友人を失ってしまうこともある強烈な生き方になります。
人生の達人になりたいという方はぜひ参考にしていただきたいですが、「自分の人生にそこまで求めていない」と言う方は適当に聞き流していただくのが良いと思います。
反応しない生き方
自分も含めた世の中の人々の99%は「出来事に反応する生き方」をしています。
「○○という出来事が起こったから、自分のあり方(振舞い方)が決まる」というのが、出来事に反応する生き方というものです。
腹立たしい出来事が起こったら腹を立てる、悲しい出来事が起こったから悲しみにふける、嬉しい出来事があったから歓喜する、といったものがそうです。
当たり前といえば当たり前なのですが、この生き方をしている限り自分の感情やあり方は外側の世界の出来事に影響されてしまうことになります。
反応しない生き方というのは、感情を持たないという生き方ではありません。
もちろん喜怒哀楽も感じます。
でも、そこには「自分の軸」という基準が存在しているというのが大きな違いです。
例えば、「世間一般の人が喜ぶような出来事が自分に起こったとしても、それが自分の軸に反するようなものであれば喜ばない」、とか「腹が立つ出来事であったとしても、自分の軸から見ればプラスに感じられる出来事であればそれに感謝する」といった感じです。
自分の軸(絶対的な価値基準)というものをしっかり持っていると、反応しない生き方ができるようになります。
友達にご飯に誘われても行かない
普通、友達にご飯に誘われたら断りませんよね。
でもそれは「反応する生き方」です。
友達にご飯に誘われてたまたまその時間が空いていたとしても、それは「友達の誘い」というきっかけに反応した行動だからです。
では「反応しない生き方」をしている人の場合はどうでしょうか?
反応しない生き方をしている人は、まず自分のスケジュールを決めて、空いている時間ができれば友達を誘います。
もしくは「この時間は友達と遊ぶ」と決めた時間帯にスケジュールが合った場合のみ、友達からの誘いに応じます。
言い方は悪いですが、友達に自分のスケジュールに合わさせるのです。もちろん直接そんなことはいいませんよ。
相手に誘われてご飯に行くというのは、相手のスケジュールに合わせられているという捉え方もできます。
それって自分主導ではないので、外側の出来事に反応しているということです。
仕事に関しても、自分が電話したいときに電話をし、メールしたいときにメールする。
それ以外の時間に相手から連絡があっても、応答しません。
それは相手によって自分のスケジュールをコントロールされていることになるからです。
ここまで読んでもわかる通り、「反応しない生き方」を実践すると、かなりの高い確率で人間関係にヒビが入ります。
でも人生の達人はそんなことよりも、自分の人生にとって不要な人間関係に自分の時間をコントロールされることのほうが、よっぽど深刻な問題なのです。
信頼した人の話だけ聞く
ビジネスの世界にはメンターという用語があります。
メンターとは、師匠とか先生にあたる存在のことです。
人生の達人は「自分が信頼した」メンターの話しか聞きません。
上司だろうが先輩だろうが、自分が「この人だ」と思った相手以外の話には従いません。
もちろん、表面上は聞いたフリをします。そうしないとさすがに生活に支障をきたすことになりますので。
自分の信頼した相手の話しか聞かないので、周りの人の言うことに振り回されることがありません。
言い換えると、周囲の人間の言葉に惑わされることがなくなります。
どんなに上司に「お前はダメなやつだ」と説教されても、自分がそう思っていなければ真に受けません。だから叱られても落ち込むこともないのです。
そういう生き方ができるのは自分の軸がしっかりしているからです。
「自分はこういう人間である」という軸がブレないので、他人に何を言われようが気にならないのです。
他人と比較しなくなる
自分の軸がしっかりしていると他人と比較をしなくなります。
多くの人が他人と比較をして落ち込んだり、嫉妬したりするのは自分の軸というものをしっかりと持っていないからです。
他人がちやほやされていると羨ましく感じてしまいがちですが、でもそれって自分の人生には何の関係もないことです。
そんなことに自分の感情を揺さぶられてしまうということは「出来事に反応した生き方をしている」ということです。
自分と他者を比較することによって、ある人に対しては劣等感を感じ、また別の人に対しては優越感を感じる。
それって軸がブレまくっているということです。
だから常に感情が穏やかではなく、気持ちが落ち着かないのです。
「自分は会社に雇われない生き方をする」と決意したとします。
でも、会社に雇われている人を見て、羨ましく思ったり、自分を卑下してしまっているのであれば、それは「自分の軸がしっかりしていない=反応しない生き方ができていない」ということです。
どんなに自分の稼ぎが悪くても、会社に雇われている人が贅沢な生活をしているように見えたとしても、「自分は会社に雇われない生き方をする」という自分の軸がしっかりしていれば、そんなことは気にならないはずです。
いい意味で言う「人は人、自分は自分」というのが反応しない生き方です。
自分の軸をしっかりと持つ
僕たちは「自分と向き合う」ということをほとんどしていません。
そのため、「自分がどういう人でどんな才能があるのか」、「何が好きでどんな夢があるのか」ということを明確に理解している人というのは少数の人に限られています。
プロの野球選手は野球一筋ですよね。
サッカー選手の稼ぎがどんなに良くても、マスコミにちやほやされていても、「自分は野球の道で生きる」という軸がしっかりしているから、そんなことをいちいち気にしません。
他人から批判されたとしても、「自分のやるべきことはしっかりやっている」という意識があるから、そんな批判を真に受けず落ち込むこともありません。
もちろん自分の軸に関係することであれば、悩むこともあります。
多くの人が他人と比較して落ち込んだり、悩んだり、批判を必要以上に恐れるのは、自分の軸がしっかりしていないからです。
自分の軸がしっかりしていないから外側の世界、つまり大衆が価値を置くものに自分の価値を置いてしまうのです。
そして、自分がその価値を持っていないと落ち込んだり、傷ついたりします。
自分の軸をしっかり持つことです。
そうすれば、外側の世界の価値観に振り回されることはなくなります。
そのためには自分としっかり向き合い、自己対話を繰り返すことが必要です。
何度も言いますが、「世間の人間がどう思うか」ではなく、「自分がどう思うか」のほうが大切なんです。
これが逆になると人生が苦しくなります。
自分の軸がしっかりしていると不安もなくなります。
どんなに不景気がやってきて世の中が混乱していたとしても、「自分は○○だから大丈夫」という軸がしっかりしていれば、そんなことに不安を感じることはなくなります。
不安というのは自分を信頼していないから起こる感情です。
自分を信頼していれば不安を感じることはありません。
これこそが人生の達人の究極の生き方、「反応しない生き方」です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。