多くの人が抱えている誤解の一つに、
「現実は出来事によって決まると思っている」
というものがあります。
出来事は自分でコントロールすることができません。
この考え方を持っている限り、
人生を外的要因によって左右されることになってしまいます。
現実というのは解釈によって作られます。
同じ出来事を体験したとしても、
その捉え方は人によって様々です。
同じ出来事に対して
プラスの解釈をする人もいれば、
マイナスの解釈をする人もいます。
どう捉えるかによって世界の見え方が変わり、
どう世界を見ているかによって現実が創られます。
この「どう捉えるか」に大きな影響を持つのが「パラダイム」です。
自分のパラダイムが変われば、
世界の見え方が変わり、
世界の見え方が変われば現実が変わります。
現実は自分のパラダイムを反映したもの
パラダイムによって現実が創られるということは、
現実を見れば自分のパラダイムがわかるということです。
自分がどのような考え方で世の中を見ているかということです。
いつもイライラして怒ってばかりの人は、
イライラするような物事の見方をしています。
同じ出来事に遭遇してもなんとも思わない人もいるのだから、
出来事そのものに原因があるわけではないということです。
自分の物事の見方を変えない限り、
これからもずっと同じ物事にイライラすることになります。
いつもイライラしてばかりの人は、
そういうパラダイムで生きているから、
イライラするような現実になってしまうわけです。
感謝するようなことがいっぱい起こる現実の人は、
感謝のパラダイムで生きています。
マイナスな出来事の中にも感謝できることを見つけるので、
感謝に溢れた現実を生きることができるのです。
このように現実を見れば、
その人がどういうパラダイムを持っているかがわかります。
人生を変えたければパラダイムを変える
「すべての原因は自分にある」と聞くと、
とても残酷に聞こえるかもしれません。
しかし、この言葉をプラスに解釈すると、
自分次第で人生を自由にコントロールできるということです。
人生を変えたければパラダイムを変えること。
それができなければ人生は変わりません。
物事の解釈が変わらなければ、
似たような出来事が起こった時に、
同じ反応をしてしまうことになるからです。
「他人のせい」というパラダイムを持つ人は、
相手が変わっても他人のせいにします。
原因である(と思い込んでいる)対象が変わっても、
結局反応は変わらないままということです。
刺激と反応
僕たちは刺激に対して反応しています。
この「反応」の部分は自由にコントロールできるのですが、
ほぼ無意識で反射的に反応してしまう場合が非常に多いです。
「カッとなる」などはまさにその典型例です。
腹の立つ出来事があって、
ゆっくり冷静に考えた後、
突然カッとなる人はいません。
出来事に反応して即座に怒りが爆発します。
この反応が何によって決まるかというと、
自分のパラダイムです。
パラダイムを変えないと、
延々と同じ反応を繰り返すことになります。
まとめ
自分の現実は自分自身が創り出しているもの。
もし現実に不満を感じているのであれば、
それは自分が不満を感じるような物事の見方をしてるからです。
「出来事が現実をつくる」というのは完全なる思い込みです。
パラダイムが変わらないと、
出来事が変わったとしても同じ反応を繰り返すことになります。
否定的な物事の見方をすれば、
自分で自分の首を絞めることになります。
そういう解釈をすることによって、
そういう現実を生きることになるからです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。