なんか気分が落ち込んでいる時に限って他人と比較してしまいますよね。
そして比較することによってさらにヘコむという悪循環に陥ります。
他人との比較は不幸の始まりです。
すでに自分は十分に満たされているのに、他人と比較をすることによって不足感や欠乏感を感じてしまいます。
今日は「他人と比較しない生き方」について書いていきたいと思います。
人間は比較する生き物
他人と比較してしまうのは仕方のないことだと思います。
なぜなら人間はそういう生き物だからです。
大体他人と比較している時は無意識ですよね。意識的に比較することもありますが、ふとしたときに他人と比較することが多いのではないかと思います。
ですから、「他人と比較する行為」自体をやめるのは難しいのではないかと思います。
それに無意識的にそういう行動をとるのは、なにかしらの意味があるからです。
他人と比較することによって落ち込むことも多いのですが、それが原動力となることもあります。
他人との比較は他人軸で生きること
他人と比較しているとき、僕たちは他人軸で生きています。
つまり中心軸からブレていることになります。
比較する対象によって右にいったり、左に行ったりして安定することがありません。
中心軸に近づけば近づくほど心の平穏を得ている状態にあります。
中心には自分の本質があります。
心が乱れているときは自分の本質から離れようとしている時です。
逆にいうと中心軸にいて自分の本質とつながっているときは、他人と比較することがありませんし、もし比較したとしても心がブレることがありません。
つい他人と比較して中心軸から離れてしまった場合は、「他人軸で生きること」は自分のありたい姿なのかを自問してみるといいと思います。
そうすると無意識に他人軸で生きていた状態から目を覚ますことができます。
自分自身のベンチマークを持つ
他人との比較は際限がありませんし、相対的なものです。
上には上がいるのだから比較すればきりがありません。
年収1千万の人は世間一般から見れば裕福な部類に入ると思います。
ですが、その人が自分と年収1億円の人を感じたら、不足感を感じるに違いありません。
これは絶対的な指標(ベンチマーク)を自分の中に持っていないからです。
「年収1千万円」が自分の幸せの指標であるならば、他人がどうだろうが気にしないと思います。
僕たちは普段なんとなく生きています。
幸福感の絶対的な指標が明確でないから、他人と比較して心を乱されてしまいます。
善悪のジャッジを手放す
僕たち人間は何かを比較するとき「善悪」や「優劣」のジャッジをしています。
つまり、善悪のジャッジを手放せば比較もしなくなるということです。
そもそも人間の価値に優劣なんてありません。
人それぞれ違うのはただの個性です。
赤と青は全然違う色ですが、僕たちは赤と青に優劣をつけることはありませんよね。
ただ違うだけです。
もし優劣をつけるとしたら、それは個人の好みであって絶対的な価値基準ではありません。
この善悪を手放すためには、世間一般の通念に流されないようにする必要があります。
世の中の多くの人は「お金」に価値を置きすぎています。
お金があれば幸せになれると思っていますが、もしお金があっても自由な時間がなかったり、健康を害していたり、人間関係がボロボロだったりしたら幸せとは言えないはずです。
世間では空前のダイエットブームですが、マスメディアは「痩せている」こそ絶対正義であるかのように大衆をマインドコントロールしています。
それにつられて太りやすい体質の人が、食べるのを我慢して苦しくなっているのであれば本末転倒です。
「ダイエットして痩せる」目的は、「幸せになりたい」という感情を得たいからです。
無理してダイエットをすることで、幸福感を感じることができないのであれば何のためにダイエットしているのかもわかりません。
「痩せたいのか」、「幸福感を感じたいのか」のどちらの結果を得たいかをよく考えることが大切です。
「周りの人間がやっているから(自分もやる)」というのは、完全に他人軸で生きている状態です。それでは絶対に満足感を得ることはできません。
他人のパラダイムを無視する
周りの人間が「お金」や「痩せていること」に価値を置いているからといって、自分も同じ価値観を持つ必要はありません。
人それぞれ価値観は違います。
そういうパラダイム(世界観)で生きている人がいるというだけです。
もしそういう要素で人の優劣をジャッジしている人がいたら、「ああ、この人はそういうパラダイムで生きているんだな」と思っていればいいんです。
別にそのパラダイムが生きることが、悪いとか間違っているというわけではありません。
ただ、「自分はそのパラダイムでは生きていない」と確固たる軸をもって、他人の価値観に引っ張られないようにすることが大切です。
なぜ長所と短所があるのか?
長所と短所がある理由はバランスをとるためです。
宇宙に存在するすべてのものは「プラスとマイナス」、「ポジティブとネガティブ」でバランスを取っています。
どんな人間も必ず長所と短所があります。
あなたが自分と比較してヘコんでいる誰かも、自分とまた別の誰かを比較してヘコんでいます。
長所と短所は自分の進むべき(べきでない)道を教えてくれるギフトです。
ビジネスで成功している人は自分の強みと弱みをしっかりと理解しています。
そして、自分の勝ちパターンでしか勝負をしません。どんなにうまい儲け話があっても、それが自分の負けパターンなら、絶対に手を出しません。
だから彼らは成功するんです。
これと同じことで、長所は「自分の進むべき道」、短所は「自分が進むべきでない道」を教えてくれます。
短所がなければ間違った道に進んでもそれに気づくことができず、人生の貴重な時間を無駄にしてしまうことになります。
自分の向いていない分野で勝負して結果が出せなければ、それは自分の進むべき道ではないということです。どんなにその分野が好きだったとしてもです。
多くの人は自分の長所をはっきりと理解していないので、自分の勝ちパターンがわかっていません。
自分の勝ちパターンで勝負するのは楽だし、とても心地よいです。
そして、それが確固たる自信につながるので、他人と比較して落ち込むこともありません。
そもそも「その人」になりたいか?
例えばあなたが容姿端麗なアイドルに憧れているとします。
自分とそのアイドルを比べては落ち込み、暗い気分になってしまいます。
でもよく考えてほしいのですが、あなたはそのアイドルに心の底からなりたいと思っていますか?
そのアイドルになれば超多忙で寝る時間も満足にとれないかもしれません。
街に出かければ顔を指すので、外出する機会も減り休みの日は引きこもりがちになってしまうかもしれません。
自由に恋愛もできません。
ネットに誹謗中傷を書かれるかもしれません。
ストーカーされるかもしれません。
あなたがうらやむアイドルはあなたの知らないところで、いろんな苦労をしています。
ひょっとしたら、あなたのような制約のない人生に憧れているかもしれません。
あなたがそのアイドルでないのなら、それはあなたの進むべき道ではなかったというだけです。
あなたは自分のその容姿のおかげで、そういった面倒な思いをしなくてすむんです。
それは天からのギフトです。
あなたに劣等感を感じさせる「お金持ち」がいたとして、その人に本当になりたいですか?
もしあなたがお金持ちになったら、たくさん責任を背負わなければいけなくなります。
「お金をだまし取られるのではないか」という恐怖に怯えながら暮らさないといけないかもしれません。
まだまだありますが、あなたはお金がないことによってそういう面倒な思いをしなくてすむんです。
本当にその人になりたいと思っていないのなら、比較しても意味ないですよね。
暗い気持ちになっているときは大量にエネルギーを消耗するし、クリエイティブさもなくなります。
他人と比較しない自分軸の人生はとても楽ですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。