あなたの周りにいつも貧乏くじを引いてばかりの人はいますか?
僕の知り合いにもいつもトラブルに巻き込まれている人がいます。
その模様をFacebookで詳細に実況しています。
「今日はこんなことがあった。許せない」
僕と同じくカナダに住んでいる人なのですが、
その人の投稿にはこの手の書き込みが多いです。
海外は日本と違って、いい意味でも悪い意味でも適当すぎるので、
それをストレスに感じることはよくあります。
その人の投稿を見るたびに、
「この人はほんといろんなトラブルに巻き込まれるよな」
と思うのですが、僕はその原因が何なのかなんとなくわかります。
実は僕自身も、そういうストレスをSNSに吐き出していた時期があります。
そして、その人と同じくいつもトラブルに巻き込まれてばかりでした。
他の人は何事もないのになぜか自分にだけ災難が降りかかるのです。
要するに、自分だけ貧乏くじを引いていたということです。
ひょっとしたらあなたにも経験があるかもしれませんね。
「なんで自分ばっかりこんな目に遭うんだ」
と思うような出来事が立て続けに起こるという経験を
したことがあるのではないでしょうか。
いつも貧乏くじを引く人がいる一方で、
ほとんど貧乏くじを引かない人がいるのはなぜでしょうか?
いつも貧乏くじを引いてばかりいた僕の経験も踏まえて、
その理由について考えてみたいと思います。
いつも貧乏くじを引いていた理由
いきなり結論からお話ししますが、
いつも貧乏くじを引いてしまうのは、
心の内側でそういうことを考えているからです。
僕の過去の体験談を例にお話しします。
なぜ僕がいつもトラブルに巻き込まれていたかと言うと、
「外国人は仕事が雑で無責任」とか
「どうせスムーズに事が運ばない」
と思っていたからです。
常に心の奥底で彼らのいい加減さに怒りの炎を燃やしていました。
そうすると、見事に彼らのいい加減さを感じさせるような出来事が起こるのです。
そしてその度に怒り狂うということを繰り返していました。
僕は列運(れつうん)が非常に悪いです。
僕が並んだ列だけやたら進みが遅いのです。
今では妻と笑いのネタにしていますが、
昔はそのことにめちゃくちゃイライラしていました。
その時の心情を振り返ると、
心のどこかで「この列が遅かったらいやだな」と考えていたように思います。
だから見事にその状況が現実化してしまったわけです。
冒頭のFacebookの知り合いも、
「今日はこんなことがあった。」というトラブルを投稿していますが、
その文章からは現地人に対する怒りが垣間見えます。
トラブルに巻き込まれたから湧いてきた怒りではなく、
心の奥底で抱えている根底的な怒りです。
だから、いつもトラブルに巻き込まれるのだろうと僕は推測しています。
外側の世界は心の内側を反映したもの
外側の世界で起こる出来事は、
自分の心の内側を反映したものです。
別の言葉に言い換えると、物事がうまくいかないのは、
自分の内側で「うまくいかない」と思っているからだということです。
外側の世界の出来事に着目すれば、
自分が何を考えているのかがわかります。
つまり、自分の心の在り方が正しいのかどうかという
答え合わせができるということです。
もし現実がうまくいっていないのであれば、
それは心の在り方が正しくないということです。
他人の場合もその人の内面を読み解くことができます。
前述のトラブルだらけの人は、
内側で「自分はいつもトラブルに巻き込まれる」
と思っているということです。
心の中に「貧しさ」を感じている人は、
貧しさを感じさせるような出来事に遭遇します。
しかし、実際には出来事そのものに意味はなく、
「貧しさ」を感じさせるような解釈をしているからそう思っているだけです。
これがこの世のからくりです。
自分の内面が外側の世界に反映されると言いましたが、
それはつまり思い込みによってそういう見方になってしまっているだけです。
「自分は貧しい」と思っていると、
スコトーマ(盲点)が生まれて
豊かさを感じるような出来事が見えなくなります。
そういう思いを内面に持っているから、
貧しさを感じさせるような現実がより一層強化されるのです。
さっきの列運の話に戻しますが、
実際は僕の列はそんなに遅くなかったのかもしれません。
でも「自分には列運がない」と思い込んでいるので、
少しでも流れが悪くなったら、
自分の列が遅れているように見えていただけです。
被害者マインドを捨てる
「なんで自分ばかり」というセルフトークが出てくるのは、被害者マインドで生きている証拠です。
被害者マインドになると人生をコントロールできなくなる。
そして、怒りの感情の根源にもなります。
同じ状況になったとしても、感情に振り回されない人もいます。
そういう人は出来事に対する反応を自分で選択できる人です。
刺激に対する反応を意識的に選択できるようになると、不運な出来事に振り回されなくなります。
自分で自分の人生のハンドルを握ることができるということです。
まとめ
もしあなたがいつも貧乏くじを引いてばかりいるなら、
それはあなたが「私はいつも貧乏くじを引く」と思っているからに他なりません。
現実というのは認識によって作られています。
つまり、自分の認識を変えれば現実も変わるということです。
貧乏くじを引くような出来事に遭遇したときに、
「また貧乏くじを引いてしまった」
と考えるからその現実が繰り返し起こるのです。
みんな少なからず貧乏くじは引いています。
でも、「自分だけがいつも貧乏くじを引いている」と思い込んでいるから、
他人が貧乏くじを引いているのが見えなくなるのです。
外側の世界の出来事がおかしくなってきたら、
自分の内面をチェックしてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。