お金持ちになる人とならない人の大きな違いは何でしょうか?
多くの人はスキルや経験の違いが原因だと考えています。
もちろんそれも間違いではありませんが、それよりももっと重要な要素は「お金に対する考え方」です。
スキルも知識も経験も人より優れているにもかかわらず、全然お金が貯まらない人がいるのは、お金に対する考え方が心理的ブレーキ(マインドブロック)を作っているからです。
お金に対するマインドブロックで、代表的なものとして以下のようなものがあげられます。
- お金は汚いもの
- お金持ちは悪いことをしている
- お金稼ぎ=悪
- 人からお金をもらうことに抵抗がある
- お金持ちになると苦労が増えるという思い込み
これらの観念が潜在意識に根付いている限り、どんなに頑張ってお金を稼ごうとしても潜在意識が自らお金を遠ざけてしまいます。
今日はこのマインドブロックの中から、「人からお金をもらうことに抵抗がある」という項目についてお話していきたいと思います。
人からお金をもらうことに抵抗がある理由
自分でビジネスをやっている方は、このジレンマに悩まされることが多いです。
お金をもらうことに抵抗があるため、「お客様から十分な金額のお金をいただくことができない」という悩みを抱えている人は結構います。
そうすると、「無料で奉仕する」もしくは「格安で商品・サービスを提供する」ことになってしまい、自分が疲弊していくことになります。
なぜお金をもらうことに抵抗があるかというと、その理由は以下の2つがあります。
- お金に価値を置きすぎている
- お金を奪っているという意識がある
「お金に価値を置きすぎている」という思い込みに関しては、過去記事で何度も解説しているので、ここでは説明を割愛します。
お金に価値を置きすぎているということは、お金=命の次に大切だと思っているということです。
つまり、お金をもらうことに抵抗を感じてしまうことを一言で表すなら、
「相手の大切なものを奪ってしまう」
と表現することができます。
ほとんどの人はお金じゃなかったとしても、他人から何かを奪うことに罪悪感(抵抗)を感じるはずです。
それが他人の大切にしているものなら、なおさら罪悪感は大きくなりますよね。
そんな大切なもの奪ってしまったら心が痛みます。
お金は流れている
なぜお金が大切だと考えているかと言うと、その理由は2つあります。
- 誰かの所有物であると思い込んでいる
- お金は限りあるものだと思い込んでいる
たくさん持っていて、誰かの所有物でなければ奪うことに抵抗を感じることはありません。
空気は人間が生きていくために必要不可欠なものです。
でも空気を吸うことに抵抗を感じることはありませんよね。
それは、たくさん持っていて誰の所有物でもないからです。
実はお金も空気と同じなんです。
無限に存在していて、誰の所有物でもありません。
以前に「お金の流れを意識する」ことについて記事を書きました。
あなたのところにやってきたお金は、もともと別の誰かが(一時的に)保有していたものです。
そして、そのお金はやがてまた別の誰かのところに流れていきます。
お金というのは世の中を循環していて、人々の間を通過していくだけです。
一時的に僕たちのところにやってきますが、僕たちはそれを管理しているだけで所有しているわけではありません。
お札に名前を書いて「これは俺のお金だ」なんて言っている人はいませんよね。
「流れている」ということは「無限にある」ということです。
プールの水をイメージしてください。
プールの水は排水溝から吸い取られて、ろ過されて循環して戻ってきます。
この場合プールに注がれる水の量はどれぐらいあるでしょうか?
無限にありますよね。
同じ水が循環しているだけだから、水は永遠に注がれることになるからです。
誰かがバケツでプールの水をすくってしまえば、水の量は減ります。
でも、循環し続ける限り水がなくなることはありません。
これをお金に置き換えるならば、世の中に存在している紙幣の絶対量が減ればお金は減ることになるということです。
つまり、僕たちが減っていると感じているお金はただ移動しているだけだということです。
無限に存在していて誰の所有物でもないのだから、
受け取ることにブレーキを感じる必要はありませんよね。
お金を流すことは喜び
僕たちはお金を流す(お金を払う)ことに、強い痛みを感じます。
多くの人はお金を払うときに喜びよりも痛みを感じています。
でもお金を払うという行為は本来喜びを感じるべき行為のはずです。
お金を払っているということは、何かしらの価値を受け取っているということです。
お金をいくら持っていても、価値と交換しなければ何の役にも立ちません。
役に立たないものを(欲しいと思った)価値と交換できたのだから、
普通なら喜んで当たり前です。
しかし僕たちは「価値を受け取ったこと」よりも「お金が減った」ことばかりに意識を向けています。
だからお金を払っているのに全然喜びを感じることができないのです。
お金を払うということは誰かを豊かにすることです。
お金をもらった人だけでなく、その家族やお客さんにまで貢献する尊い行いです。
あなたがスーパーで買い物したお金があるから、スーパーは存続できるのです。
もしあなたがお金を払わなければそのスーパーは潰れてしまい、周辺住民は困るかもしれません。
あなたがお金を払うことによって、スーパーの従業員とその家族、周辺住民を救っているのだと思うと、お金を払うことに喜びを感じることができるはずです。
お金の流れが止まると不景気になる
なぜ不景気になるかと言うと、お金の流れが止まるからです。
水が流れている川を想像してください。
その水をせき止めると、ダムができるかわりに下流の水は干上がってしまいますよね。
お金も同じで誰かが流れをせき止めると、その下流(受け取り手)にいる人にお金が流れなくなってしまいます。
下流の人もお金が入ってこないのだから、次の人に流すことはできませんよね。
地球は丸いです。
その流れはやがて一周して自分のところに戻ってきます。
つまり、自分がお金の流れを止めると、とそれが巡り巡って自分にも返ってくるということです。
だから、必要以上にお金を払わないようにすると、そのツケが自分に返ってくるということです。
貯金するなと言っているわけではありません。
不健康なまでにお金を使わないようにするのはよくないと言っているのです。
お金だって、貯金してずっと使ってもらえないよりも
使ってもらってたくさんの人が豊かになるほうが絶対に嬉しいはずです。
お金は無限にあります。
減ったらまた稼げばいいだけです。
手元にお金がなくなっても、必ず流れてくるようになっています。
そうでなければ、貯金がない人はみな死んでしまっているはずですよね。
無限に流れているのだから、「無くなったらどうしよう」と心配する必要はないし、受け取ることに罪悪感を感じる必要もありません。
あなたが豊かになれば、世の中も豊かになります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。