あなたは褒める人でしょうか?それともけなす人でしょうか?
一般的に褒める人よりもけなす人のほうが圧倒的に多いです。
けなす人が多いのは自己肯定感の低い人が多いからです。
この記事の中で言及していますが、他人をけなすということは「他人を落としてマウントを取ることで、自己重要感を満たそうとしている」ということです。
でも、大抵の場合他人をけなすことで損をしているのは「される側」ではなく、「する側」です。
言葉の与える影響の大きさ
このブログでは何度もお話していますが、言葉が我々人間に与える影響というのはめちゃくちゃ大きいです。
言葉もエネルギーです。
「言葉というのは空気が振動することによって伝わる」ということがわかれば、イメージがしやすいのではないでしょうか?
否定的な言葉を使っている時、その言葉のシャワーを浴びているのは自分自身です。
他人をけなしているときというのは、否定的な言葉を使っている時です。
つまり、他人のことを悪く言うことによって一番実害を被っているのは自分自身であるということです。
同じ理屈で他人のことを褒めている時、その言葉遣いはポジティブなものになっています。
ポジティブな言葉を話している時、自分自身の気持ちもポジティブになるし、実際のところ言葉から良い影響を受けています。
人を褒める習慣を身に着ける
人を褒めるということは簡単なようで、非常に難しいです。
僕たちは意識していないとどうしても、良いところよりも悪いところが目に付くからです。
人を褒めることを意識すると、他人のよいところを探す癖がつきます。
人間は自分の意識しているものしか見えないという特性があります。
他人の良いところが目に付くようになると、その人から学ぶことができるようになります。
批判ばかりしていると、その人のいいところを見つけることができなくなります。
自分が成長するためのヒントというのは、世の中にたくさん転がっています。
しかし、「他人をけなす」ことで相手のマイナスな部分しか見えなくなってしまい、自分の成長のヒントを他人の中から見つけ出すことができなくなります。
つまり、批判的な姿勢は自らの成功のチャンスも遠ざけてしまっているという側面も併せ持っていることになります。
また、他人のいいところが見えるようになると、その人に対してイライラすることがなくなります。
他人の悪いところばかりが目に付くから、その人に対してイライラするのです。
世の中に完璧な人間なんて存在しません。
粗探しをしようと思えばいくらでもできます。
でも、相手の粗を見つけることで自分のイライラを誘発してしまうのであれば、その行為は逆効果でしかありません。
ベンジャミン・フランクリンの名言にこういう言葉があります。
「どんな馬鹿でも、粗探しをしたり、難癖をつけたり、苦情を言ったりできる。そして、たいていの馬鹿がそれをやる」
相手を褒めると変な風に思われるのではないか?という不安
世の中には自分が褒められた時に「この人には何か下心があるのではないか」と、変に勘繰る人がいます。
僕たち日本人が相手を褒めることが苦手なのも、もちろんそういう習慣がないということも影響していますが、それ以上に「他人に打算的に思われたくない」というブレーキがあるからだと思います。
でも、そう思ってしまう人にはそう思わせておけばいいと思います。
大切なのは「他人がどう感じるかではなく、自分がどう思うか」です。
別に他人のためではなく、自分のために相手を褒めればいいんです。
それで相手が受け取れないなら、別に受け取る必要もないと思います。
もし、相手が受け取らなかったことに対して怒りを感じるのであれば、それはあなたが相手に見返りを求めてその人のことを褒めているからです。
つまり、他人の「この人は打算的である」という指摘は的を得ていることになるわけです。
「他人に良く思われたい」という感情は今後一切捨ててください。
それを手放すだけでとても人生が楽になります。
どんなに嫌われないようにふるまったとしても、自分のことを嫌いになる人間というのは、必ず一定数存在します。
そんな人にエネルギーを割くよりも、自分のことを好きになってくれる人にエネルギーを注ぐほうが何倍も健全です。
他人の悪口に乗らない
たまに、他人の悪口を陰で言っている人たちのグループに巻き込まれることがあります。
避けることができるなら、そういう人達とは距離を置くのが一番いいですが、もしそれが難しいのであれば、「絶対に自分は悪口に乗らない」と決意してください。
人間とは不思議なもので、別にその人のことを悪く思っていなかったとしても、悪口を言っているうちに、本当にその人のことが憎たらしくなってきます。
これを認知的不協和といいます。
そして、口に出して話すことで感情がエスカレートします。
これは悪口だけに限ったことではありませんが、ネガティブな感情を感じたときはそれを口に出さないことが大切です。
「○○という出来事があった。ムカつく」と口に出していると、どんどん感情がエスカレートしてきます。
つまり、誰かの悪口を口に出すことで自分自身をネガティブに洗脳してしまい、なおかつその洗脳をより強めてしまうということになってしまいます。
褒める人とけなす人の人生の末路
ここまでお話すれば、褒める人とけなす人の人生がまったく逆のものになることがご理解いただけたと思います。
現実レベルで考えてみても、他人のことをけなしている人よりも褒めることができる人のほうが好かれるし、社会的評価が高い傾向があります。
もし2人のまったく同じ人物がいたとして、片方が「褒める人生」、もう片方が「けなす人生」だったとしたら、その行きつく終着点はまったく別のものになることは明白ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。