おそらく世の中の半分以上の人は「仕事が楽しくない」と思っていると思います。
それでも生活のため我慢して働いているという人がほとんどでしょう。
でも仕事というのは考え方次第でいくらでも楽しくできるものです。
そして「仕事は楽しくないもの」と思い込むことは、あなたの人生にとって大きな損失になります。
仕事が楽しくない理由
仕事が楽しくない理由はいくつかあります。
ここではなぜ仕事が楽しくないと感じるのかについて考えてみたいと思います。
自分に合った仕事を選んでいない
まず一番の理由は、自分にあった仕事を選んでいないということです。
人には好き嫌いや向き不向きがあります。
好きなことや向いていることをやっているときは心地いいですが、嫌いなことや苦手なことをやっているときは、普通の人よりも何倍も苦痛を感じます。
僕たちは仕事を決めるとき、給料や待遇で仕事を選んでしまいがちです。
でもそれでは自分に合った仕事を見つけることはできません。
そもそも「自分が好きなことや得意なこと」を理解していない人もたくさんいます。
これは普段から自己分析をする習慣がないからです。
自分に合っている仕事なら結果が出ます。
自分に合っていない仕事なら、結果を出すのに人一倍苦労します。
だから評価も上がりづらく、余計に仕事が苦痛になります。
仕事をする時間は1日だいたい8時間ぐらいです。
自分に合っていない仕事をするということは、1日8時間苦痛を感じ続けなければならないということです。
それが週5日だとすると、1週間のうちの大半の時間を苦しい状態で過ごさないといけなくなります。
どうせ働くなら心地いい状態で働きたいものです。
そのためにはまず自己分析をすることが大切です。
例えば同じ会社の中でも部署によって求められる資質が違います。
営業向きの人が事務をやっていたり、事務向きの人が営業をやっていたのでは、個人・会社双方にとってよくありませんよね。
しかし、自己分析をしていなければ、そもそも自分が何に向いていて何に向いていないかということすらわかりません。
目標がない
目標がないことも仕事が楽しくない理由の一つです。
目標がないというよりは「先が見えない」と言うほうが適切かもしれません。
つまり、今のまま働いていて今後自分がどうなっていくのかということがわかっていないから、働くことにワクワクすることができないんです。
例えばあなたが自分のラーメン屋を開きたいという夢を持っていたとします。
そのためにはどこかの店で修行を積む必要があります。
そこで、ある有名ラーメン店に弟子入りすることにしました。
しかし、日々与えられる仕事は「皿洗い」ばかりです。
普通なら「つまらない」とか「やってられない」と言って腐ってしまいそうですよね。
でも、その先に「自分の店を開く」という目標があれば、皿洗いの仕事から自分の将来に活かせることはないか考えて働くはずです。
皿洗いをしながら先輩たちの動きを盗み見するかもしれませんし、あまったスープをなめて味を学ぶかもしれません。
それに対してアルバイトで嫌々皿洗いをしている人は、その仕事がただただ苦痛で仕方ありません。
やっていることは同じですが、違うのは「その先にある世界が見えているかどうか」ということだけです。
会社に雇われている立場の人間だったとしても、その仕事を通して自分の将来につなげるという意識があれば、そこまで苦痛を感じることもないはずです。
今やっている仕事が将来自分のやりたいビジネスに直結しているのであれば、「学びとろう」という姿勢で仕事をすることができます。
仮に仕事そのものを将来に活かす意識が持てなかったとしても、仕事で貯めたお金で「自分のやりたいこと」を実現している姿をイメージできれば、働くことにワクワクできるはずです。
仕事が悪いのではない
「仕事が楽しくない」という表現は、あたかも「仕事が悪い」ような印象を与えるので、僕自身は好きではありません。
「単純作業だから仕事がつまらない」のであれば、原因は作業ではなく自分の取り組む姿勢に問題があります。
職人の人がやっている仕事というのは、単純作業の極みです。
ひたすら磨く、ひたすら削る、ひたすらチェックする。
もしこれが「やらされ仕事」だったら、果てしなくつまらない仕事ですよね。
でも彼らはこの単純作業の質を高めることをひたすら追求することで、単純作業を面白いものにしています。
人間の幸福の要素の一つに「没頭する」というものがあります。
これはポジティブ心理学の創始者マーティン・セリグマンも唱えています。
職人の人達はその単純作業に「没頭する」ことで一種のフロー状態(ゾーン)に入ります。
そして、その状態こそが人間が幸福を感じることのできる瞬間なのです。
あなたは自分の仕事(作業)に没頭できるような努力をしたことがありますか?
力仕事ならパフォーマンスを高めるために、休みの日に体を鍛える
受付の仕事なら来客に好印象を与えるようにするために、コミュニケーション術をまなぶ。
工事現場のガードマンなら、「どうすれば地域住民への迷惑を最小化できるか?どうすれば効率よく交通誘導ができるか?」を学ぶために、他のガードマンの動きを研究する。
どんな仕事であっても自分の仕事に活かすことのできる情報をネットなり、本で見つけることができるはずです。
そういう努力もしないのに、「つまらないのは仕事のせいだ」というのはちょっと無責任な感じがします。
そういう人よりも、単純作業を極めようと努力している人のほうが、社会的な評価も高くなるのは当たり前ですよね。
阪急グループの創始者の小林一三の名言にこういう言葉があります。
「下足番を命じられたら日本一の下足番になってみろ。そうすれば、誰も君を下足番にはしておかぬ」
簡単にできる「仕事を楽しくする習慣」
僕がおすすめする誰でも簡単にできる「仕事を楽しくする習慣」をご紹介します。
それは「所作を美しくすること」です。
言い換えると自分の作業ひとつひとつに心を込めることです。
丁寧に仕事をする意識でいると、しゃきっとした気持ちになることができます。
単純作業に心を込めることで、先ほど紹介した「フロー状態(ゾーン)」を作り出すことができます。
書類を作る作業に心を込める
パソコンを打つ所作を美しくする
その意識を持つだけでも仕事に対する向き合い方が全然違うものになります。
誰でも簡単にできるのでぜひやってみてください。
「仕事が楽しくないのは当たり前」は危険です
仕事が楽しくないのは当たり前と言う人は危険です。
なぜなら、そういう思考を持っている限り、楽しくお金を得ることができないからです。
楽にお金を引き寄せるために必要なことは、「お金というのは大変な思いをしないと稼げない」という観念を手放すことです。
「お金稼ぎ(仕事)=大変なこと」と思っているとお金を引き寄せるのが難しくなります。
なぜなら、お金を引き寄せるということは同じ量の苦労も引き寄せることになってしまうからです。
そのため、潜在意識がお金を引き寄せることにブレーキをかけるのです。
「お金稼ぎ=苦労」という観念を手放す必要があるのはそのためです。
「仕事が楽しくないのは当たり前=仕事はつまらない」と思っている限り、楽しくお金を稼ぐことはできません。
世の中には楽しみながらお金を稼いでいる人がたくさんいます。
今まで自分が生きてきた世界の中だけで物事を判断していると、そういう人が存在していてもそれに気づくことができなくなります。
仕事というのは人間の一生の大半の時間を消費する活動です。
綺麗ごとではなく、仕事を楽しいものにしたほうが自分の人生にとっても絶対プラスなのです。
まずは「仕事は楽しくないのは当たり前」という観念から手放すことをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。