感謝の基本は「足るを知る」ことです。
自分はすでに十分満たされていると自覚することが、
感謝状態を作り出す第一歩だからです。
最近読んだ海外の成功者が書いたある本に、
このような記述がありました。
「努力しているのに豊かになることができないのなら、
それはあなたの感謝が足りないからである」
豊かさと感謝は密接に関係しています。
感謝ができない人は一時的に豊かさがやってくることはあっても、
豊かでいつづけることはできません。
感謝しないとどうなるか?
あなたが誰かにプレゼントをして、
その人が感謝してくれなかったらどう思いますか?
もちろん、感謝が欲しくてプレゼントしたわけではありませんが、
「ありがとうぐらい言ってくれてもいいのに」と思うのではないでしょうか?
感謝をしてくれない人にまたプレゼントをしようとは思いませんよね?
感謝をしない=喜ばないということは、
そのプレゼントをもらっても嬉しくなかったということです。
欲しくて仕方のないものをもらったら、
絶対に感謝するはずだからです。
つまり、感謝をしない(=嬉しくない)ということは、
「いらない」と言っているのと同じということです。
僕たちは十分に豊かな生活を送っています。
贅沢を意識しなければ何不自由ない生活をできている人が大半です。
にもかかわらずそれに感謝をしないということは、
「豊かさはいらない」と言っているようなものです。
自分で選んでおきながら文句を言う人
例えばあなたが誰かにプレゼントするとします。
何を買うかはその人に選んでもらいます。
あなたはその人が選んだものをプレゼントしました。
後日その人は、あなたが上げたプレゼントに対して不満をもらします。
「○○が気に入らない」
「もうちょっと○○ならよかったのに」
「知り合いのAさんはもっといいものを持っている」
そんな風に言われたらあなたはどう思いますか?
「自分で選んだくせに(文句言うな)」
って思いますよね?
今目の前にある現実は過去の自分の選択や決断がもたらした結果です。
誰かによって作られたものではありません。
「私は親の敷いたレールを歩いてきた」
という人がいるかもしれませんが、
親の敷いたレールを歩くと決めたのは自分自身です。
自分の人生に不満を言うことは、
それを与えてくれた宇宙に対して、
上記の下りのような態度を示しているようなものです。
宇宙も人生に不満を漏らす人を見てこう思っているはずです。
「自分で選んだくせに」って。
感謝しない=受け取り許可を出さない
「あなたは美人ですね」と言われて、
「いやいやそんなことありません」という人と、
「ありがとうございます」という人がいます。
本心ではなかったとしても「そんなことありません」と言うことは、
その誉め言葉を受け取り拒否しているようなものです。
自分に対して受け取り許可を出していないものは、
当たり前ですが受け取ることはできません。
逆に「ありがとう」と感謝することは喜んで受け取っていることになります。
つまり、感謝をすることによって自分に受け取り許可を出しているということです。
当たり前の基準を下げる
当たり前の数が増えれば増えるほど感謝は減ります。
感謝をするためには当たり前の基準を下げる必要があります。
今僕たちは何不自由ない生活を送ることができていますが、もし無人島で過ごすことになったら、暖かい布団で眠れることやおいしいご飯が食べられることがどれだけ幸せなことかわかるはずです。
文明が発達し生活が便利になればなるほど、当たり前の基準はどんどん上がっていきます。
そんな社会に生きながらも感謝の気持ちを持ち続けることは決して簡単ではありません。
「もっと欲しい」という煩悩
「いったい何に不足感を感じているのだろう?」
と思ったので自分の生活を見つめなおしてみました。
食べるものには困らないし、家族もいて安全快適な住居もある。
車、スマホ、インターネット、テレビなど生きていくうえで必ずしも必要でないものまである。
不足しているものを探すのですが全然見つかりません。
結局のところ不足感を感じるのは、
「もっと欲しいという欲があるから」
という結論に行きつきました。
「もっと広い家に住みたい」とか「もっといい車に乗りたい」など、
今の自分にないものを求めるから現状に不満が出てくるわけであって、
本質的にはすでに満たされているわけです。
だって今こうやって生きているということは、
生きていくうえで必要なものを持っていたからですよね?
欠けているものばかり見ていると、
すでにある豊かさが盲点となって見えなくなります。
もっと欲しいと思う人は○○
必ずしもすべての人に当てはまるわけではありませんが、
「もっと欲しい」と思っているのは贅沢がしたいからです。
要するに自分のことしか考えていないということです。
自分のことしか考えていないということは抽象度が低いということになります。
抽象度が低い人は世間を広い視野でみることができないため、
財布(器)のサイズが大きくなることはありません。
だから富がやってこないのだと思います。
宇宙は一定の秩序が保たれるようにバランスをとっています。
バランスが崩れると宇宙が崩壊してしまうからです。
自分の贅沢しか考えられない人のところに大金が来たらどうなると思いますか?
絶対に世の中に役立つお金の使い方はしませんよね。
自分がいい思いをするためだけにお金を使うに違いありません。
そうすると、たくさんの人が不幸になってしまう可能性があります。
無駄遣いがやめられない(=お金の使い方が上手でない)人が経営者になったら、
その会社はたちまちつぶれてしまうでしょう。
そうなると、社員や取引先にまで迷惑をかけてしまいます。
だから、そういう人は経営者にならないように宇宙がバランスをとっているんです。
投資家の人たちは本人が自覚してるかどうかにかかわらず、
世の中の発展に役立つお金の使い方をしています。
だから、たくさんのお金を管理する権利を天から与えられているのだと思います。
「お金持ちになりたい」というのは健全な思考です。
もっと良くなりたいという向上心や、
自分の可能性を広げたり自由を追い求めることは人間の本能だからです。
でも、その根本にある動機が「自分の贅沢のため」だけだった場合、
100%ではありませんが経済的豊かさを手に入れるのは苦労するでしょう。
まとめ
誤解のないようにお伝えしておきたいのですが、
「足るを知る」とは向上心を捨て現状肯定をしなさいということではありません。
現状を肯定してしまうとその現実がより強化されるだけです。
そうではなくて、感謝状態を作り出すために「足るを知る」ことが必要だということです。
感謝をすることにはメリットしかありません。
人から好かれるようになるし、いろんな人が味方してくれます。
お金もいっさいかかりません。
自分のためにも感謝したほうが絶対に得です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。